動的平衡とベンチャー企業

福岡伸一氏が提唱する「動的平衡」という概念がとても好きだ。上記は、人間における動的平衡を数理モデル化するために、福岡氏が書いた落書きだ。

人間の体は細胞レベルで日々分解(破壊)され、そして新たに合成されている。上図を見ると左上に矢印がひかれている。これは何を指し示しているかというと、分解量が合成量を少し上回ることで、モーメントが生じ、矢印方面に推進力が働く。ということである。分解量が減ってしまい、合成量が上回れば、この円は坂を転げ落ち、人間の肉体は異常を起こしてしまう。従って、転げ落ちないように合成よりも多く分解する必要がある。ということらしい。

これは企業活動にも置き換えることができるな、と思っている。

合成とは、事業を生み出すことであり、そのために人材や資金を獲得することであり、新しい市場を構築していくことに該当するだろう。そして、人を育み、よりよい社会を生み出すことでもあると思う。

そして分解とは、成功パターンやこれまでやってきて慣れているオペレーション、などを捨て去ることが該当するのではないだろうか。

分解がなくなれば、企業は停滞し、変化に対応できなくなり、硬直化し、そして最終的にはなくなってしまう。常に、分解と合成を繰り返すことが求められる特性を持っている。

私自身も、考え方ややり方、これまでの成功体験や経験に固執することなく、変化を恐れること無く、もっとダイナミックに仕事に取り組んでいきたい。

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