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宗教と男性差別 フェミニズム神学から

マスキュリズムや男性差別の議論は当然、社会の大きなファクターである宗教を批判していかなくてはならない。それは、フェミニズムがフェミニズム神学で宗教の女性差別を批判したのと同じことをすることだ。

まず『フェミニズム神学』とは何だろうか❓

フェミニズム神学とはメアリー・デイリーなどの著名な学者がいるフェミニズムの視点から神学を問い直す学問である。砕けた言い方をすれば、宗教(西洋ではキリスト教)の中にある女性差別を摘発する学問だ。この発想は面白く、そして理があると、私は考える。この理論は最終的には「そもそもキリスト教は神が男であるから、男の産物であり、悪で男性支配かつ男性優位である。つまり、女性差別である。」というものに行き着く。ちなみに、自分はキリスト教(つまり欧米の保守派)には同情的である。キリスト教は散々女性保護をやってきた側面があり、決して男性有利で女性不利とは言えないからだ。というより、完全に男性有利な宗教(男性の命を女性よりも大切にする、男性に負担は与えず、女性にだけ与える)などお目にかかったことがない。

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