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20歳のソウル

 私は、この映画を見て、この作品に出会えて、本当によかったと思う。
  こんな簡単な言葉で感想を述べていいほどの感動ではない。この感情をどこに吐き出せばいいのか、どんな言葉を並べたら、この感動とこの感情が伝わるのか分からない。ただ、地元での上演期間の終了が惜しまれる。上演期間終了2日前に滑り込みで見に行ってよかった。ただただ泣いていた。

 さて、私がこの作品に出会ったきっかけは、
私の愛してやまない、Aぇ! group / 関西ジャニーズJrに所属する「最年少で最多才」の佐野晶哉くんが映画デビューを果たした作品が、この作品だったからだ。(※ 上映時期的には、King&Princeの永瀬廉くん主演の「真夜中乙女戦争」への出演の方が早かった)

そして、本を手に取り、映画を観に行こうと思ったきっかけは、NHK大学放送コンテスト(通称 大学Nコン)である。私は高校時代、放送部に所属していた。
 昨年は出場が叶わず、放送を続けることを諦めようとしていたが、いろいろあって放送を続けることが出来ている。
 今年、最初で最後の覚悟を持って臨もうとしていた大会。そんな大会の課題本に「20歳のソウル」が選ばれたのだ。

このふたつの大好きなものと人が、私と「20歳のソウル」を繋いでくれた。

 この話は実話である。
舞台は千葉県にある船橋市立船橋高校、通称「市船」。そして主人公の浅野大義さんは20歳という若さで人生の幕を閉じた。
 偶然だろうか、私は今年20歳になる。しかも、大学Nコンの作品提出期間には既に20歳である。そのタイミングで、この作品に出会えてよかった。

 内容については述べない。
気になる人は書店で手に入れて欲しいし、映画で見た方がいい。とりあえず今すぐYouTubeで検索して予告編を見てほしい。
 
 とりあえず今思っていることを書き出してみようと思う。私は今、自分を変えようと頑張っているところだ。詳しくは話しにくいから、ここではこれくらいにしておく。人間誰しも人を傷つけてきたことはあるだろう。私もたくさんの人を傷つけてきたという自覚がある。傷つけられたことを言い訳に、たくさんの人を傷つけてきた。過去は償えない。失ったもの、傷つけた心は元には戻らない。謝っても許されない。
 でも大学生になって、少しは人に対する接し方が変わったと思う。もちろんまだまだこれから、発展途上である。転機は2022年だった。まあ今年もあと6ヶ月ほどあるか。
 いろいろあって、今年は素敵な出会いが沢山あった。友達に戻れた人もいた。失くしたものが多かった2018年から2021年、それを取り戻す勢いである。取り戻せるはずはないけれどね。
 
 そんな中、この作品に出会った。好きな物に対して堂々と好きだと言える今、この作品と出会った。

この話が作品と繋がっているのか?答えはYESだ。
私が今「生きている」からこうやって文字を書いているし、好きなものを好きだと言えている。この作品は生きることの本質を考えさせるものだと感じた。私はこれからの人生を生きていくなら、もっと胸を張って生きていきたい。 人に優しくなれる人間になりたい。過去ではない、そして未来でもない「今」にこだわりたい。「今」を、等身大の自分で生きていたい。

 とっちらかった文章になった。数少ない読み手のみなさんには大変申し訳ない。

 最後に、
 私はこの作品を大学Nコンで読むことを決意した。大学Nコン初出場、朗読部門も初出場。
 20歳の私が解釈したこの作品を、読みを、ただただ誰かに伝えようと思う。
 浅野大義さんの「20歳のソウル」を。

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