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【FIA F2 Rd.3 オーストラリア🇦🇺フィーチャーレースハイライト🏎💨】

今回も様々なドラマがあったオーストラリア🇦🇺ラウンド。フィーチャーレースを制したのはアイザック・ハジャー🇫🇷(Campos/レッドブル育成)。スプリントレースではトップチェッカーを受けながらもペナルティで降格となり幻の優勝でしたが、今回は正真正銘の優勝となりました。

2位にはポール・アロン🇪🇪(Hitech)、3位にはポイントリーダーのゼイン・マローニ🇧🇧(Rodin/ザウバー育成)が入るトップ3となりました。

前日のスプリントレースではスタートからクラッシュが発生する波乱がありましたが、レースディレクターからお叱りがあったのか今回は全車非常に丁寧なスタート(笑)。

ポールスタートのハウガー🇳🇴(MP)がポジションを守りホールショットを奪いますが、2番手スタートのアントネリ🇮🇹(Prema/メルセデス育成)が果敢に攻め1周目のターン12でハウガーのインを突きトップに躍り出ます。

しかし2周目にはハウガーが動きターン9でアントネリをオーバーテイク、トップを取り戻し序盤から非常に激しいトップ争いを繰り広げます。

後方ではマルタンスが21番グリッドから1周目でなんと14番手までジャンプアップ。見事な蹴り出しを見せます。

しかし11周目、ハウガーに悲劇が。なんとピットアウト直後のターン6でコースオフし激しくクラッシュ!優勝のチャンスがここで潰えます。
チームはピットアウト直後の冷えたタイヤが原因としてましたが、ブレーキング時の挙動は明らかにおかしく、レース中のリプレイではピットアウトの瞬間を映し出してましたので、原因はもしかすると…しかし、真相は闇の中。このクラッシュによりレースはセーフティカーが導入されます。

16周目からレースが再開となり、ピット済のトップはハジャー、2番手はアントネリ、3番手にアロン、4番手にマローニが続く展開。アントネリは初表彰台も見えてましたが、ピット後のタイヤのマネジメントに失敗したのか20周目にはアロン、25周目にはマイーニに抜かれズルズルとポジションを落としてしまいます。

その後はレースに大きな動きはなくチェッカー。
宮田莉朋は今回も12番グリッドスタートから順調にポジションを上げて5位でフィニッシュ。4位のアントネリまで0.6秒というところまで最後は迫りましたが後一歩及ばず。しかし、1戦ごとにF2の経験値を上げてきているのが分かります。予選のパフォーマンスが上がれば表彰台もそう遠くはないかもしれないですね。

今回の週末を通して感じたのは、デニス・ハウガーの成長。彼はF2参戦3年目、昨年まではレッドブル育成でしたが昨年いっぱいで離脱し、今年は育成無所属。逆にそのプレッシャーがなくなったからなのか、3年目の成長なのか、開幕戦からここまで非常に力強い走りを見せてくれてます。今回のフィーチャーレースでは残念ながらリタイアに終わってしまいましたが、今後も楽しみなドライバーになってきましたね。

アントネリも開幕戦はPremaじたいがどうなることかと思いましたが徐々に調子を取り戻し、今回は予選2番手を獲得。レースはタイヤマネジメントがまだ勉強中なのか後半下がってしまいましたが、フィーチャーレースでは1周目にトップに立つなどアグレッシブな走りを見せてくれました。
しっかりとデータを確認して勉強してレベルアップして次戦に挑みたいところですね。

さて、この週末を終えてのランキングはこちら。

マローニが62ptで大きくリード。しかし2位以下は詰まっており、アロンが47ptでルーキートップの2位、ハウガーが41ptで3位、4位には34ptでハジャーが続き、以降は僅か数ポイント差ずつでランキングが連なります。
ここまでで3イベント6レースが終わり、5人のウィナーが生まれ既に非常に面白い展開となってきてます。表彰台にも9人のドライバーが登り、いつ誰が勝っても登っても不思議ではない展開。まだPremaの2人も表彰台には登っておらず、宮田も今後登る可能性は十分にあります。

さて、次戦は少し間が空いて5月17−19日のイモララウンド🇮🇹。F1がこれから日本、中国、マイアミとフライアウェイラウンドに入るためレースは2ヶ月ほどお休みになります。
しかしこの間にドライバーたちはここまでのレースを振り返ったりトレーニングしたり4月にはバルセロナ🇪🇸でインシーズンテストがあったりと、レベルアップに様々な時間を費やします。
次戦ではどんな戦いが観れるのか?非常に楽しみですね!


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