【相談】32歳会社員男性

私は大企業に総合職で勤めています。年収は同年代と比べてそこそこ高いと思います。
しかし、貯金が全然ありません。借金して飲み歩くほど乱れてはいませんが、なんか溜まりません。
酒はたまに友人と飲みに行くくらいです。一人では行った記憶はありません。
無駄な保険も入っていません。なんででしょうか。

ネットでいろいろ調べてみてもピンときません。いい方法を教えてください。

【ななにいに＠メンタル兄貴の回答】
お金は貯めようと思えば貯まるし、有意義に使おうと思えば使えますが、お金に対しての感謝、関心、愛が無くなれば垂れ流しになるものだと考えています。
お金って人と似ています。規律を持たない小学生がとんでもないトラブルを起こしてくるように、お金を野放しにしていればとんでもない使い方をしてしまいますし、どこかに行ってしまいますし、借りを作ります。

①まず、お金に正直になりましょう。現状把握をするのです。
まずはB5の普通のノートを買ってきてそれで家計簿を作ります。
通帳を記帳して、クレジットカードの明細を確認、給与明細で社会保険料や組合費などの控除を確認、ケータイ代やケータイと一緒に支払われているサブスクを確認します。基本的には毎月、毎年、半月ごとなど定期的に引かれている金額を確認してノートの裏表紙に書いていきましょう。
そして、その合計値を書くわけです。それがあなたの毎月かかるお金です。そのサブスクを眺めていらないものがあれば削ればいいでしょう、思いがけないものに毎月2000円とか払っていたりします。

②毎日そのノートを持ち歩き、スポットで金を使ったらすぐさま記入してください。パスモやペイペイにチャージした分は実際支払ったときに記入する形でいいでしょう。クレジットカードに関してはその都度使ったときに記入してください。
日にち時間、金額、個数、合計金額、支払方法、お店の名前だけその都度書いておけばいいでしょう。
そして毎日、週間、毎月で締めて自分のお金の使用の癖をわかりやすいことと、使用した金額を見える化することでお金の使用を抑制します。

③家計簿アプリを利用することもいいと思います。私は「消費したらすぐ書く」という自分に課した規律を第一に守るため、一回コンビニで水を買うごとにノートを出すのが面倒くさいので、紙のノートというものが消費をする抑止力になっています。実際、たくさんスーパーで買い物をする必要がある人などは家計簿アプリでレシートをスキャンして一発で入力するのもありだと思います。
私は、とりあえず何が引き落とされていて、何に使われているのか、イレギュラーで認識漏れの支出がないのか確認するためにマネーフォーワードの無料版を使っています。紙のノートを使わずに全部家計簿アプリを利用するなら、有料版を使うことをお勧めします。使い勝手が有料と無料版だと全然違うと思います。

③一気に買わない、買いためしない、特売で買わない、ポイントに惑わされない。これ超大事だと思います。買い物かごにもの入れてるときって多分ドーパミンが脳内の報酬系から出まくって、理性を司る前頭葉のなんてハロウィン渋谷のDJポリス並みに機能せず、ブロックできないまま本能で買い物をしてしまうでしょう。それに買い物に行くのが面倒だからという理由で、一気にスーパーの特売で買う人もいますが、それは愚かです。家計を管理している主婦の方なら別ですが、そうでもない人が買い物かごに特売商品を入れまくるということは、ドーパミンに従って買い物をしているだけです。あなたの満足度は買い物かごに商品を入れたときにピークに達し、レジに並び始めたときにピークを過ぎて下がり始めて後悔し始めて、袋詰めしているときには「なんでこんなに買ったんだろう」と後悔していることもあるはずです。
あなたは家計のためでもなく、食べるためでもなく、「消費」という快楽行為をしたいがために特売の買い物をしていることが多いのでしょう。それではお金はたまりません。ふるさと納税やちょうど物が切れそうなとき以外はアマゾンや楽天のセールは使わないことをお勧めします。

④酒を飲む人には断酒をお勧めします。まだ私も断酒の道を歩み始めて間もないのですが人生が180度変わりました。酒を断つとこれまで休日ランチだとしたらラーメン並700円＋ライス150円＋ビール550円で1400円払っていたところ、ビールをなしにすればチャーシュートッピングもできるし、食べ終わった後、カフェでもアイスでも好きなものにお金を使うことができるんです。もちろんお酒にお金を使うことで一人暮らしの方は居酒屋常連とのフェローシップを取ることができないように感じますが、飲んでなくてもその分高単価のものを居酒屋でたべれば酒飲んでるときより金使わないし、居酒屋にもそんなに迷惑かからないし、常連もそんなに無理強いしてこないしいいのではないでしょうか。

私たちは資本主義経済に生きています。お金は天下の周りモノと言います。実際お金は落とした方がいのでしょうが、それはお金に余裕がある人やお金の管理ができる人、お金の使い方がコントロールできる人の話です。お金に関心も愛も感謝もない人がお金を盲目で使うというのは穴の開いた財布を持ちながら歩いていることと一緒です。

守銭奴になるひとは自宅に奥さんを軟禁状態にしているモラハラ夫と同じです。むしろ、お金を使うということは育てた娘を嫁に送り出すような気持ちです。一人娘を送り出すお父さんの気持ちになってお金を使えたらいいお金の使い方ができるかもしれませんね。

ご質問、ご相談はななにいにtwitterまでお願いします。