マーケットの魔術師

投資で儲かった人々に取材して纏めた本で、たぶん新マーケットの魔術師かそれの前のやつだったと思うけど、その中に記載されてた気がする。日本がバブル崩壊する前に為替相場で2兆円の売買してた人がいた。

お客様さんのカネを借りる投資信託的なものを運用をする中の人というか、ファンドマネージャーというかマネーマネージャー等と呼ばれる人だったと記憶してるけど、その人は毎日2兆円くらい外貨相場を取引するのだが、そこに特別高度な学問が利用されている訳ではなかった。

どのようなロジックて取引するかといえば、『直感でなんとなく』でニュース等は勿論観ているが、基本はその場の雰囲気で、為替が行き過ぎたなと思ったら円買いしたり、ドル買いしたりして、１日数十億～儲けている。損をする事はあまりなく高い確率で収益をコンスタントに出してしまうそうで、読者としては、にわかに信じられなかったけれど、日銀が時々やる為替介入から相場が短期的に急激に変動する現象を目撃してからというもの、ありうると思うようなったのよね。

日銀がやった為替介入を見ていると瞬間的1円ほど為替相場が動く。後々、日銀がいくら介入したかは発表されるのだけど、そこから逆算すると大体1兆円の介入したら瞬間的にまず1円動き、その後半日から翌日までの間に2円以上動くという現象が度々起こる。

恐らく、兆円レベルの為替売買を市場から成立させる場合、一つの金融機関では間に合わず、複数の銀行と複数回数に渡って断続的に売買成立してしまう為に、需給バランスが崩れて提示される値段が極端に変動し、一円レベルならあっというまに動いてしまう。
また為替チャートを超短期枠でにらめっこしてるトレーダーが見つけているアノマリー（必勝的な売買手法）に【強い流れ（トレンド）に付け】というトレンドフォローなる概念もあって、そこでも相場を変動させる要素になる。

個人のトレーダーはFX業者と証拠金取引の契約をしていて、例えば100万円を担保に1億円借りて為替を売買するようなシステムを使ってるから、その流れて日銀が介入で一円動かすと必然的に更に一円動くような事態になる。

トレンドフォロー戦略はトーディングマニュアルではかなり広まっている手法で多様な時間枠の売買手法にも応用されていると推測できる、もしも１日に、3円以上動くことになれば、長い時間枠みても異例なこと、まるで自動車が突然方向転換したかのような動きに見えて、これを重大な変化、あるいはボラティリティブレイクアウトな概念の売買手法にはまり、更に為替を一方向に動かしてしまう作用がある。

1990年はまだコンピューターがそれ程普及してない。その頃においても同じような事が為替相場な市場であっただろう意味であるのだが 、当時にマネーゲームに参加していた者達は、自分たちが納得する取引理由（儲かっている理由、損している理由）についてこじつけをし、信じる事で売買を継続し、運良く勝者となり、成功者の体験談としての意見がトレードマニュアルとして広く普及するのだろうけど、その流れは今にも継続しているとして

私がこれだけ深い知識がありながらも金融市場で一円も儲けていないのはカネの事を考えながら、いざお金をリスクに晒そうとすると興奮しすぎて頭がパニックして以降ポジション抱えたままでは冷静な判断ができなくなるからだろう。

私が最初にやった株式市場の最大の損失は
2003年のイラク戦争
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/イラク戦争

私は全力で株式市場で空売りしてた（下げ予想）

なんせ戦争が起こるのだから経済にダメージがある。相場が下がるに決まってると思ってたが、実態はその全く逆。開戦と同時にアメリカ株は上がり始め、日本も追従するように後を追う

下がると思ってる多くの人によって株式市場は日本含めて世界的に売られまくってて、もう誰も売りたい人がいないレベルまでなってて、それ以上は下の値段で売買が成立しようがない、つまり下がりようのない状態だった。

恐らく空売りの買い戻し圧力もあるのだろう。戦争が始まった瞬間から株価は連日上がっていき、私の財布はスッカラカンになっていくのでしたアーメン！

証券会社等が定期的に出しているアナリストレポート、ファンダメンタルズ分析を後から読んで知ったのだが、イラク戦争にかかるだろう軍予算はGDPの0.2%程度で、アメリカ経済にさしてダメージをもたらすものでなく株式市場には特に問題ない。むしろ割安の今こそ我らのオススメを買いなさいというアピールでアーメン！

経済学問上の常識と金融市場の常識、それは必ずも一致しないというのを学べただけ、良いことだったのだろうが、日々損失が積みあがり、毎日なにもしなくても資産が目減りするのはキツすぎる。特殊な売買手法だから塩漬けしてれば資産が0になるどころかマイナスに突入しさえする。

