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ライブ参戦レポ/LOVEBITES ツアー本編ファイナル!“JUDGEMENT DAY TOUR 2023”

メンバー・チェンジを経て新体制となったLOVEBITESが新作となる4枚目のアルバム「JUDGEMENT DAY」を引っさげてツアーを敢行。8月26日の福岡を皮切りに,仙台・札幌・大阪・名古屋・東京の5カ所をまわるツアーに打って出た。全公演ソールド・アウトとなり,10月5日に神奈川での特別公演が追加されるなど飛ぶ鳥を落とす勢いのLOVEBITES。今年3月に行われたライブの完成度が非常に高かっただけに,このツアーへの期待は膨れ上がるばかりだった(参考:ライブ参戦レポ/メンバー交代を経てLOVEBITESが華麗なる復活を遂げた夜。)以下は本編のツアー・ファイナルとなる9月24日の東京公演参戦レポである。

入場開始となる16時少し前の様子

◯湯呑みと限定Tシャツ

今回の先行販売は14時開始。30分ほど遅れて会場に到着し,1時間ほど並んでお目当ての会場限定Tシャツと湯呑みを買うことができた。3月の時には待機列が長すぎて時間切れになってしまい,残念ながら何も買えずに入場することになってしまったので,リベンジ成功というわけである。

その後15分ほど待って入場待機列に並び,16時に入場開始。この日のライブは全席指定席なのでわざわざ列に並ぶ必要はないのだが,少しでも早く入場して会場の雰囲気を楽しみたいというのがファン心理というものだ。

この日の座席は1階28列27番。最後方のど真ん中というポジジョンである。ステージまでの距離はけっこうあるが,真ん中なので視界は良好。ステージ全体を見渡すことができる位置だった。

湯呑と東京公演限定Tシャツ
1階28列27番からの眺望

○圧倒的なパフォーマンス

ありきたりの表現だが,とにかく圧巻のライブだった。全席指定の会場ではなくてスタンディング形式の会場だったら,とんでもないことになっていたのではないか。それくらい,過去最高に熱量が高かったと思う。ライティングも豪華だったし,パフォーマンスも盤石。3月の新体制お披露目公演も素晴らしかったが,そこからさらに洗練されて“Next Level”に突入した感が強烈だった。もはや2000人キャパの会場では収まりきらないくらい,バンドとしての存在感と完成度が高まっていると思う。

セット・リストは下記の通りだが,まさか本編最後で”Soldier Stand Solitarily”を演るとは思わなかった。これは完全に想定外。化け物のようにテクニカルで速いこの曲を完璧に演奏し切った楽器隊はもちろん,終始超ハイトーンで歌わなければならないこの曲をライブ14曲目ながら見事に歌い切ったasamiさんも,とにかくすごい。個人的に新アルバムの中では最も好きな曲で,ライブでぜひ見たいと思っていたので大満足である。

演出という点では,ライブ中盤で披露されたharunaさんのドラム・ソロに触れないわけにはいかない。150cmに満たない小さな体躯から繰り出されるパワフルなドラミングと無尽蔵のスタミナにはライブの度に驚かされるが,その驚異的なプレイと”はるぴー”的なノリのギャップが強いインパクトを残したソロ・タイムだった。他のメンバーのソロ・タイムもぜひ設けていただきたい。

harunaさんのドラム・ソロから途切れることなくそのまま”Stand And Deliver( shoot’em Down)へと続く流れも最高にかっこよかった。この曲はライブ映えすると3月の公演の際に思ったが,この日のパフォーマンスを目撃してその思いは確信へと変わった。演者と観客が強い一体感を感じることができるこの曲は,ライブの度に進化し続けるのかもしれない。ものすごい盛り上がりだった。

掲げられたフラッグがかっこいい

○ホールはLOVEBITESによく似合う

昭和女子大人見記念講堂には初めて行ったが,客席には段差があるので後方からでもステージがとても見やすかった。全体を俯瞰できるので,各メンバーは何気なくプレイしているようだけど,実は立ち位置などを事前に打ち合わせして決めているんだろうなということが改めてよく分かった。心は熱く,頭は冷静に――メンバーたちはそんな風にプレイしているのかもしれない。

人見記念講堂にはどこか上品な雰囲気があり,それがLOVEBITESのビジュアル的な優しさや華やかさにマッチしていて,とても良かった。内装が美しいホールで,豪華なステージ・セットを背にステージに立つLOVEBITESは,とても絵になる。スタンディング形式のライブハウスとは雰囲気がガラリと変わるホールでの公演機会を,もっと増やしてもいいのではないか。

唯一の難点は音響か。正直に言うと,音響はあまり良くなかった気がする。音の分離があまり良くなくて,クリアに聞こえなかった。これは自分がいた位置の問題なのかもしれないと思ったが,私とは明らかに違う位置にいた人たちがSNSで似たような感想を述べていたので,おそらく会場の特性なのだろう。

○ヘヴィ・メタルの未来

ところで,私の左隣には小さな女の子とその母親が来ていのだが,その子は小学校低学年くらいの年齢だったと思う。そんな小さな子が,ライブが始まると最初から最後までお母さんと一緒に🤘🏻サインを掲げ,時々椅子の上に乗っかってステージを凝視していたのである。メタル・ファンとして実に嬉しい光景だった。

おじさんから小さな女の子まで虜にしてしまうメタル・バンドなんて,たぶんLOVEBITESとBABYMETAL くらいしかいないだろう。日本のメタルの未来は明るいぞ。

LOVEBITESの次なるターゲットは1万人規模の会場でのライブだろう。その頂点は,もちろん日本武道館。オープニング・アクトを従えてのアリーナ・ツアーも夢ではない。

SNSでお馴染みの方からのお花も

【セット・リスト】

2023年9月24日(日)16時開場/17時開演
昭和女子大学人見記念講堂
01 We Are The Resurrection
02 Judgement Day
03 When Destinies Align
04 My Orion
05 Signs Of Deliverance
06 Rising
07 Dissonance
08 Above The Black Sea
-Piano Solo
09 Lost In The Garden
-Drum Solo
10 Stand And Deliver (Shoot’em Down)
11 Don’t Bite The Dust
12 M.D.O.
13 Edge Of The World
14 Soldier Stand Solitarily
— Encore —
En.1 The Hammer Of Wrath
En.2 We The United
En.3 Under The Red Sky


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