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騙されることを恐れるな!

アルコール依存症のななにいにです。
8年前に友人の結婚式の二次会が終わった後、新宿歌舞伎町でキャッチのお兄さんについていった結果、筋骨隆々で入れ墨が全身に入ったイケオジたちに囲まれてぼったくられました。
そのとき私は酒の入り方が良く、妙に強気でしたのでドリンク(ビール一杯5000円~)を断ってすぐ退店しましたので入場料の16000円を払うだけで済んだのですが、断れなかった友人たちは20万円以上ぼったくられたそうです。
これは私が歌舞伎町で騙された経験でした。これ以降怖くてキャッチのお兄さんにはついていけません(渋谷、池袋、新宿では)。
しかし、人生は一人で生きていくことはできません。誰かの助けが必要ですので、必然的に他者を信じる必要があると思います。他人を信じることの大切さを私の経験をもとにお話ししたいと思います。

【ポイント:清水の舞台から飛び降りろ!!】
私は高校時代、地方で偏差値58くらいの公立普通高校で学年220/240番くらいの成績でした。テニスのスポーツ推薦で入学しているので、勉強なんてするつもりがありませんでした。
多くの先生は「とりあえず理系にいけば簡単に国公立大学に入れるよ」とか言っていましたが、数学アレルギーのある私は先生の言うことなんて聞くつもりもなく文系に進み、テニスでも最終的に微妙な成績で学校の名前に泥を塗りました。そして部活も勉強もダメダメなまま3年生の夏を迎えようとしていたのでした。
進路を考える段階になって、周りは地元の国立大学を目指そうと頑張っていました。文系で数学の苦手の私は行く大学がありませんでした。都心の日東駒専を含めた私立大学には実家の懐具合を考えると行くことができなかったので、数学を使わなくても入れる「防衛大学校」に勉強を頑張って入ろうと思いました。
しかし防衛大の、特に文系は本当に難関で入ることが難しいことをその後モバゲータウンで知り合った人に教えてもらい絶望しました。
進路を決める三者面談でそのことを話したところ、受験のカリスマと呼ばれていた担任が「勉強する意欲があるなら国公立大学を諦めるな」と言葉をかけました。担任は静岡大学、東京都立大学、横浜市立大学、高崎経済大学には苦手な数学を捨てて、英語に特化して勉強すれば入学することができると教えてくれました。
これまで「数学ができないお前はどこの大学にも受からない」とか「理系の人じゃないと国公立大学なんて難しいよ」「都心の国公立大学なんてうちの高校からじゃほとんど受からないよ」と私に言ってきた先生たちとは全く真逆のことを言われて私の人生に希望が芽生えました。
ただ、英語もセンター模試で高校3年の夏時点で70/200点程度だったので、本当に自分が国公立大学の受験をすることができるのか信用できないところもありましたが、カリスマの担任は「単語帳を全部覚えられたら点数が140点くらいまで上がるよ」というものですから、半信半疑で単語帳を3年生になってからはじめて買って勉強を始めました。
その担任は、国語の先生だったのですが、担当科目の国語に関しては全く勉強するしろとは言いませんでした。とにかく英単語を覚えろという一点張りでした。私が国語の点数が上がらずに相談しに行っても「国語はいいから英単語を勉強しろ」の一点張りでした。
最初は半信半疑でやってた英単語の勉強なのですが、だんだん成績が上がってきて勉強をするのが楽しくなってきました。英語の成績が上がると、勉強自体が楽しく思えて、国語と社会の勉強も始めることができました。結果的に私はセンター試験で英語で172/200点をとって国公立大学に入学することができたのです。カリスマの担任を半信半疑でいいので信用しなければ、この結果を得ることはできなかったと思います。

私たちは一人で考えるときにはひとりの知識や知識に基づいた考えで決断をしていきます。しかし、それは決して客観的な決断ではありません。他の専門的知識を持った人、または自分を客観的に見てくれる第三者からの助言を参考にして決断をした方がうまくいきます。
どうしても私たちは自分の意志を優先させたくて、他人の助言を聞こうとはしません。一応助言を聞いても参考程度にしかしません。自分に都合のいいところだけは取り入れて、都合の悪いところは聞こうとしません。
特に私のような依存症者はそのような傾向が強いです。

処方箋としては、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、第三者の意見を良いところも悪いところも全て受け入れるということです。「悪いことも受け入れる」ということが大切です。一見自分が考えるとうまくいくはずがないということも第三者が客観的に見たところ良いケースも多いものです。仮に本当にうまくいかなかったとしても、第三者も神ではなく人間なので失敗はあるだろうと思えるくらいの気持ちの余裕を持つことも大切でしょう。

信じることは勇気がいります。勇気をもつことがあなたの人生を変えてくれます。人生が生きづまって電車のホームや橋から飛び込む勇気があるんだったら、清水の舞台から飛び降りる気持ちで誰かを信じてみませんか。

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