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アンスポーツマンライクファウルの変化と対応策

こんにちは。
最近Bリーグのプレーオフが熱いですね!
ぼくも教員採用試験の勉強の合間に観ています。むしろプレーオフの合間に勉強??)
観てて、以前よりもアンスポが多くなったなって感じます。
Twitterで「アンスポ」って検索してみても、「あれアンスポか?」みたいな声をよく見かけます。
そこで、今回はアンスポに関して書いてみることにしました。

アンスポの基準

アンスポになる基準は5つあります。
この基準のことを、クライテリアと呼び、審判の間では、C1や C2といった感じでその基準を表します。
次に大雑把にその5つの基準を示します。

C1:ボールにいっていないプレー、正当でないプレー
C2:激しいコンタクト(エクセシブコンタクト)
C3:速攻や、オフェンスの進行を止めるためのプレー
C4:ボールマンの前に誰もディフェンスがいない時の、後ろや横からのファウル(ラストプレイヤーシチュエーション)
C5:4ピリや延長残り2分での、スローイン時の不要な接触(ディフェンスのみ、ラスト2ミニッツシチュエーション)

http://www.japanbasketball.jp/files/referee/rule/5on5_Guide20210301.pdf
(参考資料:pp4-5,公益財団法人日本バスケットボール協会HPより引用)

特にBリーグでは、ファウルを鳴らした際に、IRS(ビデオ判定)でファウルをアンスポかそうでないか判断することができるようになり、アンスポになる際はほぼ確実になされているように思われます。

特に現在変わってきてるなって感じるところは、C3と C4が厳格化してるなっていうところです。
このクライテリアは、速攻をファウルで止めるプレーや、ファウルゲームに関係しています。
つまり、ファウルでプレーを止めることがより厳しく規制されるようになっているのです。

ファウルは誰を守るのか

では、どうして、速攻を止めたりファウルゲームをしたりすることが厳しくなっているのでしょうか。
僕が思うに、ファウルがなんのためにあるのかを考えることが大切だと思います。

ファウルは、された側が不利益を被らないようにするためにあるルールです。
だから、ファウルをしたらフリースローや、5ファウル退場などの措置があるわけです。
ルールを作る側からしたら、ファウルをした側が利益を得るなんてことはないようにしたいはずです。

ここで、速攻封じやファウルゲームを考えてみると、これらはファウルをした方が利益を得てしまうのです。
こうした場面では、オフェンスはファウルをされることなくシュートまでいけた方が良い場合の方が多いでしょう。
なので、あからさまな速攻封じやファウルゲームの罰則がアンスポになれば、オフェンス側からしたら、2ショット+マイボールとなるため、不利益を被らなくなります。

ディフェンス側からしたら、今まで使えてた「ファウル戦術」が使えなくなって面白くないと感じるかもしれませんが、オフェンス側からしたら、ファウルをされることによって逆に不利益を被らなくて済むことになります。

ルール厳格化の要因は他にもあると思いますが、本来守られるべきは誰か、ということは、ルール制定・改正の視点として重要でしょう。

どうしたらファウルストップができるか

だからといって、ファウルで止めることが禁止されたわけではありません。
もちろん正当にボールにプレーしてさえいれば通常のファウルとなります。
これからは、「ファウルをするスキル」も1つのスキルとして重要度が高まってくるでしょう。
では、どうすればファウルストップができるのか、3点ほど具体例をあげたいと思います。

①ドリブルされる前にファウルをする

前提として、C3やC4のようなアンスポはほとんどがボールマンがドリブルをして進もうとしてるときにに対して起こります。
だから、手っ取り早い話、ドリブルをされる前にファウルをしてしまえばいいのです。
ただ、注意点もあります。
背中を向けてボールを守っているプレイヤーに対してボールに手を出したり、遅れてドリブルの開始時に手を出したりすると、アンスポのリスクが高まります。
なので、相手とできるだけ正対し、ボールマンと敵陣のゴールの間(インライン)に入る位置を崩さないようにすることが重要です。
また、はやくパスを捌かれてしまうと、影響なしとしてファウルをしても流されてしまうことがあるので、パスコースを切るなどの工夫も大事です。

②ブロッキングで止める

基本的に、相手を正面から止めようとすることはディフェンスとしては正当です。
後ろや横から手を出してしまうくらいなら、正面に入ろうとしたけどコースに入りきれませんでした、という方が普通のファウルになりやすいです。
「ボールに正当にプレー」という文言があるからボールを叩きにいって止めようとしてしまいますが、結果的に後ろから手を出してアンスポというパターンがとても多いです。
むしろ、相手のコースに入りにいくプレーもボールに正当なプレー」ですので、ブロッキングファウルは活用できると思います。

③シュート時にファウルする

実はアンスポのC3とC4には、適用されるための条件があります。
それは、「オフェンス側のプレーヤーがショットの動作に入るまで」です。
つまり、オフェンスがシュートモーションに入っていれば、C3と C4でアンスポになることはないのです。
ここまでいうとお気づきかもしれませんが、オフェンスがシュートモーションに入ってからボールを叩きにいけばいいのです。
ただ、注意点もあります。
ボールを叩きにいく、つまりブロックショットや下でのカットを狙うならいいのですが、シュート時はコンタクトが激しくなりがちです。
ということは、C2の激しい接触でのアンスポが鳴りやすくなります。
なので、シュートを落とさせながらも、あからさまに相手を吹き飛ばしたり、着地点に入ったりすることがないように注意する必要があります。

さいごに

最近FIBAやJBAのルール改正、判定基準の調整などが多く、不満を持つ方も少なからずおられると思います。
アンスポに関しても、ファウルゲームがしづらくなって面白くないっていう考えにも共感できます。
ルールなど何かが変わる時期は、適応のための違和感ややりづらさが出てくるのは当然です。
だからこそ、不満や違和感を抱いたままでいるよりも、なぜそうなったのか、じゃあどうしたらいいかを考えて実行していくことが、他のチームやプレイヤーに差をつけることにつながるのだと僕は考えます。

最後まで読んでくださってありがとうございました!

※参考動画

https://youtu.be/LS8aYiLykg8

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