みっちょ

5年間うつ病闘病中。31歳。ITベンチャー界隈を10年間ウロウロ。関心事は経済、教育、…

みっちょ

5年間うつ病闘病中。31歳。ITベンチャー界隈を10年間ウロウロ。関心事は経済、教育、IT、経営、ワイン、旅行、心理学

マガジン

  • うつ病というパートナーと手を携えて

  • 仕事するとかそんな感じの内容達

  • 揺さぶるモノ達

最近の記事

想いが溢れ出す時

自分の意見を主張したり、何かを伝える時、極度の緊張と恐怖が心を駆け巡る。うつ病になり、あっさりと人が自分から離れていったときの感情や情景が重なってしまうのだ。だから、どこまで自分をさらけ出して良いのか、手探りしながら少しずつ、心の扉を開けては閉め、開けては閉め、を繰り返している。 相手を信頼していないわけではない。心のそこから信頼している。しかし、そういった過去が重しとなり、人との触れ合いを怖がり、また自分の殻に閉じこもる。 僕の心は「防衛」がとても強い。カウンセリングを

    • テクノロジーは弱き者を手助けするものである

      うつ病になったことで、自分の痛みや弱さを見に染みて痛感し、自分、または自分と同じように苦しみを抱える人達に対して、こんな僕には何ができるのだろうか?と、悶々とした日々を過ごしていた数年前。 当時から、新しいサービスへの関心は高く、発表されるたびにチェックをし、使えるものなら実際に使ってみては新しい世界を体験していた。 ITを筆頭に時代時代で生まれた新しいテクノロジーというのは、それまでの時代で苦しんできた人達に新しい選択肢や力を与えてきた。 テクノロジーは公平であり、そ

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        • 提供している価値を棄損する問題を解決にあたり

          サービスを通して提供している価値(=体験)を棄損する問題が発生した場合、それをどう捉え、扱い、対応していくのかは、サービスを運営する会社や人間としてとても大切であるなと痛感している。 というのも、極端な話その問題を放置しておくことで売上や利益が減少することはあっても、増加する可能性は低い。 これまで積み上げてきた信頼関係や価値を「守る=失わない」ための闘いであり、それはとても地味で目立たない。新たに売上や利益を生み出す闘いではないからだ。 しかしながら、今の事業を続ける

        想いが溢れ出す時

        マガジン

        • うつ病というパートナーと手を携えて
          55本
        • 仕事するとかそんな感じの内容達
          16本
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          2本

        記事

          動的平衡とベンチャー企業

          福岡伸一氏が提唱する「動的平衡」という概念がとても好きだ。上記は、人間における動的平衡を数理モデル化するために、福岡氏が書いた落書きだ。 人間の体は細胞レベルで日々分解(破壊)され、そして新たに合成されている。上図を見ると左上に矢印がひかれている。これは何を指し示しているかというと、分解量が合成量を少し上回ることで、モーメントが生じ、矢印方面に推進力が働く。ということである。分解量が減ってしまい、合成量が上回れば、この円は坂を転げ落ち、人間の肉体は異常を起こしてしまう。

          動的平衡とベンチャー企業

          マイペースの難しさ

          先週末の土曜日に、前向きなブログを書き記したのだが、午後から調子が落ち、日曜日、月曜日と抑うつ度が高い状態が続いている。 先週木曜日のカウンセリングでは、今の自分の状態を受け入れ、今の自分が出来ること、うつ病になったからこそ還元できるものがあるのでは、といったある種の「自信」を感じることが出来たのだが、すぐに暗転してしまい、なんとも残念だ。 僕がうつ病でロクに仕事ができなかった数年間、そうじゃない人々はしっかりとキャリアを積み、スキルを身につけ、ビジネスマンとしても人

          マイペースの難しさ

          模倣にはじまり模倣に終わる

          ここ最近は今日より明日の自分の少しの成長を前向きに捉え、自分なりのペースで過ごせていたのだが、昨日はちょっとした出来事で脆くもそれらが崩れ、『うーん、参ったな』と鬱鬱としていたのだが、早めに就寝し、朝から整体に行き、散歩をしたら割りと復活したので、『お、これまでよりも対処が上手になってきたのか』と少しうれしい一日の始まりだ。 以前のようにおしゃべりな自分ではなくなってしまったので、今はこうやってブログに脳内を言語化することで、自分なりに自分を振り返ることが一つのリハビリにな

          模倣にはじまり模倣に終わる

          病気のせいにすれば少しは楽になるのか?

          GWという世間の連休は、民族大移動の様相を呈し、どこにいくにも大勢の人、人、人である。そんな中、私は毎年恒例になった妻の両親の実家へ。 ただ、一般的な家族と少々違う点と言えば、私の両親には何一つ予定を告げず、実家のある地元の駅に降り立つことも、そこから妻の両親や義妹夫婦と実家へ赴くことも一切伝えていないということだ。 カウンセリングにて、私の抱えている両親問題の解決を試みてはいるものの、地元に近づくほど恐怖や不安が増殖し、とても苦しい思いをすることに変化はみられない。

          病気のせいにすれば少しは楽になるのか?

