篠田昌和

篠田昌和

最近の記事

カイ二乗検定とベイジアンA/Bテスト

Qiitaに「カイ二乗検定とベイジアンA/Bテスト」について投稿しました。 https://qiita.com/mshinoda88/items/2ccc8d26d2501732c104 メタアナリシスについての記事があんまりWeb上にないので、参考になれば。

    • 統計的有意性の利用を止めるのは妥当なのか

      「統計的有意性って言うのやめよう」という趣旨の話題のNature論文に対する、統計哲学者デボラ・メイヨーの批判。 ざっくりまとめると「考え無しに閾値を使ってはいけないからといって、その閾値を捨てたらさらにひどいことになる」という主張。 Nature論文の大意 有意性やめよう声明では ・(あるないの二分法ではなく)統計の不確実性を受け入れる必要がある ・統計的有意差ではなく信頼区間を使うべき ・「信頼区間」という単語も「互換区間」(compatibility interva

      • ダミー3/25

        3/25 勉強会のためのダミーノート

        有料
        2,000
        • 説得術(2):エモーショナルシンクとステートオブマインド

          前回の続きです。 エモーショナルシンク(emotional sync) 神経生理学の分野では、お互いのことを分かり合っている人の間では、「脳が感情的にシンクロしているという現象」が起きていると分かっている。 お互いに仲のいい人、理解しあっている人の間では同じような感情の反応が起きている。 逆に言えば、説得の前段階で「感情を共有出来れば」、感情反応が近寄ってくるということ。つまり感情共有が説得に応じやすい状況を生み出すということになる。 エモーショナルシンク駆動のために(1

        カイ二乗検定とベイジアンA/Bテスト

          説得術(1):知的な人ほど落ちやすいテクニック

          仕事をしていると上司やお客様に向けてプレゼンしたり、同僚を説得したり、はたまた部下にやる気をもたせて仕事を気分良く遂行させるなどといったことが発生する。ここでは人間が説得を受けるときとはどういう状態なのかについて考察していきたい。 ブライヤービリーフ 「ブライヤービリーフ」という言葉を知っておくと役に立つことが多い。これは「相手の思考や心情に沿う情報」と考えればよい。 人間はデータや説得力よりも「体験したこと」が大事であり、本来、人間は新しいものに警戒感を抱く、違うと思って

          説得術(1):知的な人ほど落ちやすいテクニック