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【飲食店経営・年商600万への道③】

【飲食店経営】マガジン

 イニシャルコストってのは初期費用。実際にお店を稼働させるまでにかかる費用。今回は事業ローン300万円のみでなんとかしなきゃだからガンガン削っていかないとオープンする前に潰れるよ。
 運転資金の分も少なくとも半年分は余裕を持ちましょう……なんて小さなお店の作り方に書いてあるテンプレは忘れて。そんな余裕はない。そうだね、オーナーは切羽詰まった25歳〜30歳という設定にしよう。

 カフェ・バーの新規オープンには使える助成金補助金も多々あるからそれは必ずチェックして。旭川だと中心市街地活性化補助金とか新規事業なんたら補助金とかそういうのがわりとある。
 あとは可能であればお酒を仕入れる酒屋さんに相談してビールメーカーから協賛を引っ張ろう。
 未経験者がいきなり新規事業をやるから協賛くれって言ってもビールサーバーの設置ぐらいで、昔は現金や冷蔵庫をもらえたりしたらしいけど、今の時代は厳しいらしいが、生樽10Lでも引っ張れれば儲けモノ。ジョッキやピルスナーも忘れずに協賛してもらおう。

 経費は抑えたいけどせっかくなら可愛い食器やオシャレなコーヒーカップも揃えたい。そんな時はどうしようか。
 カフェ&バーで食器の小売りもするってことにしよう。これは実際に販売しなくても良いから、小売りもするお店ということにして卸価格で購入できるサイトや業者を探して登録してみる。
 だいたいそういうのにはお試し期間とかが設定されているし、意外と小ロットの取引も出来たりするんだよね。

 オープンの宣伝はSNSを中心にまずは家族、親戚、友達、知人あたりから。一般に発信する宣伝は少しタイミングをズラした方が良い。最初はバタバタすると思うから集客が集中しないようにしないと失客につながる。
 新規オープン店舗にはほとんどの広告媒体が優しいから、それを活用しない手はない。その後、全く使う気のない広告媒体でも積極的に掲載してみよう。記事のネタを探してるライターや媒体って案外多いもんだ。
 大事なのは恩や付き合いでその後も載せ続けないこと。ちゃんとデータをみて効果があるものだけに課金しよう。

 あとはテナント料の交渉で、テナント料金は5万円、そこは動かせないとしても、フリーレント期間を設定できないか相談してみよう。
 店舗の内外装工事などで稼働できない期間の分のテナント料を免除してもらえないかの交渉なんだけど、今は最初からフリーレント1ヶ月とか付いてる物件もあるよね。
 そういえば過去に上手いこと交渉してフリーレントを6ヶ月にしてもらったことがある。その6ヶ月があればその後に長期で借り続けられるって熱心に力説したらなんとかしてくれた。
 実際にその物件は10年ぐらい借りてたからあの大家さんには感謝しかない。
 欲を言えば飲食店の居抜き物件があれば良いけど、小さな箱の居抜き物件は予算は抑えられるが自由度が低くなるのと、厨房機器などの耐久性が心配になるからそこは要チェック。最初に揃っていると思って予算から外して3ヶ月後に壊れて入れ替えとかになったら悲劇だよ。
 テナントビル側が初期費用を出してくれてその分がテナント料に加算されるシステムもたまに見かけるから、起業資金が少ない人はそういうのを利用してみて。

 リキュールとかお酒、食材は可能な限りサンプルを貰おう。資金的にカツカツの設定だからそこは藁をも掴む、握りしめて貪る。

 カフェ&バー『シーラバカンス』は旭川市内の5万円のテナントをフリーレント付きで借りて、オープンまであと3ヶ月ってとこかな。

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