見出し画像

【将棋】

 子供の頃からわりと将棋が好きで、必ず初手は7六歩、なんでもそうなんだけど自分は熱しやすく忘れやすい性格なので、アツアツの時はそれなりに強いけど、冷め切ったときはルールすら曖昧になる雑魚と化す。
 近頃ならiPhoneあれば遠くの友達と対戦できちゃうから便利だよね、久しぶりに親父と将棋でも打とうかな。

 子供に将棋を教えている時にふと思ったんだけど、それにしてもふと思うことが多い……もう少し目の前の物事に集中した方が良いんじゃないかとも思うぐらいに……そう、将棋だ、子供ってこっちの仕掛けた意図に全然気がつかずバンバン攻めてきたりするじゃない、逃げなきゃ角が詰むよって時に桂馬を駆け上らせてみたりね、逆にそれでこっちがあたふたしちゃうみたいな時もある。
 日本の戦国時代とか、中国の三国志の頃とか、殿様とか将軍っていっても世襲制だったり、10代〜30代が多かったわけだし、絶対にあれだよね、物凄い天才vs歴史に残る馬鹿の戦いとか逆に噛み合っちゃって拮抗したりとかあったと思うんだ。
 何万人vs何万人って戦なんだけど、天才の策に全く気が付かずに馬鹿殿がヒャッホーしちゃってさ、天才側も相手が馬鹿なのか馬鹿のふりしてるのか分かんねーやみたいな感じでもう投げやりになっちゃったりね。
 詐欺、ペテン師、マジックの業界とかでもそうなんだけど、ちょっと知ってるやつと自分が賢いと思ってる奴が1番騙しやすい。たぶんそれは戦もだと思うんだよね。
 逆にそういうの意識せずに天然でストレートな奴が強かったりする。それで何万人って人たちが生きたり死んだりしてのを左右してたと思うとゾッとするけどね。

 馬鹿決定戦みたいな戦もあったんだろうな、全国のどこかできっと。お互いすごい馬鹿なんだけど、お互いすごい策を練るタイプ同士の戦いとかだったらもう傑作だよね。
 歴史上の人たちだからすごい人物みたいに語られてるけど、実際そんなにすごい人なんて世の中には滅多にいないから、実はわりと凡人なんだけど銅像建っちゃってる歴史上の偉人とかいそうだよね。
 馬鹿決定戦だったとしても勝った方は後に天才だったみたいに語られると思うから、そう考えると歴史って怖い。

 それにしても将棋弱いな。 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?