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【F1 Rd.20 メキシコシティGP🇲🇽決勝ハイライト】


TOP3

波乱の展開となった決勝、レースを制したのはマックス・フェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)!スタートで先頭に躍り出ると最後までレースをコントロール。他を寄せ付けない完璧な勝利となりました。
2位に入ったのはルイス・ハミルトン🇬🇧(メルセデス)。オーバーテイクが難しいこのサーキットで6番手から見事な追い上げを披露しました。3位はチャールズ・ルクレール🇲🇨(フェラーリ)が入るTOP3となりました。

全体順位/ハイライト

レースを終えての全体順位はこちら。

レースはスタートから波乱の幕開け。3番手スタートのフェルスタッペンが抜群の加速でホールショットを奪います。その後ろ5番手からスタートした地元GPのペレス🇲🇽(レッドブル)もフェルスタッペンに続いていきますがターン1の進入でアウト側からルクレールと接触!

ペレスのマシンは大きく跳ね上がり、走行は出来たものの大きく後退。ピットに戻りリタイアとなりました。
今後のシートの問題、地元GP、様々プレッシャーがあったと思います。その中でターンインを焦ってしまったのでしょうか?非常に残念な結果となってしまいました。誰よりも本人が悔しいと思います。気持ちを切り替えて次戦に向かってほしいですね。

角田裕毅🇯🇵(アルファタウリ)は18番手スタートから猛攻。ミディアムタイヤスタートにも関わらず、目の前のソフトスタートのノリス🇬🇧(マクラーレン)をスタートで交わすと一気に15番手までジャンプアップ。その後も1台また1台と猛追していきます。

33周目にこのレースのターニングポイントを迎えます。なんとマグヌッセン🇩🇰(ハース)がセクター2で激しくクラッシュ!左リアのサスペンションが直前に折れてしまっていることが映像でも確認できました。
マグヌッセン自身は大丈夫でしたが、マシンの撤去及びバリアの修復のためレースは赤旗中断となりました。

この中断でキーとなったのは残り週回数と残存タイヤの使い方。赤旗中断時は全車ピットレーンに整列され、タイヤ交換が認められます。
中断となった段階で残りの周回数はレース半分の36周。角田は決勝までに1イベント2セットしか供給されないハードタイヤをこの赤旗の段階で1セット新品で残していたので、かなり有利な展開が想像できました。

実際に角田は新しいハードを装着。周囲に新品ミディアムを選択するマシンもいる中綺麗な再スタートを決め8番手をキープすることが出来ました。

レースはそこから各車激しい攻防戦へ。ハードを装着する2位ルクレールに対しミディアムタイヤの3位ハミルトンが詰め寄り、ターン1でポジションが入れ替わります。

終盤に向けてミディアム勢のタイムが落ち始めたタイミングで、角田はピアストリ🇦🇺(マクラーレン)に接近していきます。
そして49周目、ターン1でピアストリとサイドバイサイドとなり外側から仕掛けますが十分に前に出ることが出来ておらずなんと接触!(既視感が…)
PU交換ペナルティを受けて下位スタートから追い上げてきていたのに、非常にもったいない瞬間でした。

予選で失敗し17番手からのスタートだったノリス🇬🇧(マクラーレン)は怒涛の追い上げ。赤旗からのリスタートで10番手から14番手までポジションを落としてしまうもミディアムタイヤを上手くコントロールし60周目にはなんと6番手へ浮上。

さらに残り5周となった67周目にはラッセル🇬🇧(メルセデス)を捉え、5番手まで追い上げてきました。

最後はフェルスタッペンがトップチェッカーを受け、今季なんと16勝目。自信が持つ年間最多勝記録を更新することになりました。

角田は接触で16番手までポジションを落とすも終盤に他車がリタイアしたりミディアムタイヤの劣化によるペースダウンが相まって12番手でフィニッシュ。接触さえなければ入賞できていた可能性が高いだけに、悔しい結果となりました。それでも最後挽回してきたのは流石です。
チームメイトのリカルドは終盤ペースを落としてしまったものの7位で今季初ポイント&チーム最高位フィニッシュ。コンストラクターズランキングを争う上で非常に貴重なポイントを手にしました。

ヒュルケンベルグ🇩🇪(ハース)は今回のレースでなんと通算200戦目に到達。未だ表彰台に恵まれませんが、それでもこうやって戦い続けられるのは良いドライバーの証拠。この先どこまでレースを続けられるかわかりませんが、表彰台のチャンスが巡ってきてほしいですね。

また、今回改めて凄いなと思ったのはハミルトン。赤旗中断のタイミングでユーズドのミディアムタイヤを投入。そこからフィニッシュまで36周を走り切り、最後にはファステストラップ(FL)までマーク。多くのミディアム勢が終盤タイヤのデグラデーションに苦しんでタイムを落としたのに対し、クリーンエアで走れたとはいえ最後までタイヤを持たせてFLを叩き出すのは流石の一言。一級品のタイヤマネジメントを見せつけられました。

ランキング

このレースを終えてのランキングは以下の通り。
まずはドライバーズ。

ペレスがノーポイント、ハミルトンが2位に入ったことでランキング2位争いは20pt差まで詰め寄りました。
サインツはアロンソ🇪🇸(アストンマーティン)とポイントでは並び、今季1勝しているためランキング上はアロンソを抜いて4位に上がりました。
またノリス、ルクレール、ラッセル🇬🇧(メルセデス)の3人による5位争いも非常に僅差で熾烈になってきました。

続いてコンストラクターズ。

リカルドが7位フィニッシュしたことでアルファタウリが6ptを加算。ハース、アルファロメオを抜いて8位にジャンプアップ。アップデートを投入してから上り調子なのでウィリアムズも狙えるかもしれないですね。

残り3戦、ドライバーズもコンストラクターズも目が離せません。

次戦

さて、次戦は北中南米3連戦の3戦目、ブラジル🇧🇷サンパウロGP。
過去2回はメルセデスが異常な速さを示し連勝してます。昨年はラッセルがF1キャリア初優勝を飾りましたね。
今年もメルセデスが突出するのか?それともレッドブルやフェラーリ、はたまたマクラーレンが勝利を奪いにくるのか?
日本人にとってリアルタイム視聴が辛い3連戦シリーズの3戦目(笑)も、見逃せません!

※サムネイル写真はF1公式Xより引用。

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