イノベーションのジレンマ(クレイトン・クリステンセン)

翔泳社 玉田俊平太監修 伊豆原弓訳 ハーバード・ビジネススクール教授

 本日読了。コンサルタントとして、本書と著者の存在はもちろん知っていたが、初版(原版)から20年を経て初めての通読であった。ハードディスク・ドライブ業界の事例は有名なもので、読んでいなくても大体認知できていたところではあるが、掘削機や製鉄業界の事例も具体的に確認できてより「破壊的イノベーション」の理解がすすんだと思う。そもそも「持続的か、破壊的か」を定義することが最も重要であるというのが今日の認識と課題といってよいのだが、やはり現在の問題解決、課題克服の手法は状況適応的試行錯誤型で動いていく(いかせる)ことがポイントだということを強く印象付けてくれた。

 本書は既に『古典』といっていいレベルの書籍だが、まだまだ『古典』と呼ばれる論文や論考の読み込みが足りないので、これを足掛かりに新しいものも含めて昇華していきたい。


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