20200810

こんな時に何も書くことがないというのは、日頃の行いを反省し改めよということなのかもしれない。
そうなると言うことは2つしかないのだが、
まずは「改めよ」を教えてくれてありがとう。

書くこともないので今日読んだ本の感想でも書くことにする。
好きな作家のエッセイ。
そこに2つ卵にまつわる印象的なエピソードがあったので紹介したい。

知人の姉が買い物に出掛けたその帰り道に、交通事故に遭って亡くなってしまったのだが、彼女の買い物かごの中にあった卵は1つたりとも割れていなかったという。
またアメリカでたくさんの卵を積んだトラックが横転してしまって、
もちろん中に積んだ卵は割れていたけれど、奇跡的に1個だけ割れていない卵があったという。

この2つのエピソードが並んでいると、なんとなく対を成した話だなぁと思うので
こう横に並べて風神雷神みたく、対立というか対照的なものとして玄関の前に飾っておきたいのだが、
実際起こった卵のエピソードというのはリバーシブルのカードになっていて、
表が1つも割れていなかった絵柄、裏が1個だけ割れていなかった絵柄が書かれているようにも思える。
後者のような気がしてくる。(これは完全に感覚の問題なので理解できないかもしれないが、そういうものとして読み進めてほしい。)

カードは裏表なので、どちらかを表示しようとすれば、どちらかは伏せた状態になってしまう。同時にどちらも表すということができない。
こっちを向けるかあっちを向けるかなので、とてもむず痒く、腹が立ちそうにもなる。
ただこれはカードが1枚しかない時の話なのだが....
しかし無理矢理に2枚を手にすると
何かを失ったり、とんでもないリスクを背負うことになる。
だからカードコレクターの人には途轍もない尊敬の念を向けると同時に、
お気の毒にというお気持ちを表明しておく。

こんなようなことは生きていると多々見受けられるし、
まだ経験していないことや、理解の範疇を超えたものの中にも
「表裏どちらかだけなんだよ」ということが潜んでいるように思う。

「そのどちらかなんだよ」が教えてくれるものというのは、
何かあった時には白黒で塗り分け、その2つの中で善し悪しを比較したがるのが人間の性だなと思うけれども、実はカードになっていて同時にそれらを並べることはできない。起こった事それ自体が絶対的というか、かけがえないのない事なのだから、「自体」を楽しんで向き合っていこうね、そうすれば心をみだりに消費することはないんだよっていう。

なんかぼんさんみたいな事を書いてしまいましたので、ゆったりと語ろうかと思う。

先日連絡があったんや。
それは勿論仲のいい友人からやな。
「あのサーカスが面白かったよ。」とな
実はそのサーカスは前に見てあったんやで、
それ前に見たわー、と送ろうと思ったんやけどな
ちと、それを言わなくたっていいんじゃないか?となったんや。
これを言ったって何の意味もないな、と。
それよりもやな、
何が面白かったんや?とかどういうところが良かったんや?っていう相手が感じた事をな、聞いた方がな、相手が言いたい事あるやろう上に、自分の為にもなるなと思ったんやな。

まぁ、これは自分の中ではな結構な変化でやな、
相手に興味を出すってことがあんまり無かったんやけど、だんだん面白いなぁって感じられるようになったわけやな。自分は変化していってるなぁってな。
自分の言いたいことばかり言ってきた自覚があるからな。

そうやけどな、これはな中々文章では難しい表現なんよな。
相手の話を掘り下げるっていうことはな。
文章のやりとりではな時間がかかるんやな。
放った言葉が真意として届くまでに、いろんな工程があるんやな。
文章やとなそれを何ターンもせなあかんわけやからな、
お料理も冷めるっちゅうねん。
こういう想いとか感じってのはな熱いうちに食べるってのが鉄則なんやな。
書き始めた時はな熱なってるけどな、
1週間もしたらな自分で言っといて、どうでもよくなってるんよな。
だからなるべくその瞬間に会話主体で話が進めらるとええなと思うわけや。

とにかくな、今はな自分の生活してる文脈的にな、そういうモードやからな、
なるべく食べれるもんは食べておきたい。
まぁ色々と聞きたい事があるわけやな。
その楽しみに気が付き始めたあたりでな、
連絡が来てやな自分のことを振り返ったわけや。

そしたら自分はなんて愚かな事をしてきたんやろうなと。
いっつもな熱を出してたのはな自分だったように思う。
そういえば君がゴウゴウと燃えているのを思い出せない。
薪をくべる役を買って出てくれる君に甘えていた気がする。
特別な日に自分らしい贈り物ができないかと考えたのだが、
そんな時に限って肝心な君のことは何にも知らない。
だから書くことがない。
仲がいいつもりだったけど。こんなに情けないことはない。

気づきによって優先することは変わってくる。
ここまでがしばらくの間自分にあった変化。


あまり芯の部分は変わらない君であると思うけれど、
君を全然知らないので、楽しい話とか思いの丈を聴く時間がいつかあればと思っている。

名字が変わる君と変わらない君におめでとうございます。





ちょっと暗めな感じもするけれど、自分的には希望的文章になっているので。
簡単に書いたので、適当に呼んでください。
もっと良い文を書きたかったけど、とりあえずはこれで勘弁してちょ。








にゃーん