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チューリップとトルコ(トルコ至宝展に行ってきました!)

今日は、国立新美術館にて5月20日まで開催されている「トルコ至宝展」に行きました。「お宝」はもちろん素晴らしかったのですが、それ以外の展示物は、チューリップが描かれたものがほとんどでした!

ということで今回は、チューリップについての知識を掘り下げていこうと思います!


チューリップの語源

チューリップの国といえば、まずオランダを思い出す方が多いかと思いますが、その原産はトルコと言われています。

さて、学名「Tulipa」と呼ばれるこの花の名前ですが、語源はなんだと思いますか?

チューリップは、トルコ語だと「lale」(ラーレ)と言います。ええ、全然違うじゃん!!ってことはトルコ語じゃないの?

いえ、トルコ語です!
この名前の由来は、トルコ語で「ターバン」を意味する「tulipam」(トゥリパム)であると言われています。

そういえば、花の形が髪に巻いたターバンに似ているような似ていないような…?!私からすると、なかなか連想しづらいです笑

↑こちらの記事から、さらに詳しい語源や歴史を知ることができます。

チューリップの由来がターバンだと知ったら、これからはオランダよりもトルコの方がチューリップのイメージが強くなるかもしれませんね。(ちなみに、オランダもトルコも国花はチューリップです!)



神とチューリップ

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の唯一神である「ヤハウェ」。(余談ですが、ヤハウェの語源については昔の記事でご紹介しました。興味のある方はこちらもご覧ください。)

この「ヤハウェ」を、アラビア語では特に「الله」(Allāh、アッラー)と呼びます。

アラビア語は日本語とは逆から読むので、右から読むと

alif(ا)・lām(ل)・lām(ل)・hā(ه) となります。

そして、チューリップを意味する「lale」はアラビア文字では「لاله」と書きます。これも右から読みます。

lām(ل)・alif(ا)・lām(ل)・hā(ه) となりました。あれ、この文字ってさっき見たような…。

そうなんです。唯一神アッラーのアナグラムが、なんと「lale」に! すごい!!

ということで、オスマン帝国の人たちは、チューリップを「神が姿を変えた花」として捉えるようになりました。

「トルコ至宝展」では、神を象徴するチューリップがどう描かれていたのかを、さまざまな歴史的書物や美術作品を通して知ることができます(^^)



さいごに

筆者は朝が苦手にもかかわらず、早起きして午前中に美術館を回ったのですが、今日は少しだけ混雑していたように思います。

「トルコ至宝展」は5月20日までなので、興味のある方はお早めに〜!

また、もし行った方がいましたら、展覧会の感想をコメントにいただけると嬉しいです♪


それでは、またお会いしましょう*°

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