ORALICE氏 @ORALICE0321 からの #名誉毀損と戦いますなり - 初めての法的措置
Twitterのフォロワーさん各位、お騒がせしており恐縮です。
このたび、ぼく(マスナリジュン)の社会的名誉が著しく毀損されたので、「@ORALICE0321」なるアカウントに対し、法的措置をとるべく動くことにしました。
ご心配くださっているフォロワーさんもいらっしゃいます。
ありがとうございます。
弁護士への依頼文作成を兼ねて、この問題の概要と論点を書きます。
※以下、ぼく(マスナリジュン)をマスナリ、@ORALICE0321をORALICE氏と表記します。
2022-04-26
【■今後の展開】に追記をしました。
誤字・脱字・衍字と助詞の修正を行いました。
マガジン【#名誉毀損と戦いますなり】を作り、この記事を追加しました。
■概要
◆どんな問題か二行で
ORALICE氏はマスナリからヘイトスピーチをされたと主張
マスナリはORALICE氏から名誉毀損されたと主張
◆時系列
4月9日
すもも氏: スペースを開催
4月10日
すもも氏: スペースの議事録をツイート
ORALICE氏: すもも氏開催のスペースについて批判
4月11日
マスナリ: ORALICE氏へ注意
「ご自身が聴いていないスペースの内容で他人を批判する行為は、デマによる誹謗中傷につながります」
ORALICE氏: 返答
マスナリ: ORALICE氏との対話は不可能と判断し打ち切りツイート
4月11日〜
ORALICE氏: 「民族差別による通報を行います」とツイート。
マスナリ: ORALICE氏のツイートを放置。
ORALICE氏: マスナリに関係するアカウントに対して、マスナリの社会的名誉を毀損させるメンションを送る。
ORALICE氏: 本件と関係のない、マスナリの個人プロジェクトのハッシュタグを使って批判を拡散。
4月17日
ORALICE氏からの批判は一週間が経過しても止まず。
マスナリ: 法的手続きを決断。
※ここにあげたORALICE氏からの名誉毀損ツイートは、ごく一部です。証拠保全はしていますが、すでに削除されているものもあります。
■論点と検証
論点は主に二つです。
マスナリは韓国人にヘイトスピーチをしたか
ORALICE氏によるマスナリへの名誉毀損はあったか
実際にどんな発言があったのか、
ヘイトスピーチと名誉毀損はあったのか。
一つずつ検証していきます。
◆マスナリは韓国人にヘイトスピーチをしたか
ORALICE氏は、マスナリが韓国人に対するヘイトスピーチをしている、と批判しています。
マスナリの発言
重要な箇所を太字にしました。
このやり取りはマスナリとORALICE氏の間で交わされています。
「双方に」とは、「ORALICE氏とマスナリ」のこと以外には読めません。
どちらか一方ではなく、また、特定の属性を示していません。
個人としての、ORALICE氏とマスナリのことです。
わかりやすく書きます。
さほど難しくはありません。これ以外の答えはありません。
●●は「ORALICE氏」だけではなく「双方」です。「韓国人」など、どこにも書いていません。
◆◆の前半は、「一定の言語能力」です。言語能力とは文章の場合では一般的に「読む力」と「書く力」です。ORALICE氏の「読む力」とマスナリの「書く力」に不足があるという文章です。
◆◆の後半は、「相手への最低限の敬意」です。どちらかに欠如していれば「建設的な議論や対話」などできません。
ヘイトスピーチの定義
ORALICE氏はマスナリの発言が「ヘイトスピーチ」であると繰り返し主張しています。
ORALICE氏は「本邦外出身者」という言葉を使っています。「ヘイトスピーチ解消法」にでてくる法律用語です。一般には使わない言葉です。
ORALICE氏は「(マスナリが)法的な人権侵害を犯した」と言っています。ヘイトスピーチに関する国内法は「ヘイトスピーチ解消法」だけです。
以上の理由から、ORALICE氏が主張している「マスナリのヘイトスピーチ」は、「ヘイトスピーチ解消法」の定義に沿った検証が適切です。
マスナリの発言は「ヘイトスピーチ解消法」に規定されている「ヘイトスピーチ」に該当するのでしょうか。
ヘイトスピーチ解消法によるヘイトスピーチの定義
※ヘイトスピーチ解消法は、個人ではなく国と地方公共団体が対象であることと、罰則規定のない理念法であることに注意が必要。
重要部分を抜き出します。
◇マスナリのヘイトスピーチ疑惑の検証
マスナリが韓国人に対してヘイトスピーチをしたと断定するには、以下の要件をすべて満たさなければいけません。
ORALICE氏は韓国人(本邦の域外にある国若しくは地域の出身である者又はその子孫)である