急遽本屋に走り、見つけた本が魔術師たちの心理学

https://www.amazon.co.jp/魔術師たちの心理学/s?k=魔術師たちの心理学

そこに記載されてたのが自動車が急激に方向転換する意味等が相場分析の概念に持ち込まれうるという話やボラティリブレイクアウト（トレンドフォロー兼トレンド変化）の概念等で、取りあえず目新しい視点を知って納得しつつ損を受け入れてマーケットから退場した。

その後、そのその本がオススメしているマーケットの魔術師を買い揃え、
魔術師リンダラリーの短期売買入門29800円も定価で買った。
内容はコンビニでプリントアウトして、Amazonに返品してゲームを買ってしまう。という人として最低な事をしつつ、市場原理を日々研究していたが、その最中にBNFという化け物が登場する。

ジェイコム誤発注騒動にて１日に20億円稼いでテレビに顔だしで登場してくる。彼は5%ルール報告（発行された株式の5%以上を取得した場合、金融庁に届出をしないとけない）で本名まで世間にばれてしまうという。むしろばれそうだから、 いっそのこと顔も出してみたのか？ そのリスク認知はどうなん？人として危ない橋を渡っている自覚はないんか？誘拐されたらどうすんだ？ BNFに問題がなくても親族が友人が人質される可能性だってある

そんな事はどうでもいい！ 人の心配してる場合じゃない。カネを稼ぐべくクオリティの高い有料noteを早く書かなければ！

とにかく、BFNのせいで、これまで市場を研究をしてた事とか常識感とかを全てひっくり返される。そんなBNFな存在に私は魅力され、彼の痕跡を調べまくり研究に費やす。で、分かったのが、noteの冒頭にまで戻る概念、外貨操縦と一緒であり、彼は株にてそれを実演していたという事。
本人にその自覚があるのか定かではないが、１日に取引する株式の額が50億円以上というのは、為替介入に例えるとすれば、日銀が1兆円売買（円ドル為替市場の１日の売買代金は平均100兆円）にて1%のインパクトを市場に与えれば相場操縦が可能で儲かりやすいの意味になる。

個別株式の流動性は外貨と比べれば遥かに少なく、BNFの資産があるなら十分相場操縦ができるという

BNFやり方は本屋に売られているマニュアルを全く取り入れていないものの、やり方そのもののはマニュアルの応用でありとても論理的であった。直感性も重んじてるのか、自身が仕掛けた相場の操縦の影響が弱まるタイミングで逃げてて絶妙に成果をだし続ける。

冒頭の例でいうと、為替で二兆円を日々売買する機関投資家が結果的に相場操縦しているとは自身では気付かないまま利益を得てるような

資金を武器に金融市場を操作するとか、簡単には真似できる領域ではない。

BNFの場合、9.11から始まるだろう暴落相場の中を逆張りの中で財産を増やした、超絶ラッキーボーイであるもののそれだけじゃない。アメリカ市場が暴落するのをワンテンポ待つやり方は一体どうやって発想したのだろう？
アメリカが下がり、それに追従して日本も下がるけど、アメリカの影響で下がっただけなので、日本の内部要因には無関係。マーケットの悪い癖として一時的な安い作用にて日本を買うのが結果的に正解だとしても、その概念についてBNFは全く理解していなかった。ただアメリカが下がって日本も安くなったら買いのがチャンスと解釈していた。直感的に過去の統計が頭に入っているのかもしれない。時折、BNFはそのルールに従い過ぎて結果的に買うべきじゃないタイミングでも参入して億単位の損をするが、それも許容して最終的には取り戻していく。武器になる資本力が活きているのだろうが、200億以上稼いでからは、もう株をやってないのか、痕跡が現れる事がなくなった。以前、北朝鮮がBNFを誘拐して働かせる小説を書いてしまったが、それがまさか現実に…

※仮説
相場が底値を形成するチャート構造はそれが底値だと認知され、実際にそこになるような買支えが起こってしまう。しかし、値が直ぐに上がってくれないとしたら、買い支えてくれた人達もいずれ去るし、他によい銘柄があればそっちに資金移動してしまう。だから上がらなければ売る。下がってしまう場合なんて考えてない、上がらなければ直ぐに売る。

※仮説
相場操縦のコツはそれに追従してくれる人の支えで成り立つから、底値の形成チャートが認知されてから時がたつ程、もうそれ以上の追従者はやってこない。だから短期的な収益機会しかなく、売買を繰り返す必要がある。

BNF以外にも相場操縦している人はいた。
魅せ板をやってた大学の投資サークルが40億円荒稼ぎして逮捕されて財産没収された
BNFとは異なる相場操縦にてBNFよりもリスク低いやり方であっという間に荒稼ぎなのだろうから、明らかに不正行為に見えるので逮捕されのは当然。逮捕される前に海外に逃亡すれば良かったのに

 
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