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【相思相愛】ミスチルとヒゲダン。



1989年、東京都内で結成され、後に日本の音楽業界に稲妻を走らせたモンスターバンド、「Mr.Children」


2012年、山陰地方で結成され、そのバンド名と裏腹な音楽偏差値を叩き出すピアノポップバンド、「Official髭男dism」

色んな記事で「ヒゲダンは令和のミスチルだ!」「ミスチルみたいなとんでもないバンドが出た!」
と言われる両者。今回はミスチルとヒゲダンの間にどんな共通点があって、どんな魅力が隠されているかを両方のファンである私が記していこうと思います!


※記事を書くにあたって…

私は「音楽」に勝ち負けをつけるつもりはありません。片一方をほめちぎったり、加担するつもりもありません。
また音楽は「有限」です。音階は12個しかない中で人間の発想から成り立ちます。だから「似てる=悪」ではありません。そんなの先手必勝です…
両方の大ファンなので、逆に公平な判断ができるかと思いますが、あくまで個人的意見のブログですのでご了承ください。



1.ジャンル

ミスチルのジャンルは「ロックバンド」
ヒゲダンのジャンルは「ピアノポップバンド」
と肩書き上表記されていますが、ミスチルだってポップなソングを歌うし、ヒゲダンだってごりごりなロックナンバーを作るしと、あんまり当てにならないですね…


ここでフォーカスしたのが、似てるなぁと思った曲をピックアップすること。

よく言われるのは「口笛」と「115万キロのフィルム」。コード進行とメロディが似通っているのが所以です。どちらも秀逸なラブソングで、どの世代からも愛されています。

次に「しるし」と「アポトーシス」。両者超壮大なバラードで、しるしは桜井さんの飼っていたリスザルの死を、アポトーシスはさとっちゃんが今描ける最大限の死生観を、と多少コンセプトが似ていたり、どちらの歌にも「ダーリン」が鍵となって登場します。

最後に「終わりなき旅」と「Laughter」。keyがEなのでとっても壮大なロックバラードとなってます。歌詞の本質は「次の扉をノックしよう」と「自分自身に勝利を告げるための歌」という応援歌になっているのも似てると感じさせる所以ではないのかと思っています。

似てるからなんやねん、ミスチルはミスチルでヒゲダンはヒゲダンやろ!って思われるかもしれません。ただ言えるのは、ミスチル好きな人はヒゲダンを好きになりやすいよね!という話で、ミスチルファンは歴が歴ですから、母数が多くヒゲダンを好きになる人が多いと思われます。(逆も然り)


2.売れ方

Mr.Childrenはプロデューサー、小林武史に目をつけられその才能を開花させました。

Official髭男dismは事務所ラストラムに目をつけられ、社会人をしながらも全国を回ったりしてaikoなどをファンにつけます。2015年に全国デビューして3年を経てメジャーデビューを果たします。

ここには特に似た部分はありません。さすがにミスチルが売れた時代はバンドブームだったので、今のご時世、もう当時のような売れ方はないでしょう。

しかし、曲の売れ方に通ずるものがあります。以前記した「ミスチル現象」が令和の今、「ヒゲダン現象」と言わんばかりに起こっている気がします。

日本人の前倣えの精神は非常に恐ろしい…

ミスチルは「CROSS ROAD」を機に、ヒゲダンは「ノーダウト」を機に世間から注目を集め短い期間でそれぞれ「inocent world」「Pretender」と後世に語り継がれること間違いないなしの大ヒットを叩き出しました。今もなお留まることを知らない…


3.ギター。


正直、二人のギターそこまで似ていません。田原さんはコード弾きを主体としたプレイスタイル。
大ちゃんは早弾きもタッピングも出来て、彼の真骨頂であるカッティングも小気味良く使うプレイスタイル。

しかし、楽曲においての立ち位置が非常に似ていると感じます。何というか、「歌を引き立たせるためにどんなフレーズを弾くか」を第一優先に考えてギターをプレイしていると思います。
証拠に田原さんは「ボーカル(桜井)が凄いので、凄すぎるので」、大ちゃんは「1ファンとして、さとっちゃんの作る曲を楽しみにしてます」と言っているぐらいです。


4.歌詞

二人のソングライティング力もまた卓越してます。
表現力はもちろん、韻をたくさん踏みます。ミスチルは以前紹介したので、ヒゲダンだけピックアップすると、

王道、Pretenderは「君とのラブストーリー それは予想通り」で「ストーリー」「通り」。

Showerでは「マルチタスクな家事と怒りやすくなった僕に君はマスクの裏でわかりやすくため息ついた」「タスク」「やすく」「マスク」の4箇所。

愛なんだが…は「二人の間から生まれてきた愛だから」「間から」「愛だから」思いつきそうで使われてない韻ですよね…

まだまだありますが、とにかく秀逸な韻を踏みまくる両者。これが歌詞を一気にキャッチーにする要因です。だれもが口ずさんじゃう!


まとめ

両者には両者ともの良さがあり、それは「似てる」の一言で片付けてはいけません。ミスチルはミスチル、ヒゲダンはヒゲダンで考えていただきたいものです。しかし、どちらも今の日本の音楽シーンに名を馳せているのは間違いありません。これを読んでくれた方がどちらかの、いや両方のファンになってくれたら嬉しいです!



番外編

実はMr.ChildrenもOfficial髭男dismも相思相愛なんです!

桜井さんはB'z稲葉さんとの対談で、「羨ましいアーティスト」という問いに対して「(ワンオクの)Takaくんとか、ヒゲダンの方とか…」
「ヒゲダンの方とか…」



「ヒゲダンの方とか!?」

両方のファンである自分からしたら衝撃かつ最高の一言です。まぁ今の活躍からして認知しているのは当たり前でしょうが、四半世紀以上やってきたカリスマボーカルが、結成10年のボーカルに「羨ましい」という目を向けていたとは…

またヒゲダンのみなさんは、世代もあるんでしょうがミスチルのファンです。

さとっちゃんは「常套句」や「隔たり」が好きだったり、カラオケ行ったら歌ったり、アルバムが出たら聞いたりという感じのファンです。

大ちゃんは、中でも田原さんのギターが好きみたいで、田原さんのシンプルなフレーズを「もはや僕にとっての人生の羅針盤です。」と言ってしまうほどです。中でも絶賛した曲は「Sign」

ならちゃんは、大学の友達が桜井さんの真似が上手いらしく、その方と一緒に真似しながらヒゲダンを歌ったりするそうです笑笑好きな曲は「水上バス」

ちゃんまつは、広島のライブ(たぶん重呼?)に行ったことがあるらしく、「半端なかった、最高!」


ファンとしては一回くらい交流があって欲しいですし、あってもおかしくないくらいの立場にいるんじゃないかなと思います。個人的には2020の紅白で絡みがあったんじゃないかなと思ったり…

とりあえず桜井さんにお願いしたいこと。それは…



Official髭男dismをap bank fesに誘ってくださいm(__)m

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