ORALICE氏は日本にいる(適法に居住するもの)
マスナリはORALICE氏が韓国人であると知っており、マスナリの発言は韓国人という属性に対して行われた(本邦の域外にある国又は地域の出身であることを理由として)
マスナリの発言が、「本邦外出身者を地域社会から排除することを煽動する不当な差別的言動」である
ひとつひとつ検証します。
1. ORALICE氏は韓国人(本邦の域外にある国若しくは地域の出身である者又はその子孫)である
Yes(本人の証言によれば)
2. ORALICE氏は日本にいる(適法に居住するもの)
No(本人の証言によれば)
ORALICE氏は韓国に住んでいる
(証言ツイート同上)
3. マスナリはORALICE氏が韓国人であると知っており、マスナリの発言は韓国人という属性に対して行われた(本邦の域外にある国又は地域の出身であることを理由として)
No
ORALICE氏のTwitterプロフィールに韓国人であることの記載はない。
本件以前にマスナリはORALICE氏の存在を知らなかった。
ORALICE氏は著名人ではない。
よって、ORALICE氏が韓国人であることを事前にマスナリが知ることはできない。
マスナリの発言は、マスナリとORALICE氏「双方」に向けたものであり、「韓国人」など「本邦外出身者」に向けてではない。
4. マスナリの発言が、「本邦外出身者を地域社会から排除することを煽動する不当な差別的言動」である
No
マスナリのツイートは、「あなた(ORALICE氏)」に対して「建設的な議論や対話」が「難しい」ということを告げたものであり、「本邦外出身者を地域社会から排除することを煽動する不当な差別的言動」を表す文言はどこにもない。
以上の検証で確認できたことは、
「マスナリのツイートはヘイトスピーチではない」です。
「ヘイトスピーチ解消法」ではなく、広義の「ヘイトスピーチ」であればどうでしょう。マスナリのツイートはヘイトスピーチでしょうか。
辞書を引いてみます。
「個人に対する」ではなく、「人種・民族・宗教・セクシュアリティーなどに対する」が重要です。
もし「韓国人」などの人種・民族という属性に対してであれば、マスナリのツイートは問題があったでしょう。しかし、先に確認したように、マスナリの発言は個人としてのORALICE氏とマスナリの「双方」に向けたものであって、「韓国人」に向けた表現ではありません。
よって、マスナリのツイートは、広義の「ヘイトスピーチ」の定義にもあてはまりません。
もちろん、「韓国人」が「日本人」という属性に対して偏見や差別による言論を行えば、広義の「ヘイトスピーチ」になりえます。
具体例を示しておきます。
「無知な日本人ども」
「日本人特有のバグ脳」
「日本人特有の陰湿さ」
◆ORALICE氏によるマスナリへの名誉毀損はあったか
次に「ORALICE氏によるマスナリへの名誉毀損」について見ていきます。
名誉毀損の定義
◇ORALICE氏の名誉毀損疑惑の検証
刑法の名誉毀損罪の定義によれば、ORALICE氏によるマスナリへの名誉毀損があったと断定するには、以下の要件を満たさなければいけません。
ORALICE氏のツイートは公然と行われた
ORALICE氏のツイートは事実を摘示している
ORALICE氏のツイートはマスナリの社会的名誉を毀損した
検証します。
1. ORALICE氏のツイートは公然と行われた
Yes
不特定多数が閲覧できるツイートは公然性が認められる。
マスナリの関係者に同様主旨のリプライを送っている。
同様主旨のツイートを固定ツイートにしている。
2. ORALICE氏のツイートが事実を摘示したものである
Yes
「マスナリは韓国人にヘイトスピーチをした」
「マスナリは民族差別をした」
「マスナリは言論封殺主義者だ」
「マスナリは法律を犯した」
「マスナリは人権侵害をした」
「マスナリは普段から汚い手を使っている」
「マスナリは脅迫をしている」
など、事実を摘示している
※名誉毀損罪における「事実」とは具体的な事柄のことで、「真実」を意味しない。
3. ORALICE氏のツイートはマスナリの社会的名誉を毀損した
Yes
韓国人など本邦外出身者に対してに限らず、差別発言をしたとの批判は社会的名誉を低下させる。
個人名を指して「法律を犯した」「民族差別をした」などのツイートは社会的名誉を低下させる。
マスナリはTwitterを、実名・顔出しで利用している。
マスナリは同一のアカウントを2007年から継続して使用している。
マスナリのツイートは、マスナリの仕事関係や友人、親族も読んでいる。
マスナリは差別問題や人権問題に関心があり、Twitterやネットラジオを通じてたびたび発信をしている。
