見出し画像

『フェミニズム大図鑑』-【おすすめフェミニズム本】フェミニズムの入り口はここから

> ほんとうのフェミニズムは●●のはずだ!
> Twitterフェミニストが言っていることは間違っている!

こんなツイートをみかけます。

そもそも「ほんとうのフェミニズム」とはどんなものでしょうか。ぼくにはわかりません。知りたいです。少しずつ本を読んだり話を聞いたりして勉強しています。

フェミニズムの第二波第三派ラディカルフェミニズムリベラルフェミニズム、などなど、聞いたことがあってもいまいちよくわからない人は多いでしょう。

大型書店のフェミニズムコーナーを見ても、フェミニズム関連本はたくさんあって、どれを最初に読んでいいのかわかりません。

Amazonで「フェミニズム」関連の売り上げランキングを見てみます。(2021-10-07 20:00 現在)

(※ このnoteのAmazonリンクはアソシエイトリンクではありません。ここから購入してもぼくには1円もはいりません。アフィリエイト嫌いな人も安心して購入してください。)


1位


2位


3位


4位


5位


ここでフェミニズムに詳しい人に質問です。
上記のランキングの中で、フェミニズム初学者の人におすすめの本はどれですか?

おそらく、「どれも良著ではあるが初学者にはすすめにくい」と言われるのではないでしょうか。

今回のnoteでは、「フェミニズムに興味があって勉強してみたいけど、どの本から読んだらいいのかわからない」人に、おすすめの一冊をご紹介します。

おすすめの本は『フェミニズム大図鑑』です。


## 3つのおすすめポイント

『フェミニズム大図鑑』のおすすめポイントは次の3つです。

1. フェミニズムの歴史とイシューが概観できる
2. 図版が多くわかりやすい
3. レファレンスになる


### 1. フェミニズムの歴史とイシューが概観できる

『フェミニズム大図鑑』は1700年ころから現代までの、フェミニズムの歴史を概観することができます。
年代ごとの主要なトピックスがあります。関連する社会の動きも説明されています。

画像1

画像2



### 2. 図版が多くわかりやすい

イラストや写真が豊富で、視覚的にとてもわかりやすいです。

画像3

画像4

画像5



### 3. レファレンスになる

フェミニズムのキーパーソンが紹介されています。著書の紹介もあります。より詳しく知りたいときは、自分でさらに深く調べることができます。

画像6

画像7

画像8


## まとめ

フェミニズムブームとも言われるいま、たくさんのフェミニズム関連の本があって、どれを読んでいいのか悩んでしまいます。

Twitterで話題になってた本を読んでも、自分の問題意識と違うこともあるでしょう。また、基礎的な知識がない段階では難しすぎて読めない本もあります。

まずは、フェミニズムが取り組んできた問題をざっくりとつかむことが大事です。そのために『フェミニズム大図鑑』は最適です。

すこしフェミニズムを勉強してからも、『フェミニズム大図鑑』は辞書のように何度も参照することができます。

購入のハードルは、売価が4200円(+税)と金額がはることです。しかし、自分にあわない本を何冊も買うのは時間とお金がもったいないです。遠回りしないためにも、最初はフェミニズムの地図になる『フェミニズム大図鑑』をおすすめします。

『フェミニズム大図鑑』はフェミニズム初学者の人はもちろん、「アンチフェミ」の人にもおすすめです。議論の前提を踏まえておかないと、フェミニストを批判したつもりが、ただの的外れな「クソリプ」になってしまいかねません。

フェミニズムを学びたい人は、女性に限りません。ぼくのような男性も、フェミニズムから学ぶことは多いです。
歴史的に女性が置かれてきた状況はどんなものだったのか、現代の女性はどんなことに生きづらさを感じているのか、男性である自分はなにをすべきか・すべきでないか。これらを知り、考えるのは、この社会を生きる大人として重要です。

最後に、訳者である最所篤子さんの「訳者あとがき」の一節をご紹介します。

> 女性は人間であり、人間として平等な権利を持ちたいという、極めて当然の願いのために闘ってきた女性たちの歴史を知ったら、あなたのフェミニストについてのイメージは変わるだろうか。女性とは最大の少数者と言われる。「女性が止まれば世界が止まる」というスローガンがあるが、逆に言えば、女性が動けば世界が動くのだ。女性が平等を実現すれば、他の少数者たちにとって平等への道が開かれる。そして男性は権利を失うのではない。男性もまた、性を基準に強要されてきた役割から解放される。それはすべての人に暮らしやすい社会の到来ではないだろうか。


一緒に学び、考えていきましょう。
今回のnoteは以上です。

今後もときどき、おすすめのフェミニズム本を紹介します。
また、「男性の生きづらさ」関連の情報もシェアします。

このnoteがよかったら、「スキ」やフォローをしていただけると嬉しいです。

サポート機能からの投げ銭は、ぼくの珈琲・ビール代や書籍購入費に充てます。いつもありがとうございます。

サポートいただけると、ぼくが喜び、幸せな気分になることをお約束します。