今回のF2フィーチャーレーも雨に翻弄され、スプリントとはまた異なる大波乱の展開となってしまいましたね
レース前に雨があり、スタート時は上がっているものの各所にまだまだウェットエリアがあり非常に難しいコンディション
路面は乾く方向にあったので各車スリックタイヤでのスタート、但し滑りやすい状況に変わりはないので通常のスタンディングスタートではなく、SC先導フォーメーションラップからのローリングスタートとなりました

スターティンググリッドはこちら

そして波乱はそのスタートから起きます
SCが外れてグリーンとなりますが、ターン1で3番手でランキング2位のベスティ🇩🇰(プレマ)がインサイドでスピン！さらにその真後ろでベアマン🇬🇧(プレマ)とコレア🇺🇸(V.A.R.)が接触しベアマンもスピン、さらにそのベアマンを回避しようとしたマルタンス🇫🇷(ART)もコースオフ！

そして国際映像に映し出されたのはスタート直前の最終コーナーバンクでスピンし止まっているドゥーハン🇦🇺(ヴィルトゥオーシ)の姿！
まだまだスリックタイヤでのレースは難しかったか…

ドゥーハンはレース復帰できずリタイアとなり一旦SCが導入されます
この混乱の中で、岩佐🇯🇵(DAMS)は12番手スタートから8番手までポジションアップ、ランキング上位の面々が消えていったのでポイント差を詰めるチャンス到来です

レースは4周目から再スタート、しかしここでも波乱が起きます…
なんと今度は岩佐歩夢！リスタートのターン1でマイーニ🇮🇳(カンポス)のインに飛び込むがウェットエリアに足を取られ止まることが出来ずマイーニと接触！
40周レースのまだ4周目だから慌てる必要はなかったのに…
映像を見直しても、マイーニがブロックするのを警戒したのか不必要にマシンをインサイドに振っている印象で、その時に濡れた路面に乗ってしまいます
あと車1台分外側に寄っていれば乾いたラインでクリアできたかもしれないですね
特に大きなダメージなく戦列に復帰できたのは良かったですが、これは非常に痛いミス
岩佐はこの一件で後に10秒ペナルティを課されます

まだまだ波乱は続きます
10周目、映像に飛び込んできたのは何とタイヤバリアに刺さったポイントリーダー、テオ・プルシェール🇫🇷(ART)！

さらにこのプルシェールでSCを読んで各車一斉にピットに入りますが、ピットアウトしたベスティのリアタイヤがなんと左右両方とも外れ落ちるトラブル！
外れたリアタイヤはまるでスタート前のタイヤコンパウンド紹介かのごとく綺麗に並んで芝生で止まってました笑

SCが提示された直後でレーシングスピードまで上がっておらず、ベスティも異変を感じてスロー走行していたおかげで外れたタイヤが他車に影響を与えなかったのは幸いでした

これで岩佐にとってランキング争いをしている前後のドライバーが悉く消えていったわけですが、この展開を見るとやっぱり岩佐のミスは勿体なかったなぁ…

レースは17周目にリスタートとなるのですが、今度はターン3のバンクを抜けたところでマルタンスとベアマンが接触！
ベアマンはウォールを僅かにヒットしたように見えましたが幸いコース上で止まることなく戦列復帰、しかしダメージがあったのかピットに戻りリタイアを喫することになりました

これ、まだ40周レースの半分も終わってないんです(⌒-⌒; )
いやいや、色々起きすぎだろ…
しかしここからは路面も広く乾いてきていき攻めやすいコンディションにはなっていきますが、全体的に無理をせずにゴールを目指す展開に
そして前半のトラブルが多過ぎて40周レースがタイムレースに移行

そんな大波乱のレースを最後に制したのは…クレメント・ノヴァラク🇫🇷(トライデント)！
F2フル参戦2年目、これが初優勝となりました
昨年のザントフォールトのスプリントレースで2位初表彰台だったので、ノヴァラクにとって縁起の良いサーキットになってきましたね

2位に入ったのはゼイン・マローニー🇧🇧(カーリン)、3位はジャック・クロフォード🇺🇸(ハイテック)が入りましたが、最後の2人のギャップは僅か0.342秒
最後の最後までギリギリのバトルを繰り広げてくれましたね！

今回のレースを終えてランキングは以下の通り

上位陣が悉く消えていったレースだったのでタイトル争いに向けた大きな順位変動は特になし
岩佐歩夢はこの1戦を落としたのは本当に痛い
外野で眺めてるぶんには、もう少し冷静に判断をして欲しかったなーという印象
正直タイトルから大きく遠のいてしまったように思えます

F2次戦は連戦で今週末のイタリア🇮🇹モンツァ
世界屈指の高速サーキットでどんなバトルが生まれるのか？！
F1を目指すヤングガンの熱い戦いに期待です！