見出し画像

大好きなブランド



わたしの大好きなブランド、
LEBECCA boutique。

わたしの好きなそのブランドの「お知らせ」はいつもワクワクさせてくれる内容だった。だから、同じように勝手にその「お知らせ」を期待していた。

なんとなく察することができなかったのは、一人暮らしをはじめ、仕事が変わり、自由に使えるお金が減って、日々の生活や他に考えたいことが増えて、細かいところまで追いきることができなかったからだと思う。思えばここ1年半ほど、レベッカブティックでは何も買っていない。こんなことはレベッカブティックに一目惚れした日以来、はじめてのことだと思う。

お金をかけることがすべてだとは言わないけれど、それでも商売であり、服であり、物であるからこそ、正直に言えば、何も買っていないわたしが、この文章を書くのは後ろめたさがある。それでも、嫌いになったわけではない。確かにわたしはレベッカブティックのことが大好きだ。


その大好きなブランドがこの夏に終了してしまうお知らせを聞いたとき、寂しくて寂しくてたまらなかった。ディレクターのえるさんの文章、店舗スタッフの皆様の文章、どれを読んでもわたしは未だに受け止めきれなくて、なんで、どうして、という気持ちでいっぱいでいる。ただただ寂しくてたまらない。

だって大好きなんですよ。
引越しするときには持ってるワンピース全部を大きな大きなスーツケースに詰め込んだこと、人見知りで女子力もなく、かわいくも自信もなかったわたしがたった1人で浴衣のイベントに飛び込んで行ったこと、popupのためにあちこちを飛び回って追いかけたこと、そこでいただいたステッカーはスマホケースにいれていつも持ち歩いていること、新しい仕事をはじめた日や頑張らないと乗り切れないような日にはいつもレベッカブティックのお洋服を纏っていること、えるさんの文章に泣いて救われたことが何度もあること、「彼の気を引くワンピース」を纏って出会った人が今は彼氏になっていること、わたしでもかわいいと思っていいんだと思えるようになったこと、お化粧やかわいくいることが「楽しい」と思えるようになったこと、赤色が好きになったこと、「ミホといえば赤色だしワンピースだよね」と言われるようになったこと。

大好きなんですよ、だから、そんな簡単に寂しい気持ちはなくならいし、納得するためには、わたしにはもっともっと時間がかかる。

でも大好きだからこそ、最後まで愛していたい。ブランドがなくなるまでのあと数ヶ月間で発売になるワンピースもとても気になるし、手にしたいとは思うけれど、なくなってしまうとわかったからこそ、今もっているワンピースも死ぬまで愛し抜きたいと思っている。


わたしね、死にたいと毎日思っていたとき、もし本当にわたしが死んだら、死装束は赤いワンピースにしてほしいと本気で思っていたし、棺の中には大好きなワンピースを敷き詰めておくってほしいと思っていた。
今はその時期を抜けて、かわいいおばあちゃんになりたいし、おばあちゃんになってもかわいいワンピースを纏って過ごしていたいと思うし、こんなブランドがあってわたしはこんなに好きだったんだよ、ということを愛おしい誰かに話をして過ごしたい。


わたしの大好きなブランド、
LEBECCA boutique。
これからもずっとずっと大好き。
わたしに出会ってくれてありがとう。
愛しています。


#LEBECCA_boutique




わたしの文章で何かできそうなことがあれば、全力で力になりたいと思っています。