東京から約100kmに位置する群馬県前橋市。
2021年の総務省統計局小売物価統計調査(構造編)では物価水準が最も低い県庁所在地という調査結果がでました。
今回は、超低予算で前橋市をまるっと楽しめる過ごし方をご紹介します。

交通

前橋市までの移動

東京駅から高崎駅まで新幹線で片道約1時間。往復で約9,000円です。そこまで高くはありませんが、高崎線のグリーン車を使うとさらに予算を抑えられます。休日のグリーン券は＋800円なので、往復で利用しても乗車券とあわせて約5,500円です。
コンセントやwi-fiはありませんが、テーブル付きなので、駅弁を食べたり、本を読んだり、パソコンで作業することもできます。東京駅から前橋駅まで片道約2時間。静かな車内はとても集中できるので、気付いたら終点の前橋駅に到着してるでしょう。

前橋駅からの移動

前橋市内の観光名所は前橋駅からそう離れていないので徒歩やタクシーでの移動も可能です。
しかし、私がオススメしたいのは市が運営するレンタル自転車です。15分50円、1日券を購入すると1,000円で利用できます。貸し出されている自転車は全て電動アシスト付きなので、普段運動していない人でも疲れることなくスイスイとこげます。ステーションは駅前や観光名所の付近など、市内に38カ所あるのでとても便利です。
利用の際は事前にアプリの登録が必要な場合もあるので、詳細は下記HPからご確認ください。

観光スポット

群馬県庁展望台

お正月に開催されているニューイヤー駅伝のスタート・ゴール地となっている群馬県庁。33階建てなので、市内のどこからでもその姿が確認できます。エレベーターで32階へ行くと、そこには全面が窓ガラスの展望ホールがあります。入場はもちろん無料です。群馬県が誇る上毛三山の赤城山、榛名山、妙義山を同じ目線でみることができます。同じ階には群馬で人気の老舗コーヒー店「大和屋珈琲」のスタンドもあります。眼下に広がる前橋の市街地や利根川を眺めながら、コーヒーや軽食を片手にゆっくりくつろいでください。
また、県庁前には群馬県のゆるキャラ「ぐんまちゃん」の石像もあるのでぜひ記念にツーショット写真を撮ってみてくださいね。

前橋市中央児童遊園（るなぱあく）

1954年に開園した前橋市中央児童遊園は「るなぱあく」の愛称で前橋市民に愛されています。ちなみに「るなぱあく」とは、前橋市出身の詩人である萩原朔太郎の「遊園地にて」という詩の中で、「遊園地」に「るなぱあく」というルビがふられていることから公募にて選ばれました。
乗り物は8つのみという小さな遊園地ですが、入園料は無料、乗り物は1回50円で乗れます。
近年のレトロブームで県外からの来園者も増え、入場制限がかかることもあるので、下記HPから予約していくと安心です。

つどにわ

ワーケーションにオススメしたいのはレンガを敷き詰めた外観が印象的な施設「つどにわ」です。FM GUNMAが併設されており、ラジオの公開放送を聞くこともできます。
FM GUNMAの隣にはしののめ信用金庫があり、2階は一般の方向けにコワーキングスペースとして開放されています。年末年始以外は無休で、利用料はなんと無料。カウンターに設置されたコンセントとwi-fiもフリーで使えます。
食べ物の持ち込みはできませんが、飲み物の持ち込みは可能なので、1階のコーヒースタンドで購入したコーヒーを飲みながら本を読んだり、勉強したりできます。
また、スペースの横にはライブラリーがあり、小さなお子さんが読める絵本もあります。この施設は「大人たちが学び続ける姿を子どもたちに見せたい」という想いから生まれたそうです。少し背筋を伸ばして利用してみてはいかがでしょうか。

番外編

白井屋ホテル

2020年12月にオープンした白井屋ホテル。外観から内観までアーティスティックなデザインが施されていて、どこからみてもオシャレで不思議な空間に包み込まれます。
そんな空間で食事ができるラウンジやベーカリー、フルーツタルト専門店、コーヒーショップも施設内に併設されているので、日帰り旅行でも館内を十分に楽しめることでしょう。

ブルーボトルコーヒー

都内や大都市でも人気のブルーボトルコーヒー。私も旅先で数回見かけたことがありますが、どの店舗も長い行列ができていました。
しかし、白井屋ホテル店では並ばずにおいしいコーヒーが堪能できます。店内でゆっくりもできますが、川沿いに店舗があるため、川のせせらぎを聞きながら外のベンチでこだわりのコーヒーを楽しむのもオススメです。

ノスタルジックとイノベーションが融合した前橋市は、現在「めぶく。」というビジョンのもと、アーバンデザインとエリアマネジメントに取り組んでいます。民間主体、官民連携のその取り組みは「前橋モデル」と呼ばれ、全国的にも注目されています。
ぜひ1度前橋市に足を運び、超低予算だけではない前橋市の魅力をみつけてみてくださいね。