最近の記事

詩 「テキトークッキング」

おはようございます テキトークッキングのお時間です 今日作るのは 「キャベツとなんとか肉の とろ〜り卵でうんたらかんたら」です 皆さんお忙しいでしょ? 暇でも料理なんて面倒でしょ? いつも言ってるように 料理なんてものはね チャチャっとテキトーに 作ればいいんですよ まずはキャベツ これは、えーと 何人分とは申しませんが 半分にしておきましょう それで足りなかったら我慢 多過ぎたら無理して食べる これでいきましょう キャベツをテキトーに切ったら フライパンに油を「トゥ

    • 詩 「ひとりのあなた」

      百人中 九十九人が はい、と言って あなたがひとり いいえ、と言う あなたの いいえ、が きこえる耳を わたしは育てたい いつか あなたが ひとりのあなたに なったとして そのとき あなたは いいえ、と 言えるでしょうか いいえ、を 殺すでしょうか そのとき わたしは あなたの いいえ、が きこえるでしょうか かすかな声でも ひとりのあなたを やめないで なんども なんどでも わたしの耳に とどくまで

      • 詩 「noteプロフィール提案集」

        0. ※この記事は、noteのプロフィールに何を書いたらいいか分からず、悩んでいる方へ向けた、私からの提案集です。どの案も汎用性が高いので、どなたでもお使いいただけると思います。微力ながら皆様のお役に立てれば幸いです。 1. フォロバ100です! どなたのどんな記事も 一文字も読んでいませんが 日々親指の運動を欠かせないため スキとフォローをポチポチする目的で 毎日noteを継続中 2. 主にうんこにまつわる 記事を投稿していきます まだまだ未熟なクソ野郎ですが うんこ的

        • 詩 「さがしもの」

          わからないものを さがしています なんど 読んでも わからない 本をさがしています なんかい 聴いても わからない 音楽をさがしています なにを 考えているか わからない 人をさがしています かんたんなのに わからないものを さがしています わからないものを じっと覗いてみると そのずっと奥のほうに いつかわたしの心を 豊かにしてくれる ゆたかさんが 眠っています わからないながらも 心のゆたかさんを 叩き起こすため わからないものを さがしています

        詩 「テキトークッキング」

          詩 「天才」

          天才は 100%才能でできている 天才が 努力という 概念を持っているのか ぼくにはわからない 天才は やりたいことを 死ぬほどやっているだけのように ぼくには見える 凡人は やりたいことを 死ぬほどやることができない 圧倒的に 残酷なまでに 天才は天才なのである 天才ではない ぼくにできることは 自分が天才ではないと 自覚すること 自分のやっていることを 徹底的に批判しながら 自己満足を目指し けっして満足しないこと 自分のやっていることが どのくらい天才の足

          詩 「天才」

          詩 「人さま」

          人さまから 恥ずかしいと 思われるような 人間になっても 話しかけてくれますか おはよう おやすみって 返事をしてくれますか いっしょに 街を歩いてくれますか ふつうの人とするように 目を合わせてくれますか 人さまから かわいそうと 思われるような 人間になっても 憐れまないでください かわいそうで 恥ずかしい私を 笑ってください そのあとで むかしの話をしたり 明日の晩ごはんを決めたり 靴下にあいた穴を見て 大笑いしたりしましょう そんな夜を 一晩だけでも

          詩 「人さま」

          詩 「メモ」

          スマートフォンが生み出した アプリの最高傑作は〈メモ〉 アプリにこれ以上の洗練はない このアプリのすごいところは このアプリにすごいところが ひとつもないってこと このアプリは わたしに何もおすすめしないし わたしを誰かに繋げようとしない メモがたのしいとき メモがおもしろいとき それはたぶん〈わたしが〉 たのしさをつくりだしているとき おもしろさをつくりだしているとき  ほら       こんなふうに      ほら             ほら   ほら