マスナリは生活困窮者支援や国際交流活動などのボランティアに参加している。
以上の理由から、マスナリに関するORALICE氏の一連のツイートは、マスナリの社会的名誉を低下させたと確認できます。
■その他論点
◆なぜ、マスナリはORALICE氏と対話しなかったか
理解力が低い人に言葉を尽くしても不毛。遺恨を生むだけと考えた。
一定の文章読解力がある人が読めば、どちらに理があるかは自明だと考えた。
数日も経てばORALICE氏の批判が収まることを期待していた。
4月19日に対話の場を設定しようと持ちかけたが、条件が折り合わなかった。
◆なぜ、マスナリは法的手続きを決断したか
ORALICE氏の発言がエスカレートしていた。
ORALICE氏の発言が一週間を経過しても終わらなかった。
ORALICE氏は悪質性が高いアカウントだと認識した。
繰り返されるツイート削除
他アカウントへの粘着ツイート
作成して半年ほどのアカウント
過去の悪質アカウントと同一人物であるとの指摘が複数あり
放置しておけば新たな被害者がでると懸念した。
■今後の展開
現在、法的手続き用の資料を作成中です。
まず、法務局と総務省の専用相談窓口に、法的手続きに関する助言を求めます。
つぎに、刑事事件として扱ってもらえないか、最寄りの警察署に被害届を出します。
刑事で扱ってもらえない場合、民事で慰謝料請求および損害請求訴訟をするべく、発信者情報開示請求の手続きをします。
民事の際は、以下の条件を求める予定です。
マスナリに関するツイートをすべて削除すること
マスナリに対して名誉毀損したことについて謝罪ツイートすること
上記の謝罪ツイートを一定期間(※)、固定ツイートにすること
今後、誰に対しても名誉毀損や粘着行為をしないと誓うこと
慰謝料+損害賠償+訴訟費用を支払うこと
※一定期間とは、事の発端となった4月11日を起算日として、解決までにかかった日数と同じ期間を予定。
4月25日24時までに上記の「5」をのぞく4つの条件をORALICE氏が承諾すれば、法的措置をせずに解決とします。
それ以降は弁護士費用など具体的に経費が発生するので、法的措置の手続きに踏み切ります。
2022-04-26 追記
期限までにORALICE氏がこちらの条件を承諾しなかったため、法的措置を始めます。今後は一切の交渉に応じません。示談にも応じません。
今週は他のことで忙しかったり体調を崩していたりで、この作業に時間が使えませんでした。
来週末からはゴールデンウィークで、休日は手続きができなくなるので、その前にできるだけ前に進めなければいけません。
これまで、同様のトラブルで二度、裁判を検討したことがあります。
その時は、発信者情報開示請求をすることなく相手の連絡先を知ることができ、示談で終わりました。一件は相手がウェブメディアだったこと、もう一件は相手がNPO法人の代表だったことで、情報開示請求の必要がありませんでした。どちらからも、謝罪と慰謝料を受けました。
本当に精神が消耗し、しばらくは何もできないほど疲弊しました。
加害者は、軽い気持ちで他人の名誉を傷つけるのかもしれません。
しかしそれがどれほど、被害者の心をズタズタにするのか、想像して欲しいです。
ぼくは実名でネットを使っています。ネットでの名誉毀損は実生活にも多大な影響があります。一線を超えた名誉毀損行為は放っておくわけにいかないのです。
刑事告訴や情報開示請求を見据えた法的手続きは今回が初めてです。
金銭的にも時間的にも、もちろん精神的にも大変ですが、この経験をいつか誰かの名誉を守る戦いに役立ててもらえると信じて、がんばります。
民事でこのような裁判をするには、現在3回の裁判が必要です(改正プロバイダ責任制限法が今年10月までに施行され、以降は手続きが簡略化されます)。また、コロナ禍で延期になった裁判が多く、裁判所は多くの事案を抱えているそうです。スムーズに手続きが進むのか、望む判断をしてもらえるのか、運次第です。
裁判に支障がでない程度に、ときどき経過をnoteやTwitterで報告します。
誰かの参考にしてもらえるといいです。
2022-04-26 追記
本件のマガジンを作りました。フォローすると更新情報が届きます。
長い戦いになります。
あたたかく見守っていただけると嬉しいです。
資料作成や証拠保全など、有志のフォロワーさんが協力してくださっています。
この場をお借りして、深く感謝します。
デマや誹謗中傷が無くなり、誰もが安心してSNSを楽しめる日が来ることを心から願っています。
このnoteにいただいたサポートは、法的措置にかかる費用や、疲れた時の珈琲代などに使わせていただきます。
応援をありがとうございます。
マスナリジュン
サポートいただけると、ぼくが喜び、幸せな気分になることをお約束します。