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【飲食店経営・年商600万への道⑤】

【飲食店経営】マガジン

 カフェ&バーシーラバカンスの営業時間と売上詳細なんかを考えてみよう。

 営業時間はランチ11:00〜15:00ディナー17:00〜21:00ってとこかな。夜の集客を見込める立地なら夜の営業を延ばしても良いけど、最初から営業時間が長いとどこかで体に無理がくるから要注意。
 カフェなのにカフェタイムに営業してないのってよくあるパターンだよなと我ながら書きながら思ったりもする。
 ランチは1200円〜1500円が妥当かな。1日6人が来て7200円〜9000円。え、少なって思うかもだけど、月に150人ランチに呼び込む集客力があるかどうかだ、自分とシーラバカンスにそれがあるか真剣に考えてみて。
 あと6人同時にランチにきたら慣れてないと1人でお店回すのけっこう大変だから、そこは本当にそう。

 夜は客単価3500円でアベレージ4人来たら14000円ってとこかな。この計算だと1日の集客はアベレージ10人で月に250人。
 これが年商600万の現実なんだよ、低めのハードルだろ?けど、それでも潰れるお店が多いってのはつまりそういうことなんだよ。

 設定が切羽詰まった20代〜30代だからね、この辺りが妥当だと思う。例えば料理経験が長いとか、顔が広いとか、SNSの運用が上手でフォロワーが多いとか、そういうので多少攻め方は変わると思うけど。
 数字を見てわかると思うけど、客単価×集客の効率の良さなら夜の営業の方が間違いなく楽。
 仕入原価まで考えるとBARって効率良いよなって思うけど、一般の会社で働いても深夜は時給が高いんだから、そりゃ当然だよね。
 20:00〜2:00まで時給1000円で深夜給考えたら6時間労働で日給7000円だもの。25日勤務で175000円。数字にしてみるとそれだけ深夜に働くって大変なことなんだよね。
 あと、BARは意外と在庫を抱えるビジネスだったりもするならそこは肝に銘じておいて。

 そう考えると5000円のランチで集客できる実力と知名度があれば1日4人で良いんだから年商600万って余裕だよね。
 ただ、そもほも知名度と実力があったらそこを狙わないし、それを5年〜10年続けられるかって問題もあるんだけど。

 イタリアンカフェ&バーシーラバカンスがこの後どうなるかを予想すると、まぁ高い確率で3年後には潰れてその後2年間は借金返済のために過酷な労働をすることになるだろうね。

 年商600万のネックは到底無理な経費ゼロの天井でも年収600万ってとこにあるんだ。そこが天井であり天空ってのは見上げるほどの夢も眺めるほどの星もないだろ。

 20年ぐらい飲食業で色々と見てきて、年商600万ぐらいの規模だと赤字になって潰れるというより、生活ができなくなったり、結婚して家族を養うために店を閉めるってパターンの方が多い。3〜5年で歳を取って生活基盤ってのは変わっていくからね。
 収入が安定しないし、先の保証がないのは目に見えてるから。

 しかしながら例えば年収130万の壁の中で踠きながら働いている人たちにとっては、これも十分に夢のある話なんじゃないかなと思ったりもする。
 年商600万で年収130万以内に抑える経営なら、また違う戦略を打てるからね。そうなると600万以下でも全然良いわけだし、2人で経営することも可能だ。

 そして、この年商600万の飲食店ビジネスにはFCで展開したり多店舗経営をする時に役に立つヒントやノウハウってのが色々と散りばめられている気がするので、これを一度ビジネスとして成立させることができれば、その後に必ず活きるんじゃないかって思うんだ。

 本当は年商600万でも十分な収入を得る方法を考えながら書こうと思ったけど、あえてそこを目指す必要もないのかなという理由でやめた。
 年収350万ぐらいまではおそらく可能な範囲だとは思うけど、それでも足りてるかといえば足りてないと思うからね。

 そして次は年商1200万に挑戦しましょう。

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