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「LEGEND "2015"~新春キツネ祭り」で進化した姿を見せたMOAMETAL

2015年3月23日 Text by Kotaro MASUDA a.k.a. TAROMETAL

3月15日にWOWOWで放送されたBABYMETALの「LEGEND "2015"~新春キツネ祭り~」を何度か観て気づいたことがある。

それは、MOAMETALのダンスが去年のワールド・ツアー時と比較して明らかに進化しているということ。

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BABYMETALのダンスを指してそのパフォーマンスの凄さを「3人のダンスがキレキレ」と表現することは多いが、もともとダンスのキレが素晴らしいと賞賛されることが多かったのは「舞踊の天使」YUIMETAL(そのクイックネスと「止める動作」の美しさと言ったら!)。MOAMETALはどちらかというと観客の煽りやクルクルと変わるそのキュートな表情が魅力だったように思う。

しかしSSAのステージをテレビで間近に観て驚いたのは、MOAMETALのダンスがYUIMETALなみにキレキレだったこと。これは、ライブ当日はステージが遠くてまったく気づかなかったことである(アップで観れるテレビならではのメリットだ)。

なかでも"4の歌"でのMOAMETALのダンスの激しさが凄い。「元気いっぱい」などという言葉では生ぬるい。身体がはち切れんばかりの動きに圧倒される。その動きは「キレキレ」というよりは「激しい」という表現の方がピッタリだ。

スピード感にあふれ、激しさを増したMOAMETALのダンスは、ライブ全編を通して観ることができた。さらに、おそらく体力が向上したおかげだろうが、夏頃に比べて力強さが格段にアップした印象も受ける。ライブの最初から最後までその力強さは衰える気配がなかった。

歌詞や曲の雰囲気に応じて、怒ってみたり、すねてみたり、困ってみたり、笑ってみたり……もともとのMOAMETALの魅力である表情豊かなパフォーマンスに動きの面でのスピードとパワーが加わり、全体としてダンスのクオリティが数段進化したと言えよう。一連の振り付けの中にちょっとした独自の要素を付け加えることもあるので、あくまでも基本に忠実なYUIMETALとのコントラストも興味深い。

ちなみに今回の放送の中で最も印象的だったMOAMETALの振り付けは、"ヘドバンギャー!!"の「上手来いやー!」のシーン。「来いやー!」と叫ぶ直前の所で、もの凄く重心を低く構えた姿が実にかっこいいと思う。

YUIMETALのダンスが切れ味鋭いカミソリだとすれば、MOAMETALのそれは巨大なナタ。スピードのYUIMETALに対して、パワーのMOAMETAL。そんなことを感じさせる圧巻のパフォーマンスだった。

※アメブロからの転載です。

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