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View From The Soyuz “Immaculate”

お久しぶりです。View From The Soyuzボーカルのmasaです。

明日2022年2月10日(金)に我々の2nd EP、”Immaculate”が発売されます!!

1.Chronostasis
2.Caligula
3.When My World Collapse(feat.SENTA from NUMB)
4.Sky Burial
5.Stick In The Mud(feat.Yuki from Octavius)※LP、配信限定
6.Frozen Black


CDはKRUELTYのGt.ズマ氏によるDEAD SKY RECORDINGSから、LPはアメリカのSanctionのGt.LunpyによるDAZEより発売されます。

前作”In Misty Path”(2021)より約1年半振りのリリースになりますが、このリリースから沢山の人のサポートがあって早いような短いようなバンドライフを送りながら無事に今作をリリースするに至りました。本当に日頃聴いてくれてる人、ライブに遊びにきてくれてる人には感謝しかありません!

前作をリリースした時にもこういった文章を書いたので今作については音楽的、詩的に一曲一曲解説してより楽しんでいただけたらと言う思いでつらつらと書いていきます!

前作に続いて今作も自分のやりたいことを詰め込んだ楽曲達な訳ですが、結構僕らの曲ってメタルコアだ!って言われることが多いんですよね。作ってる側からしても何も間違っていないとは思うんですけど、メタルコア的な音ができた経緯を自分で辿ってみたって言うのが正しいかもしれません。

音楽を聴いていて個人的にメタルコアって90年代のハードコアバンドがメロデスライクなリフワークな展開を取り入れるようになってそれをよりモダン化させた音楽が後にメタルコアって呼ばれるようになった(間違ってたらさーせん!)のかなーなんて思ってるんですが、僕らの曲もメタルコア的な音楽を作りたかった訳ではなくてただ元々メロデスが好きな僕がハードコアを好きになって双方を詰め込んだら必然的にこうなったって感じです。曲はどうであり僕らはハードコアでいたいって気持ちが強いです。

とは言いつつも色んな音楽に影響を受けて作った1枚になってるので、ここはこれっぽい!とかその中にある意外性とかを感じて聴いていただけたら嬉しいです!

1.Chronostasis

3分弱のインストです。イントロは長尺でインスト!ってのは前々から実は決まっていました。というのも国内のハードコアバンドが結構こういうことをしていて、いかにもこれからヤバいもんが見れるぞ!って感じのイントロをやっていたのでその影響でこんな曲になりました。

サウンド的にはやっぱり国内の極悪ハードコアリスペクトでさらに自分のオリジナリティ(俺が作るとモダンになることが多いので)が混ざっていい感じに壮大なイントロになったのではないでしょうか!

ちなみにこのChronostasis(クロノスタシス)はき◯こ帝国の曲で意味知った人もいると思いますが秒針を見た時に針が止まって見える現象のことです。このバンド始めてから今までめっちゃ早く感じるけど作った曲のことを考えると一曲一曲めっちゃ時間かけて作ったなって思って音源のオープニングにふさわしい名前じゃないか?などと思ってつけましたね。


2.Caligula

今回の目玉ともなっているCaligula(カリギュラ)は古代ローマ皇帝の名前でそのエピソードを自分に当てはめて作った曲です。ちょっとこの曲に限っては詳しい歌詞については公表したくないのでカリギュラ帝の悲劇や狂気を自分に当てはめた残酷かつデプレッシブな内容だと思ってください笑。

そんなことを歌っているのでこの曲はThe Black Dahlia MurderやAs Blood Runs Blackなどな2000年初頭のエクストリームなメタルサウンドとEver Last、Feel Great Sorrowなどの国内のハードコアの荒々しさをミックスさせてより攻撃的でドラマティックになるよう意識しました。ちょっと地声スクリーム気味クリーンとか新しいことをやってみたりもして俺らっぽく、でも新鮮な曲になってると思います。

個人的にはサビ後のテンポチェンジはかなりぶち上がりポイントなのでライブでやる時は楽しんでいただけたらなと思ってます!



3.When My World Collapse


今作で最も凶暴な曲です。曲調はNewschool/Fury Edgeに影響を受けて作っていますがAbrasion、Grey State、Cleansing、Deconsecrateなどの現行のバンドからの影響が強いです。昔の雰囲気も残しつつもモダンな要素があった方がいいかなって。あくまで現代を生きてるバンドなのでいい具合に現代の要素も入れていくことで何か新しいものができるんじゃないかなとか考えてたらこんな感じになりましたね。

