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【自転車旅行記】2012年GW 千葉・茨城 ~鹿島神宮・佐原など~(5/4~5/6)

いつもお読み頂きありがとうございます!
さて、今年も自転車旅行記を書いていきます!

2005年からコツコツと続けている自転車旅行の記録を作成しています。全47都道府県を制覇しています。是非お楽しみください。
マガジンにまとめています。詳しい説明はこちら

* * *

千葉の北東部+茨城南東部辺りはとても好きなエリアです。特に犬吠埼!

基本情報

期間:2012年5/4~5/6
距離:170.8km
獲得標高:1,120m
コース概要:成田ー銚子ー鹿嶋ー香取ー成田(千葉・茨城)
形式・人数:グループ旅行(人)

コース全体

詳細コース

*記憶をもとに作成。実際に走行したルートと完全には一致していません。

5/4 成田ー銚子

行程:(輪行)ー成田ー刑部岬ー犬吠埼
宿泊地:君ヶ浜しおさい公園(風呂:松の湯)

GWは長いようで意外と短いです。
なんだかんだ他の予定も入ったりして自転車旅行には2~3日しか確保できず、あまり遠出が出来ないというパターンが多い気がします。

この年の自転車旅行も日程は3日間となったため、近場である所謂「ちばらき」方面に行くことに。

それでも、このエリアは魅力が多くて胸が高まります。

今回の装備。2泊3日なのでかなりスッキリです。

かなり軽量化したマイバイク

出発地点は成田です。
成田といえば空港。海外にでも行きたい気分ですが、航空科学博物館に寄って空旅の気分を味わいます。

航空科学博物館 なぜか和太鼓が…

想定外に色々とアトラクション要素があり楽しめました。
子供が産まれたら是非子供と来たいと思わせられました。

展望台から成田空港が見えました。
成田空港には成田闘争という負の歴史もあるので、ちょっとしみじみしてしまいます。

展望台から成田空港の滑走路を望む

気がつけばお昼の時間。

少し移動して「たまご屋さんコッコ」というお店に。
ここの名物はたまごご飯です。なんとご飯と卵がおかわり無料!

たまごかけご飯食べ放題セット なんと500円

男3人で無我夢中で食べました。結果。。

いくつ食べたんだ?結局

お腹いっぱいになりつつ飯高寺というお寺へ。

こちらは日蓮宗の主要な学問所で立正大学発祥のお寺なんだとか。
かつては卒業するのに36年かかったとか、、マジ。。?

境内には重要文化財がたくさんあります。
階段の上に早速ありました。

飯高寺総門(重要文化財)

この門は1680年建立とのこと。

歴史あるお寺らしい美しい境内の木々。
溶けてしまいたくなります。

新緑眩しい飯高寺境内の森

重要文化財の鼓楼です。
太鼓を鳴らす場所で、学問所なので太鼓の音がチャイム的な役割だったのでしょうかね。1720年の建立です。良いプロポーション。

飯高寺鼓楼(重要文化財)

こちらは鐘楼で、鐘を打つところです。1654年以前の建立。
鐘を打つのも時報的な役割があるようですが、太鼓とどう使い分けをしてたんでしょうね。

飯高寺鐘楼(重要文化財)

こちらは講堂です。1651年の建立。
多くの方が研鑽を積んだ場所ということで厳かです。

飯高寺講堂(重要文化財)

このお寺は、牡丹園も名物です。
ラッキーなことに丁度見頃でした。

飯高寺牡丹園

鯉のぼりがゆらゆらと泳いでました。
GWを感じます。

袋公演近辺の鯉のぼり

海に出ました。刑部岬です。
ここが九十九里浜の東の果てになります。

刑部岬から飯岡漁港、九十九里浜方面を望む

灯台もあります。
背景の海に映えてました。

飯岡灯台

いい波が来てるのがわかります。
岡サーファーの胸が高鳴ります。

遥かなる太平洋

この日は銚子の君が浜しおさい公園というところにテントを張りました。
結構風が強くて寒かったです。温かい夕飯が胃に沁みます。

青椒肉絲を調理中

君ヶ浜は犬吠埼灯台のふもとにあります。

夜の犬吠埼灯台

犬吠埼の名物といえば日の出。
翌日を楽しみにしつつ就寝します。

5/5 銚子ー香取

行程:犬吠埼ー鹿島神宮ー香取
宿泊地:道の駅 水の郷さわら近辺(風呂:金平湯)

