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尊敬と利他 - 新たな世界への連鎖の可能性



日常生活の中でよく「尊敬」という言葉を聞くが、これが「目上の人や上司を尊敬しなさい」と言う文脈でのみ使われることに私は違和感を感じていた。私たちは、無条件に他者を尊敬できるものなのか。そうしたことが何かしっくり来なかったのだ。

そこで尊敬の語源を調べてみた。

尊敬を表わすrespectの語源は「振り返ること」「再び見る」ことらしい。

だから、ある人が、目の前の人を一度見て終わりにせず、再びその人のところに戻って他者尊重や利他の行為を示した時に、私達の中に生じる想いなのかもしれない。

そして、その利他の行為を受けた人も自分を振り返り、他者に対して利他心を発揮したくなる側面もあるのではないかと思った。

つまり、本当の意味での尊敬は、利他の連鎖を生み出すきっかけになる可能性があると感じた。

尊敬は、相手が目上かどうか、上司かどうかに関係なく、利他的な心をその人が発揮したときに、私たちが感じる感情なのかもしれない。




野中恒宏

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