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AT(アドベンチャートラベル)スルーガイドに必要なこと~お客様が求めていることから~

20222年9月22日(金)に帯広経済センタービルで行われた
アドベンチャートラベル スルーガイド人材育成事業 座学研修
(主催:北海道観光振興機構 事務局:北海道宝島旅行社)
の講師の一人を務めました。

私とのAT(アドベンチャートラベル)とのかかわりは2016年、ATWSアラスカに参加したことから始まりました。
それ以降、実際のATツアーのガイドや英語ガイド研修の講師としても活動しています。

過去には森林管理局の職員の森林インストラクターとして海外からのお客様を案内していました。
退職後、通訳案内士資格を取得してからは、知床で外国からのお客様を案内する自然ガイドとして働いた経験もあることから、
ATという概念が日本に入ってくる前からATガイドらしきことをしていました。

今回の講座では今までの経験をまとめ、
ATのスルーガイド(旅程の初めから終わりまでコーディネートするガイド)向け、
「ATツアーお客様の対応について~実際のATのお客様が求めているもの~」
という内容(以下)でお話させていただきました。

1.スルーガイド業務例
2.ATツアーのお客様は求めているものは何か
~実際のお客様からのご質問・ご要望から~ 
•ツアーやアクティビティの情報
•ガイディング
•旅程

*実際にお話しした内容

私がATのスルーガイドをしていて感じるのは、
お客様に安全に楽しくツアーを過ごしていただくためには、
お客様が必要としている情報を分かりやすく提供することが
いかに大切で、重要で、難しいか

ということです。

例えばハイキングやサイクリングなどの アクティビティについての情報で言えば、行程や持ち物、天候などの一般的な情報のほかに、

  • より具体的なルート・危険個所・強度

  • 所要時間・終了時間(終了後の予定を考える場合もある)

  • 提供される装備(何が提供される?それらを試す時間はある?)

  • 途中の食事(スナックや水は提供される?軽く済ませたい場合も)

  • 変更した際のアナウンス(アプリでルート追っているから変更は速やかに知りたい)

など、より具体的な情報が求められることがあります。

これらの情報はもちろん実際にガイディングを行うアクティビティガイドさんから知らされるのですが、事前に求められること多く、
通訳する場合にも自身が素早く内容を理解して伝える必要があります。

また、アクティビティ中もアクティビティガイドさんの指示や解説を
素早く分かりやすく通訳することになります。
通訳といってもそのまま直訳するのではなくお客様に「伝わる」ようにしなくてはなりません。

そう、スルーガイド自身、そのアクティビティを理解している必要があるのです!

アウトドアでの活動が多いATの場合はリスクマネジメントがより重要になってきます。
きちんと伝わらないと(理解されないと)、いろいろなトラブルにつながります。

日本のガイディングは情報量が多く、叙情的で、海外の方には本当に必要なことが伝わらない、ということがよく聞かれます。
それを英語にした場合、文化の違いも加わって、ますます何を言いたいのかわからないということも起きます。

ATスルーガイドをするたびに、
お客様が必要としていてる、
(アクティビティ中であれば)アクティビティガイドが伝えたい、
一番重要な情報を
短く、分かりやすく、伝える(通訳する)スキルを磨くこと

がATスルーガイドが必要なのではないかと感じる今日この頃です。


ご要望に合わせて『英語ガイド養成講座』や『インバウンド対応セミナー』開催可能です!
今回の講座もオンラインなどで提供可能ですので、お気軽にお問い合わせください。


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