          うつ病は根雪のよう。それを溶かすのは新たに紡ぎ出す物語

          火曜日にブログを書いてからと言うもの、急転直下、激しい抑うつ感で、火曜日は一睡もできずに朝を迎え、水曜日は一日眠り、本日も会社を休むというだめ加減を発揮している。 昨日、とても天気が良かったにも関わらず、ずっと家に引きこもっており、これはこれで良くないなと、今日は1時間ほど散歩しに外へ。 近くの大きな公園は、鬱で休んでいる時に良く行く場所だ。「また来ちゃったよ」なんて言葉を心でつぶやきながら、美しい桜に包まれながらボーッと時間を過ごした。 うつ病というのは心の根雪のよう

          うつ病は根雪のよう。それを溶かすのは新たに紡ぎ出す物語

          うつ病を呪うよ

          今日は最悪だ。頑張って出社したにも関わらず、どん底状態で退勤した。やはり、しっかりと知識や経験、実績を積み上げた人は凄いな、とまざまざと見せ付けられ、自分の不甲斐なさに絶望してしまった。 仕事なんて賃金を得るための手段で、別になんでも良い。と私の周りの人は言うけれど、私は仕事を通してより良い社会を作りたい、その為に自分の力を高めていきたい使いたい、と思う質だ。 しかし、その力は塵ほども無い。うつ病で失った数年間は、ビジネス的な経験、蓄積はもちろんゼロに等しく、その間、周り

          うつ病を呪うよ

          いつだって「死なせて」くれない僕の心

          ここ最近、比較的調子が良い。といっても、朝の抑うつ感が多少少ない、なんとなく自己効力感が感じられる、といった程度のものだが、それで日々の生き辛さは多少軽い。 こういった状態の時は、気持ちも盛り上がりやすく、心深くで眠っている好奇心やら向上心といった類のものたちが、目を覚ましフワフワと浮上してくる。 この本を読んでみよう、あのイベントに参加してみよう、なんて具合に。しかしだ、こういった感情を扱うことを忘れてしまっている私の心は、すぐに疲弊してしまうようだ。 まるで麻薬のよ

          いつだって「死なせて」くれない僕の心

          心の中の「怒り」と向き合うということ

          朝4時。頭のなかでいつも手持ち無沙汰なときにやっているパズルゲームがずっと流れ、隣に寝ている妻の体温が暑く、寝苦しすぎて一睡もできなかった。 寝ることは諦め、リビングへ移動しコーヒーを淹れ、テレビをつけるとBBCが流れていた。どうやらイギリスでテロが発生したらしい。詳しいことはよくわからないが、警官が刺されたようだ。 ダメだ、頭が全然回らない。 昨夜はカウンセリングの日だった。いつもの金曜日はカウンセラーの都合が悪く今週は変則的に昨日実施することとなったのだ。 扱った

          心の中の「怒り」と向き合うということ

          脳内おしゃべりを鎮める

          先日、1年ぶりくらいにブログを書いて、とても心がスッキリすることがわかったので定期的に書いてみようと思う。先のブログは30分位で脳内に浮かんだ言葉をズラズラと並べたものだったのだが、数名の友人や知人からあれこれリアクションがあり、大変恐縮している。 その後、調子に乗ってあれこれ書こうとしても、まったくかけなかった。不思議なもので、頭にイメージが湧き上がってこないと、どうもタイピングが進まない質らしい。 今日は金曜日。2週間ぶりのカウンセリングだ。どうやら明日から3連休らし

          脳内おしゃべりを鎮める

          もう少しだけ甘えていようか

          今週は月曜日から綺麗な下降線を描き、抑うつ症状がひどくなっていった。月曜日の時点で「これはヤバイぞ、あいつが来るぞ」とアラートが点滅していたにも関わらず「なんとか持ち直せるだろう」という楽観的な考えはどこへ、「おいおい、そんなところまで落ちていくのか」とあれよあれよと深海へと沈んでしまった。 今、仕事上で知り合った大学の先生から週に1回カウンセリングを受けている。この辛さがどこから来るものなのか、本来はどういう自分を持っていたのかを詳らかにしていく作業だ。既に習慣化している

          もう少しだけ甘えていようか

          悩むタイミングは十人十色

          人は五感を通して世界のありとあらゆるものを感じ取り、人それぞれのセカイを構築していく。 そのセカイにおいて、何が重要なのか、大切なのか、愛おしいのか。何が妬ましく、憎々しいのか。人によって違う。 また、直面する問題も、人によってひょうひょうと解決できるレベルのものなのか、問題ですらないのか、夜も眠ねるほど悩ましいものなのか、も違う。 ゆえに、「あいつはもう30歳にもなって、こんなこともできないのか、解決できないのか、悩んでいるのか」といった考えは、とても安易だと思ってい

          悩むタイミングは十人十色

          定位置から抜け出す難しさ

          うつ病期間が長いと、自分に自信が全くない、気分が落ち込んでいる、他人からの評価が強くてビクビクしてしまう、などなど、鬱々とした状態が常で、そこから抜け出すのはなかなか難しいのもだと痛感している昨今。 もちろん、治療や日々の生活を通じて、歪んだ思考回路を改善し、鬱々とした気分が生じる頻度は減ってくるのだが、鬱々とした気分が無い状態が逆に不安になる。 あれ、これってなんだろう?こんな感覚でいいんだっけ?自分ので定位置じゃないのでは?と。 鬱々としていない状態を忘れてしまって

          定位置から抜け出す難しさ