          詩 「メモ」

          詩 「散歩」

          花をみて ああ美しいと 感じるのに 草を踏みつけて ああごめんねとも 思わない無神経さを 草は責めたりしない 花が咲くと よろこぶのに 草が生えても むしり取るだけの残酷さを 草は責めたりしない さりとて花は花で 人に気に入られるために 咲き誇っているわけではない かもしれない かもしれない 言葉を持たず 動かないものたちへ 人は何が言えるだろう 人に何ができるというのだろう 花がなんだ 草がどうした 花のように 草のような なんなのだ 花があそこで 咲いていて

          詩 「散歩」

          詩 「がんばらないで」

          がんばってるひと もうがんばらないで がんばってないひと もうがんばらないで がんばっても がんばっても がんばらないで がんばらなくても だれもが いつでも うまれた ころから がんばってる がんばりすぎてる あまいことばで きれいごとをいって ばかにされても ゆめをみていて むりしないでと こえをかける このこえが きこえる? きこえるなら へんじをして がんばらないでいて

          詩 「がんばらないで」

          詩 「ふたり」

          あれは四月 井の頭公園へ向かう道 ふたりで歩いた 初めての春 未来は遠く いつか いつかと 口にする いつかは いつしか 通りすぎた春 あなたなしでも 人生はつづき あなたなしでも 今年も春はゆく あの日 待ち合わせた 喫茶店へ ひとりで歩く 遅すぎた春 そして言います あの日のふたりに わたしは言います 変わらないものが 今もここにあると

          詩 「ふたり」

          詩 「春なんて」

          春なんて もういいかい 春なんて まあだだよ 春なんて もういいかい 春なんて もういいよ 春なんて ふりむけば 春なんて みいつけた

          詩 「春なんて」

          詩 「インターネット」

          インターネットの普及 スマートフォンの多機能地獄の果てで わたしたちは 今すぐに 楽しませてもらえないと 我慢ならない人間になった 少しでも退屈するなら  次へ 気に入らなければ  次へ 次がダメなら 次へ  次へ 選択すら 必要ありません 消費する人が 消費されるものを 次々に生み出しながら 忙しいフリをする ここは 歴史上最高に快適な地獄 次へ その次へ そのまた次へ 進みつづけて たどり着いた からっぽの部屋

          詩 「インターネット」

          詩 「国語辞典」

          ぼくの いちばん 好きな詩集は 国語辞典 自己主張 感情表現 比喩表現に 疲れた心を そっと包んでくれる とってもクールで だれよりやさしい すてきなともだち

          詩 「国語辞典」

          詩 「あの世」

          首を吊ったあと 私は意識を失った 気がつくと 私はあの世にいた なぜここが あの世だとわかるかって? さっき〈あの世〉と書かれた 門をくぐったから間違いない ここは〈あの世〉なのだ 君たちが〈この世〉と呼んでいて そちらの世界で〈意識〉とされる 感覚のようなものはまだ続いている 私が私であるために持っていた 肉体やら記憶やら心とかいうものは あの世にいる私にもそなわっている と今の私には思える なぜなら 首を吊る前と なんら変わりない状態で 相も変わらず〈私〉が

          詩 「あの世」

          詩 「でをがに」

          〈容疑者Aの場合〉 白か黒 どっちがいい? うーん 黒でいいかな 〈容疑者Bの場合〉 今日の夕飯 昨日のおかずの余りものか スーパーのお惣菜の予定だけど いいかな? うーん いや コンビニ弁当とかでいいよ 〈神のアナウンス〉 おい こら デ人間どもよ よく聞け 今すぐ で を が に 変えなさい この世に で 呼ばわり していいものは ひとつもない 罰として おまえを デの刑に処す 〈デの刑〉 このボロボロで ゲロのニオイが染み込んだ きったねぇ雑巾か

          詩 「でをがに」

          詩 「なみだ」

          おそらが ざぁざぁ なくから かさを なくした わたし こんなに ずぶぬれ どうしたの? わたし ここにいるよ おそらは とおくて たかいから おはなし できない ひとりぼっちで なかないで わたし ここにいるよ わたし かなしく ないけど いまから ざぁざぁ なくから おそらも もっと ないて いいよ ふたりの なみだで みずたまり つくろ なみだ かれるまで いっしょに あそぼ

          詩 「なみだ」