ちょっと雲がありましたが、無事に日の出を拝めました。

太平洋に昇る朝日

そう考えるとこの6年前に水平線から完璧に出てくる日の出を見れたのって結構稀なことだったのだなと思わされます。

朝日を受ける犬吠埼灯台です。

君が浜と犬吠埼灯台

このドラマチックな風景が実は毎日繰り返されているのって凄いことですよね。

ちなみにキャンプの様子です。
GWなのにガラガラでした。

君が浜しおさい公園

陽も高く昇り、灯台に向かいます。

犬吠埼灯台は、日本を代表するような歴史ある灯台の1つです。訪れた当時はまだ登録有形文化財でしたが、2020年に重要文化財指定を受けています。

鯉のぼりが灯台に昇っていくよう

灯台の上からの眺め、太平洋のまっすぐな水平線が印象的です。
まさに地球が丸く見えます。

登った灯台からの眺め

犬吠埼から海岸線をもう少し南下すると屏風ヶ浦という海食崖があります。
露わになった地層の模様で、まるで屏風が連なっているようです。

屏風ヶ浦

国の名勝天然記念物にもなっています。
辺りは良いサーフスポットのようです。

サーファー結構多かった

この屏風ヶ浦、前日訪れた刑部岬まで約10キロ続きます。
地球が積み重ねてきた歴史(地層)を壮大なスケールで拝めます。

さて、千葉に別れを告げます。
利根川を渡って茨城に向かいます。

この辺りの観光名所といえば、やはり鹿島神宮。

鹿島神宮楼門(重要文化財)

常陸国一之宮かつ全国の鹿島神宮の総本社であり、古代の記録にも名が残る歴史ある神社です。関東随一のパワースポットとして賑わってて、特に勝負事にご利益があるそうです。

こちらは境内の立派な杉。樹齢700年程だそうです。
なお境内は国の史跡に指定されてます。

二郎杉

拝殿です。楼門を通って右横90°の方向にある珍しい構造。

鹿島神宮拝殿(重要文化財)

この奥にある石の間・幣殿・本殿とも重要文化財。

拝殿の向かいにある仮殿。こちらも重文。

鹿島神宮仮殿(重要文化財)

楼門は1634年、それ以外は1619年の建立とのことです。

さらに境内を奥に進みます。
いい天気といい森に足取りが軽くなります。

拝殿の先にも参道が続いていく

奥宮です。かつての本殿だそうです。1605 年建立。

鹿島神宮奥宮(重要文化財)

湧き水の池があります。ここで禊をするそうです。
水が澄んでます。

御手洗池

この後、また利根川を渡り千葉に戻ります。
なんとも短い茨城ツアーでした。

そして、お風呂は激渋の銭湯へ。

金平湯

こういう銭湯、まだまだ残っていって欲しいものです。

この日は、佐原の道の駅近辺に泊まりました。

5/6 香取ー成田

行程:香取神宮ー佐原ー成田ー(輪行)

東国の有力な神社として、利根川を挟んで鹿島神宮と対で並び称される香取神宮。こちらも歴史が古く、訪れるだけでパワースポットな雰囲気をビシビシ感じます。下総国一之宮です。

香取神宮

重要文化財建築もあります。
こちらの楼門は1700年の建立。

香取神宮楼門(重要文化財)

この時、拝殿・本殿は工事中で覆いが被さってました。
文化財見学時の残念あるあるです。裏側から本殿だけ見てきました。
こちらは1700年の建立です。

香取神宮本殿(重要文化財)

佐原に移動します。
佐原には重要伝統的建造物群保存地区の水郷の街並みがあります。
かつて利根川の舟運の拠点として大いに栄えました。

佐原の街並み

佐原のシンボル、ジャージャー橋。
名前の由来は、橋に樋が通っていてそこから漏れた水がジャージャーと川に落ちるからだそうです。

樋橋(ジャージャー橋)

この時はまだ東日本大震災の爪痕がまだまだ残っている時期で、修復の足場が組まれている家屋が多くありました。古いだけに影響を受けやすいでしょうし、文化財保護における災害対策の難しさを感じました

佐原は人の生活を感じられる街並みでした。
首都圏にある貴重な重伝建地区(ここと川越くらい)として観光が盛り上げっていくといいなと思います。

さて、この旅の出発地で最終目的地である成田へ走ります。
ぐるっと戻ってきた形になります。

成田空港近くの平原は風が強くて走るの辛い。。

成田は空港のイメージが強いですが、名刹の成田山新勝寺の門前町でもあります。寺の近辺は門前町らしい活気のある街並みがあります。うなぎが名物ですね。

新勝寺の門前町

新勝寺にも寄ります。
ここの伽藍も重文が多くてめちゃくちゃ迫力あります。
まずは、仁王門。1830年の建立。
階段を登る時に見上げる姿がかっこいいです。

成田山新勝寺仁王門(重要文化財)

こちらは三重塔。美しすぎる。。息を呑みます。
1712年の建立。

成田山新勝寺三重塔(重要文化財)

釈迦堂。旧本堂です(現在の本堂はコンクリート造)。
1858年建立。

成田山新勝寺釈迦堂(重要文化財)

光明堂。こちらは釈迦堂ができるまでの本堂でした(旧々本堂)。
1701年の建立。

成田山新勝寺光明堂(重要文化財)

本堂が代替わりしていきつつも、ちゃんと建物としては残っていくのが面白いです。ちなみに成田の街中には旧々々本堂も残ってます。

最後は額堂。1861年建立。
絵馬を掲げるためのお堂です。

成田山新勝寺額堂(重要文化財)

新勝寺を堪能して、成田駅まで走ってフィニッシュです。
輪行で帰宅しました。

* * *

さて、来週にはもう桜が咲きますね。

春が楽しみです。

以上

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それでは!

*カバー写真:朝モヤの犬吠埼灯台(千葉)

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