アラフィフ夫婦、保険の見直し――解約しました

子どもらの独立をきっかけに、保険を見直すことにした私たちアラフィフ夫婦。
見直す経緯については、前回のアラフィフ夫婦、保険の見直しで老後資金200万円をご覧ください。

夫婦の目論見は、定期保険を解約して、年間約20万円の保険料を限りなくゼロに近づけること。そして、浮いた保険料は老後貯蓄に回そうというものだった。


保険の正体

私は加入中の保険を、3500万円だと思っていた。
定期保険3000万円+終身保険500万円。
なんと、これがそもそも間違っていたのだ。

そういえば、7、8年前、この保険の「更新」があった。多くの保険は10年ごとに、健康状態などを確認し、新たな保険として契約する。もちろん、その時点の年齢で保険料を計算し直すため、保険料はかなり上がる。うちもご多分に漏れず、そのままの契約内容では「保険料が年間10万円以上上がる!」ことが発覚した。

当時は夫に、保険料を抑える交渉を丸投げ。
しかし交渉、といっても、保険会社が“勉強”してくれるわけでなく、保障額を下げて保険料を抑えたようだ。このときは夫任せだったので、保障内容をまったく記憶していなかったが…
わが家が加入していた保険は
  定期保険は分割給付で月20万円×12ヶ月×10年 = 2400万円
  終身保険はなんと、たったの60万円
というものだったのだ。

しかも、終身保険と定期保険は完全セット!「分けて解約はできない」という。

定期保険をゼロにして、終身保険だけ残したいと思っていた夫婦の思惑は、木っ端みじんに吹き飛んだ。

全部やめてやる!

たった60万円の終身保険を残すために、定期部分までかけ続けるのはまったくのムダ! アラフィフ夫婦は、この保険自体を解約することにした。

その判断の影には、
実はもうひとつ、夫がお付き合いで入った変額終身保険があった。
ずっと「いつ解約しようか」と悩んでいたものだったが、この変額終身保険があるならと、安心して定期付終身保険の解約を決定。
結果、年間保険料約20万円は払わなくてもすむことになった!何はともあれ、バンザイ!!

今後の検討課題は、私の医療保険(夫は加入済み)。できるだけ安いものを探すつもり。

反省しきり

私はライターだが、6年ほど前からマネーや節約の記事を担当するようになり、2年前にFP2級を取得。保険のこともなんとなくわかっていたつもり…だった。

しかし、保険証券を見ただけでは、終身保険と定期保険を分割できないことはわからなかったし、そんな保険があることも初めて知った。勉強不足を痛感、反省しきりです。

今回、定期保険の解約のつもりで保険会社に行ったが、相手はプロ。新しい保険を勧めるよう、パンフレットや設計書を用意していた。
米ドル建ての終身保険と、米ドル建ての介護保障付き終身保険

米ドル建てなんて、やむを得ぬ事情が発生し途中解約する場合、びっくりするほど手数料が取られるなど、いい印象を持っていない。しかし、円建ての保険と比べると、保険料は雲泥の差。円建ては運用利率が悪いため、保険料がものすごく高くなる。
保険料の単純比較だけを見せられると、だれしも米ドル建てを選んでしまうだろうなあ。「外貨保険の落とし穴」といった原稿も書いてきた私でさえ、ふらっと行きそうだった。


最後に、「終身保険で葬式代を」とよく言うが、本当は必要ないと思う。
葬式代が貯蓄で確保できていれば、それでヨシ。

だとすれば、私たち中高年には保険はもう要らない!と思う。
うちの変額終身保険も、解約返戻金が掛け金を上回った時点で、解約する予定だ。

解約で浮いた保険料約20万円は、どこかしらに消えないうちに、さっさと貯金しよう。
夫が65歳になるまでの12年間続けられると、
   20万円 × 12年間 = 240万円

老後貯金にすると微々たるものだが、夫の葬式代にはなるだろう。

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