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レビュー/U.D.O.の18thアルバム「TOUCHDOWN」 充実の楽曲群が魅力の1枚

TOUCHDOWN / U.D.O.
2023年8月発売

アルバムのアートワークはアメフトがモチーフ

ドイツの重鎮U.D.O.が2年ぶりに放つ18作目のスタジオ・アルバムは,流麗なギター・ワークが美しかった4thアルバム「TOMEBOMB」(1991年)を彷彿とさせる作風だ。鋼鉄サウンドはそのままに,近年の彼らにしては珍しいとさえ言える“美しさ”を内包した楽曲が居並んでいる。クラシック曲のフレーズが大胆に盛り込まれている点はその象徴。

身も蓋もな言い方をすると,U.D.O.というよりはACCEPTの曲なのではないかと言いたくなるくらい,随所で“ウルフ・ホフマン印”が感じられる。例えば02”The Flood”はリフがACCEPTの”Teutonic Terror”にそっくりだし,04”Fight For The Right”のサビは“Wrong Is Right”っぽい。

とはいえ,ACCEPTと似ている似ていないという問題は抜きにして,そもそも楽曲のクオリティが素晴らしい。アグレッシヴな曲あり,キャッチーな曲あり,ヘヴィな曲あり……中途半端な曲は一切なし。“悪くはないが,決定打に欠ける”という状態が続いていたと言えなくもないU.D.O.だが,本作は久しぶりのスマッシュ・ヒットなのではないか。それくらい曲が充実していると思う。

【収録曲】
01 Isolation Man
02 The Flood
03 The Double Dealer’s Club
04 Fight For The Right
05 Forever Free
06 Punchline
07 Sad Man’s Show
08 The Betrayer
09 Heroes Of Freedom
10 Better Start To Run
11 The Battle Understood
12 Living Hell
13 Touchdown


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