音楽プロデューサー・本間昭光が語るミスチルの『Mirror』の凄さ

音楽プロデューサー・本間昭光さんが選ぶMr.Childrenの「シングルのa面じゃない隠れた名曲」。2020年5月3日放送 「関ジャム 完全燃SHOW」より。
「隠れてるっていうかね。名アルバム『深海』より、ダブルミリオンなんで隠れてるというより知ってる人の方が多いと思うんですけど・・・。」と前置きしつつ、本間さんが選んだ曲は『Mirror』でした。
本間さん曰く、この曲のプロ視点でのすごさは以下の二つとのこと。

㊀ラブソングはストーリー性や感情を揺さぶる展開が重なるため、昨今では5分を超える曲も多い。しかし、この曲はしっかりとしたメッセージを描きつつ、間奏などを省くことなく3分以内に抑えたプロからしたらとんでもない楽曲構成力。

本間 「メッセージもあるし、物語もあるし、インパクトもあるし、間奏もあるし、全部あるんですけど、わずか2分59秒におさめてるんですよ。」

㊁通常はインパクトが強いフレーズは何度も使いたくなるが、あえて複数使わない表現力。

本間 「楽曲の冒頭で、“ありふれて 使い古した言葉を並べて”っていって、6小節でLoveを19回言っちゃう。どんだけ言うねんってくらいLove Love Love・・・と言うことで、その思いの強さというのが、インパクトとして残ってると思うんですよ。でも、そこしか使わない!冒頭の部分でしか使わない!」

関ジャニ∞のメンバーら出演者みなさんでこの曲を聴いた感想は・・・。

古田新太 「この曲のサイズ的にはものすごくカラオケでいいよね。」

本間 「ミスチルでもコンパクトに言葉を伝える大切さっていうのにトライしてる」

丸山隆平 「ラブソングで長く歌詞を聴くのもすごく情緒があっていいんだけど、短く、もうちょっと聴きたかったなで終わられるのもありなのかなと思いましたね。」

安田章大 「昨日、この深海のアルバム5回ローテーションしてたんでタイムリー」

安田さんは、前日、タイムリーにこの曲が収録されている『『深海』を聞いていて、ギターで『Mirror』を弾き語りもしていたそうです。そして、周りのリクエストに応え収録でもギターで弾き語りしてくれました。貴重。


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