歌詞についてはMy World=音楽。音楽が自分の中から無くなったら的な意味を歌ってます。自分の作る音楽を絵画(ジャケ見ればわかりますが絵画が好きです)に見立てて音楽と共に一枚の絵(人生)を完成させていく。音楽が無いと自分じゃ無いって具合ですね。

featをNUMBのSENTAさんにお願いしたのも自分達になきゃいけない音楽、中でも自分達がのめり込んでいる日本のハードコアバンドの大先輩と共にこの曲を作り上げたいって言う思いが強くこもっています。SENTAさんの力強くどっしりしたスクリーム、本当に最高ですよね、、ライブで何回かご一緒しましたが俺が一番ぶち上がってます笑


4.Sky Burial

この曲は去年4月にシングルにてリリースされた曲です。Sky Burial(鳥葬)とはチベットなどで行われてる葬儀の方法で遺体を細かく砕き鳥に食べさせて空へ送ります。一見残酷に見えますが宗教的に人間の身体そのものよりも魂に重きを置いているからだとか、高所なためにそもそも土葬できないほどに土が固いとかって理由で行われてるらしいですね。自分の過去の過ちや欠点を見直した時に作った曲でそれらを天高く葬ってくれって内容になってます。

曲調につあてはHeaven Shall Burnってめっちゃ言われますが何も否定しません!その通り!バリバリ影響うけてます。 今まで解説してきた曲もそうですがやっぱ自分達の色も忘れずにってとこが大事です。なんと言っても後半に畳み掛ける展開が見どころでギターソロはいつもサポートしてもらってるEVERSOLITUDEのGen Sunami氏に作っていただきました。テクニカルで泣き、まさしく慟哭、天高く拳を突き上げて聴いていただきたいです


5.Stick In The Mud

こちらも2021年秋にシングルにてリリースされたものです。直訳すると”池にハマった枝”、頭の固い人、新しい考えを否定する人みたいな意味です。バンド始めたてでよっぽど尖ってたんでしょうね…つまらんやつは全員なぎ倒してやる!って思いがこもってるのでそれが音楽性にも出ていてVein、END、Sanctionのような現行でカオティックなバンドをリスペクトしてます。途中ブラストビートに合わせて漢字だけの歌詞がありますが、元ネタに気づいた人は今のところFallen Graceのぐっちぃ君とWinter Wakesのルカだけです笑 

この曲でfeatしてもらってるのは国内に少ない叙情モッシュコアOctaviusとTRUE METALCOREバンド、The Last NovemberのYuki君です。ソリッドに突き抜ける力強い声はもう全てをDESTROYしたくなります!ライブでも音源負けしないヤバスクリームでフロアが散らかってるの見ると本当に嬉しくなります。こちらEPのために再録してもらっているのでシングルverを聴いてる人にも是非聴いてほしいです!


6.Frozen Black


前作のÄttestupaは自分が作った曲の中で一番手応えがありましたがこのFrozen Blackも毛色は違えどそれと同じくらいの達成感がありました。EPのなかで唯一シングルも出ていなければライブでもやっていない曲でかなり挑戦的な曲になっています。これ実は前作”In Misty Path”がリリースされるよりも前からできていて収録される予定もありました。でもバンド始めたと同時に出しても毛色が違すぎてうーん、って思われそうだったのであえて1年半寝かせたので皆さんの反応楽しみにしてます!

影響を受けているのはIn Flames(初期)、Without Grief、Embraced、Kalibanなどの90s Melodic Death Metalでスウェーデンの冷たくドロドロしている中でも華のある美しさを自分なりに表現しました。VFTSの曲の中で唯一テンポチェンジがなかったりピアノ(くっそチープ)が入ったり今までとはガラッと違う曲調ですがふとしたところでやっぱVFTSだなみたいに思ってくれたら嬉しいです。個人的にピアノ以降の曲展開は本当にめっちゃ考えて納得するもの作ったんでまじで聴いてほしいです…。


最後に

タイトル”Immaculate”についてです。気づいた人もいるかもしれませんが上記の歌詞については全て自分を何かに置き換えたり自分の体験だったりについて歌ってます。人って結構楽しそうにしてても実はそうでもなかったり何か深い闇を抱えていたり、一見何もなさそうな人に見えても絶対に負の部分があるよねって事をあえて真っ白で潔白なって意味のあるImmaculateって単語で皮肉ってます。歌詞については自分のことですが誰でも会話してる時はそう言う負の部分は見えない、そんな世界で生きてるって意味でピッタリな言葉だなって感じで名付けましたね。

歌詞を日本語にしてるのでこの記事を見て今作、”Immaculate”をもっと楽しんでいただけたらとても嬉しいです。日本人は歌詞で曲を聴いたりする人もいると思うんですけど中々この手のジャンルになると中々日本語のバンドっていないじゃないですか。だからあえての日本語で叫んで自分も、それを聴く人も何か新しいものを感じてもらえればなって思ってます!

CDは全国のCDショップにて購入できるので是非チェックしてみて下さい!
長くなりましたがこれからもView From The Soyuzをよろしくお願いします!

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