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おまえも『ブルーアーカイブ』でベイブをまもる真の男になれ

よく来たな、おれはマイケル・バックドラフトだ。おれは偉大なる真の男逆噴射聡一郎をリスペクトしていて、毎日すごい量のテキストを書いているが、誰にも読ませるつもりはない。しかし今回おれは『ブルーアーカイブ』というスマッホゲームの真実を伝えたくて、いてもたってもいられなくなったので、この記事を書いて公開することにした。

まずはこの文章を読んでほしい。

連邦政府は突如として議長を失った。
抑止力を失った連邦国家たちは力をつけ始め、世界は血で血を洗う時代に突入したかのように思われた。
しかし、まだ希望はあった。議長は置き土産として、「究極の便利屋〈フィクサー〉」を残していたのだった。

おまえはこれを見て「ああ、ネットフリックスで大ヒットしてるスパイもののドラマね、ただの詐欺記事か」と思う。しかし、これこそがタルサ=ドゥームがひた隠しにしていた「ブルーアーカイブ」の真実の一端・・・プロローグで語られるあらすじなのだ。

おまえの知らないブルアカ

おまえはここ半年、あるいは何か月もの間、スマッホでTwitterのタイムラインとかYouTubeのザッピングとかしているときに「ブルアカ」という名前を目にしてきた。

おまえが見たのはGUNを握ったベイブのファンアートだったかもしれない。あるいは、ヤン・クミのコピーパスタや、カートゥーンじみた愉快な音楽に喜ぶゲットーの男たち・・・・そういったミームをみたかもしれない。そういうのをを見た腰抜けで騙されやすいおまえは、「ミリタリーの好きなナードのゲーム・・・・・どうせいつものベイブがかわいいだけのスマッホ・ゲームでしょ?」という決めつけで切り捨て、酒に溺れる日々に戻った。

だが、それはすべて、真の男を目指す者をブル・アカから遠ざけるためのタルサ・ドゥームのわなだ。おまえは罠にかかり、悩みを抱えたまま暗い日常へと送り返されてしまったのだ。もしこれがメキシコだったなら、ダニー・トレホの下っ端共に撃たれて野垂れ死ぬ・・・そのはずだった。
しかし、それでもおまえの中のバンデラスは消えてはいなかった。追手を巻くために逃げ込んだサルーンの中に、おれの記事という用心棒を見つけ出したからだ。

お前はこの記事を読み、ブルーアーカイブの真実、つまり真の男のためのゲームであるということを知り、ブルアカに広がるMEXICOの荒野・・・・真の男への道へと戻ることができる。

おれは震えあがった

まずはおれ自信の話をしなければならない。実は、おれも最初はブルアカのことをナードが好きな物・・・メカとかGUNを盛ったシスターとかそういうのだ、を詰め込んで、ダークなスパイスを振りかけて終わりのインスタント麺だと思っていた。

それがある時、嫌よ嫌よも好きの撃ちという言葉があるだろう、その通りにその憎悪が限界突破し、ブル・アカを遊び始めてしまった。そして、メインストーリーの第1章のある所―とある黒服の男との会話―で、その真実に気づき、おれのドリトスをつまみながら遊ぶ手が止まった。

BAがベイブを愛でるゲームである事に自覚がありすぎるのだ。

そのセリフの全文を載せるには長すぎるし、ブルアカを遊べという俺の想いが届いているのなら、もうおまえの心は決まっているのだから、載せる意味はない。
それに、この後もブルアカが自分自身が何物であるかを理解しているかのようなセリフ・・・キャラクターからキャラクターだけではなく、ゲームそのものからプレイヤーに突き刺さるような・。・・が何度も出てきて、おれを引き付けて花さないのだ。

ここまで読んで、納得したか?なら今すぐこの記事を読むのよめてえ、お前ノスマッホかアンドロイドエミュレーターにブル・アカをインストールすればいい。
まだその気にならないというのなら、読み続ければいい。

MEXICOではとまった奴から死ぬ

「まっとうなファンタジー映画というのは、設定が何万ページあるとかジャガイモがとかそうゆう事ではない。」
上の記事で、いだいなる真の男、逆噴射総一朗はそう言った。
映画ではないが、ブル・アカも同じだ。学生がいて、GUNがあって、スマッホがある。しかし天使がいて、悪魔がいて、ベイブの顔を銃弾から守るマジカルシンボルパワーもある。キリスト教とかカバラの生命の樹とかラテン語なんかはキヴォトスの古代の遺産面をしている。
エキスパートの歴史公証とか綿密な社会の観察による理詰めなんてまるでない、バカみたいに詰め込まれた世界観だ。

そして、なぜベイブたちの頭の後ろにシンボルがが浮いているのか。そんな事はわざわざ説明などしない。そんなものはキヴォトスの常識だ。メキシコの荒野ならサボテンやサルーンとは何か、どこから来たのかと質問して回るようなものだ。モタモタして悩んで止まったやつは次の町でビールにもありつけず、毒蠍に差されたりならず者に打たれたりして死ぬ。キヴォトスも同じだ。

