きのうの重大ニュース 『コロナ第六波の始まり』『焼き肉店立てこもり』『NHKの"不適切な字幕"』
きのうの重大ニュースは3つです。
コロナ第六波の始まり
感染確認が一週間で14倍というのは恐ろしい。
オミクロン株は前のデルタ株に比べて重症化率が低いと伝えられているけど、感染の分母が大きければ危険度はやはり高い。
軽症でも受診する人が多いだろうから、医療リソースを圧迫するのは感染者の多いオミクロン株のほうかもしれない。
沖縄、山口、広島が「まん防」の適応地域になったが、この調子だと東京をはじめ、全国に緊急事態宣言が時間の問題だろう。
人間が疫病に勝つことは難しい。
せめて第六波は、「自粛警察」のような庶民同士の監視や分断が起きないことを願うばかりだ。
焼き肉店立てこもり
情報が限られているので言及できることは限られている。こういうショッキングな事件について、発生直後にあれこれ語るべきではない。
と、書きながら、大事な事案なので自分用のメモとして、おもいつくことを書き留めておく。
容疑者は「警察に捕まって人生を終わりにしたかった」「死刑になりたい」と供述しているという。
28歳の若者だ。
何があったのかはわからないけど、そこまで追いつめられたことに切ない思いがする。
このような事件が起きると、誰でも不安を覚える。
治安は悪くなっているのではないか、厳罰化を進めて犯罪抑止力を高めるべきだ。そんな意見が毎度のように飛び交う。
しかし現実には、日本における刑事犯事案は減少し続けている。20年前と比較して、なんと約8割減だ。今の日本はきわめて安全な国といっていい。
また、死刑になることを動機とする犯行には、厳罰化が抑止力として機能しない。それどころか、死刑制度があるがために行われる犯罪がある現実を、社会として真剣に受けとめ考えなくてはいけない。
「このような犯罪は絶対にゆるしてはいけない」と声高に叫べば社会が良くなるわけではない。現実に即した議論が必要だ。
今回の事件の容疑者は言い逃れのできない現行犯逮捕だ。罪名は「監禁罪」。法定刑は3月以上10年以下の懲役だ。
服役が長くなっても、40歳になるまでには社会に戻ることができるだろう。
その時に、再び絶望することがない社会にしておかなければいけない。
NHKの"不適切な字幕"
これは、ニュースの見出しにある、「字幕に不確かな内容」ですむような問題だろうか。
これは端的に言って、デマの流布だ。
五輪反対派がなんからの「組織」から金銭を受けとって反対運動をしていた、という陰謀論めいた印象を視聴者に植えつけるものではないか。
最近も「公正なメディア」をうたうネット番組が立憲民主党から資金提供を受けていたという報道があったばかりだ。また、Twitterで影響力のあるアカウントが与党と深いつながりがあり、フェイクニュースやデマを流していたとの疑惑が問題になっている。
NHKは信用できない。
「公正」なネットメディアもダメだ。
Twitterのインフルエンサーも怪しい。
そのような不信感が、陰謀論に人々を誘引する種になる。
ここ10年くらいのNHKをはじめとするメディアの劣化は激しい。
どうか、根っこから立て直して欲しい。
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