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#ニラース雪止まず 番外トーク:初心者だすきあとD&D 思い出せる分だけ

元々TRPG配信『アケトキワ:春来たれど雪止まず』(下記事参照)の番外編として、2024年02月07日の22:00からだすきあ氏と振り返りなどのトーク配信をしていたはずでした。

しかし、配信を意気揚々と始めたのはいいのですが、開始2分で落ちたの事に気づかずに1時間半予定時間まで話し続けた上、OBSに不都合があったようで録画までおじゃんという有様でした。

このままでは流石に見ようと思ってくださった皆さんに申し訳ないので二人で思い出せるだけ思い出して整理しました。
TRPG初心者の「気づき」などを言語化した資料として、皆さんの参考になれば幸いです。

出演者:だすきあ様

「そもそもD&Dって何なのかよくわかっていない」

対談はだすきあ氏の「そもそもD&Dって何なのかよくわかっていない」という疑問から始まりました。
TRPGという遊びの中にルールの裁定基準となる「システム」があり、さらにそれで遊ぶ「シナリオ」がある事、ゲームマスターの役割などを説明していきました。

この際、私はD&Dにおけるゲームマスターの呼称である「ダンジョンマスター」は、いわゆる「なろう系」などにおいても元の文脈を離れて使われている事に言及しました。

  • だすきあ「確かに裏で糸とか引いてそうな響きですよね」

ここから私はD&D黎明期のダンジョンマスターに対するイメージや、現在に至るまでの敵→味方というイメージの変遷を説明しています。

また、TRPGの構造を説明する中で、だすきあ氏は何度も自身の配信で遊ばれていた『ソーサリアン』の構造と比較していました。

国産コンピューターRPG黎明期の作品であるソーサリアンは、キャラクターを作成、育成し、パーティを組んでそれぞれが比較的独立したシナリオに挑戦するという構造になっています。また、この構造から、追加のシナリオだけを収録したディスクも発売されています。

だすきあ氏は、自身が遊んできたコンピューターのRPGと比べても、ステータスの数値の数に驚いていた様子でした。
しかし同時に、能力値、クラス、「シナリオ」という構造など、システム面は多少は理解の助けになっているとも話していました。

2024年4月6日の配信より。追加シナリオ集『ピラミッドソーサリアン』をプレイしていた。

ウォーロックを選んだ理由

この後、話題はキャラクター作成の際、ウォーロックのキャラクターを遊んだ理由に移りました。

その理由の一つとして、私自身がキャラクター作成の際に作った資料がありました。

当時の資料、ウォーロックの紹介スライド。

「とりあえずエルドリッチ・ブラストを使っておけばいい」という説明から、用途がわかりやすい呪文がある事がよかった、幻術などの呪文は逆に用途が広すぎて何に使えばいいのかわからないと話していました。

この際、だすきあ氏は遊戯王OCGの「サイクロン」を引き合いに出していました。
サイクロンは「魔法・罠カード1枚を破壊する」という極めて単純な効果を持っています。遊戯王にはサイクロン以上に融通の利くカード、汎用性のあるカードは多く存在しますが、それらを使いこなすにはある程度のゲームへの理解が必要であり、単純な効果を持つことは重要であると説明していました。

遊戯王OCGの「サイクロン」。

オモコロがくれた知見

そこから、だすきあ氏は第2回の時点で、非戦闘時、戦闘時の区別なく、その気になれば呪文を使ってもいいという事に気づいています。
TRPG視点からすれば当たり前の事ですが、確かにコンピューターのRPGに慣れていればその通りでしょう。

その事に気づいたのは、自分と同じ初心者の視点を得ようとして見つけた『ジモコロ』―求人情報を掲載するイーアイデムのWebメディア―ある意味『オモコロ』の出張版とも言うべきコーナーーそのいち記事だと言います。

その中でも、だすきあ氏が重要な事実に気づかされたのは下のやりとり。

ジモコロ『TRPG初心者だけど『ダンジョンズ&ドラゴンズ』は最高のゲームだった』より抜粋。

これ以降、彼は「戦闘外でも呪文を使っていいんだ」という知見を得たそうです。3レベルでインヴィジビリティ(不可視化)の呪文や、使い魔を得る「鎖の契約」を選んだのもこの事から、そしてエルドリッチ・ブラストでもう攻撃手段は確保しているからだと話していました。

また、第1回配信のエルドリッチ・ブラストや、第2回のフェアリー・ファイアーなどの際に、呪文の外見を変えてもいいし、それがただのフレーバーでなくて、物語に影響を与えるかもしれないという知見を得たと説明しています。

セッション、そしてキャラクター(リク)について

話題はセッション本番の話に移っていきます。
やはり周りがTRPG経験者ばかりで、初心者だらけだったらにっちもさっちもいかなかった(本人の言葉を借りるなら「詰んでいた」)だろうと話していました。

自身のキャラクターのリクは現状他のメンバーについていっているだけという形ですが、私はこのキャラとプレイヤー陣で継続して遊ぶことがあれば、リク自身がどうにかしなければならないシナリオを作るだろうと仄めかしました。

リクとオボロの関係性について

キャラクターに関する会話の中で、だすきあ氏は「ウォーロックとは本来上位の存在から力を貸し与えられるものなのに、現在の状態ではあったものではないんじゃないか」という話をしていました。もちろん、ウォーロックのあり方というのは人それぞれなのですが。

その上で、だすきあ氏は今考え直せば『遊★戯★王VRAINS』の主人公である藤木遊作と相棒のAI、Ai(アイ)のようであるとも話していました。

同作のプロモーション画像。画面左がAi、画面右が遊作の電脳空間でのアバター。

最後にもう一つだけ質問

配信の終わり際(と我々が思っていた時)に、だすきあ氏から最後に一つだけ質問を受けました。「キャラクターのHPが0になったらどうなるのか?」と。
第3回でこそアタラヨ(Ato氏)が死にかけた事がありましたが、回復の丸薬(ポーション・オヴ・ヒーリング)で即座に復活しており、その先が気になったようです。

死亡セーヴィング・スローについて、そして死亡セーヴに失敗しても比較的低レベルでも死亡してから短時間内なら蘇生できる呪文がある事、それがダメなら蘇生手段を求めた物語が、あるいはそれを受けてまた違った何かが始まる事を私が話すと、だすきあ氏は改めて自由度の高さに感心していたと記憶しています。

そして、配信を終了するボタンを押そうとしたとき、配信が開始2分でずっと途切れていた事に気づいたのは、配信を終えようとしたときの事でした。

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