どうしても気になるというのなら、答えは用意されている。だが、指輪物語のようにご丁寧に備考のコーナーがある訳でもない。答えは少しずつ、物語の中に隠されている。
荒野を歩け。おまえ自身の手で見つけ出せ。

FANTASYの中のREAL

もちろんおまえはまだ「やっぱりベイブがかわいいだけのゲームでしょ?」と思っているだろう。それもそうだ。まだおれの説明は終わっていないからだ。

キヴォトスはたしかに近現代のGUNを盛ったkawaiiハイスクーラーのベイブが傭兵業をしたり、政治をするし、神秘のシンボルを持つ彼女たちの顔は銃弾ひとつでは傷つかない。
その上廃墟にはメカが徘徊し、カタコンベはnethack(こしぬけのおまえなら不思議のダンジョンと言った方がわかりやすいか)だ。

設定が何万ページあるとかジャガイモがとかそうゆうどころではないし、こんな世界観、もはや指輪物語の中つ国とウォーハンマー40kの暗黒の遠未来がコラボするようなものだ。ライター共はクリスタルメスとドリアンをスムージーにしてキメたのか?と思いたくなるだろう。

それでも、キャラクター達はREALな悩み・・・いまこれを読んでいるおまえでも抱えられるようなもの・・・を抱えている。

エロティカしか考えていない淫乱ピンク髪にも、その脳ゆえの悩みがある。フレンチメイドのベイブも、良妻賢母となるためにメイド部に入った。
政治に放り込まれた世間知らずのお嬢様は、気に入らない物を叩き潰すために政治的にも物理的にも破壊を繰り返す。

ブル・アカはFANTASYにあっても、誇張されたパーソナリティに対しても、RE・A・LUを組み込むことに恐怖しない。そして、それが薄っぺらいものになることを防いでいる。

人というのはどんな時代にあってもあまり変わらないもので、古代ギリシャでも乱雑粗造、真偽もわからない旅行記に対して、ルキアノスという男は「本当の話」というタイトルで、つむじ風で飛ばされた船が月世界を旅行するとか、歴史上の偉人が集まる国とか、そうゆうシットポストを書いた。

「本当の話」は1800年近く前の本だ。それだけ昔でも人間が変わらないなら、メカや魔法があったとしてもそう変わらないだろう。しかも、キヴォトスにはスマッホンもビデオゲームもある。尚更だ。だからこそブルアカは人の心を打つ。

そしてそのREALを束ねるのが「信頼」というREALなテーマだ。

「お外に出ておともだちの事をかんがえましょうね」とかそういう押しつけがましいメッセージや、「仲間から託されたカードで俺は勝つ」とかそういうのではない。
おまえが出会うベイブ達の多くは他人を信頼できない、しきれないのだ。だからこそ、悩みを抱え、他人に厳しく当たる。この悩みと、そのREALITYこそが、ブルアカが他と一線を画す強さなのだ。

タルサ・ドゥームはネクロマンサーだ。つまり人間をもののように扱う・・・そして信頼を踏みにじる。キヴォトスでベイブたちの前に立ちはだかる障害も同じだ。
おまえは教育が機械化されたこの世界における唯一の「先生」となり、信頼を踏みにじる「大人」達と戦うのだ。ブル・アカにおけるてきは、異次元から現れただ破壊の限りを尽くす、心の力によってのみ倒せる異形の軍勢ではないのだ。

コンクリート・MEXICO・ファンタジー、もしくはトモダチは魔法

生き残りをかけた銀行強盗。学校同士による条約締結。ライバル校による襲撃。ミーミーパワーを研究する悪の組織。
腰抜けだった頃のお前は、「ハイハイおもしろミームゲームね」と笑っていたかもしれない。
だがお前がブル・アカをインストールして火を重ねるうち、おまえの目はじきに慣れ、しんじつをENJOYするマインドセットが出来上がる。
その時おまえの目に映るのは、ベイブにしか興味がなかったおまえのようなこしぬけでも楽しめる、手に汗握るアウトロー&ポリティカル・ドラマとハイスクール・友情物語が渾然一体となった、バンデラスすら予想しなかったメキシコ・ファンタジーだ。

ミームに覆われた外殻、そしてシリアスとコメディの振れ幅は、ダイハードテイルズというグループ(いだいなる男逆噴射聡一郎の文章も発信している)の目玉コンテンツ「ニンジャスレイヤー」にも似た感覚があるということを教えておこう。

最近のベイブ・スマッホ・ゲームは日常、ダークな世界などは多々あるが、B・Aはそれらとは一線を画するアティチュードやスタイル・・・そうゆうものがある。

おまえは真の男として、このキヴォトスというMEXICOの荒野で、ベイブをまもり見守るために戦うのだ。

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