ChatGPTはクリエイティブを学習するのか?広告グランプリ20年分のキャッチコピーを学習させてみた。
考えたきっかけ
いま、流行っているChatGPTを活用した内容として、クリエイティブをどこまで学習できるか知りたくて、比較的文字なら学習しやすいと考え、
ChatGPTに過去の広告グランプリの受賞作品を学習したらどうなるかをやってみました。
やり方
広告宣伝会議のAWARDでは、毎年のグランプリ作品を掲載しているのでその内容を羅列し、法則性を学習、考えさせて、「ヨーグルト」のキャチコピーを出させてみました。対象はGPT-4です。
まず、初めに学習
まずは、ChatGPTに覚えてもらうために、宣伝会議で2000年代の受賞作品を全部書き出し、内容と法則性を理解させます。
法則性までは理解できた!
ChatGPTはOKと回答しましたので、法則性をヒアリング
過去の受賞作品には、①簡潔さ、②インパクト、③クリエイティブ④商品やサービスの特徴の強調といった法則があることを知りました。
理解したはずなのに微妙なキャッチコピー
法則性がわかったところで、彼は既に受賞作品と同等のスキルを持っているはずです。その為、ヨーグルトを元に売れるコピーライトを作ってもらうようにお願いしました。改善できるようにフィードバックをお伝えして、再度提案をしてもらうように伝えています。
うーん微妙・・・なんか、バラバラで統一感がないので、再度改善案を出します。ターゲットを決めました。
ターゲットを決定したら「ヨーグルト」のゴリ押し
そこで、売れるためにはファミリー層がいいだろうということでファミリー層向けにお願い!
これでは、更に買う気がなくなるので、何を理由に決めているのか?ということで「変数」を聞くことにしました。
実はキャッチコピーを考えるために5個の方向性を決める必要性があった
これをみると、①ターゲット②商品の特徴③ブランドの個性④差別化⑤感情の5つで考える必要性があると理解
ターゲットは決めたけど、まだヨーグルトのゴリ押しは変わらず・・・
変数がわかったところで以下の内容で変数を決めてみました。
お金の話が出すぎて、何か感情に来ないと思ったので、健康に振り切ってもらう表現に変えてもらいます。
ヨーグルトを使わずにお願いしたら少し良くなってきた
そこで、ヨーグルトという名前を使わずに健康をイメージさせる内容にお願いです。
「小さなカップ、大きな幸せを運ぶ」という表現が自分としては後少しという感じがしました。
そこで、この方向性で他に数個出してもらうことをお願い
10個出してもらって、かなり精度が上がってきた!
10個出した中で良いと思ったのが3つほどあったのでその内容から、更に感情に訴える内容でお願いすることにしました。
感情に訴えるようにお願いしたら、文章が長くなってしまった
抽出して出してもらったものが、感情を表現していただけなので、もう少し惜しいということで短くして欲しいとお願いしました。
短くしてビビットという表現をしたら伝わった!
短くして欲しいとお願いし、感情的に刺さる表現を無理やりビビットという表現でお願いしたら、かなり良くなりました。私としては及第点の表現です。(私はコピーライターではないですが・・・)
AIでは、一流のコピーライターになるには結構道のりがいるかも・・・
最終的には納得できるコピーができましたが、結論として、AIでもかなり良いクリエイティブな表現はできそうですが、これがグランプリの内容を学習させたからなのか微妙な結論になりました。
一流のコピーライターも何度も案を出して、良いものを出すということもあるからかもですが、自分としてはChatGPTの使い方の勉強にもなったのでよかったです!
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