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ダンテ「神曲」地獄篇 第3歌 地獄の門

ステイ・ホーム!
4月から新生活が始まった方も多いかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか?(^^)

読み進めていたダンテ『神曲』地獄篇、久々に記事にしようと思います!



地獄の門

東京・上野の国立西洋美術館に、ロダン作『地獄の門』が展示されています。

小学校の卒業旅行で東京を巡ったとき、西洋美術館を訪れ、心が踊ったのをよく覚えています。

静岡県立美術館を含め、世界に7つの『地獄の門』があるらしいですよ。

子供の頃は、(すごく不思議な門だなー!)と、目の前で立ちつくすことしかできませんでした。もう一度、真正面に立って眺めてみたいな。




銘文までも美しい

門に書かれているのは、3行連句が3つと、最後に1行。はじめの3行はこのように韻を踏んでいます。


Per me si va ne la città dolente,
per me si va ne l'etterno dolore,
per me si va tra la perduta gente.
憂いの国に行かんとするものはこの門を潜れ。
永劫の呵責に遭わんとするものはこの門を潜れ。
迷惑の人と伍せんとするものはこの門を潜れ。


対訳は、下記サイトより、夏目漱石の訳を見つけたのでそちらを載せてみました。


「3」という数字は、キリスト教では三位一体を表し、聖なる数として捉えられています。

ダンテはこの数字にならい、最後の一行を除いて、物語を全て3行の連なった句から構成しています。

地獄篇、煉獄篇、天国篇も3つに分かれてますし、全部韻も踏んでいて、本当にすごいです。


こちらのサイトも拝見させていただきました、ありがとうございます(^^)




地獄に希望はあるか

門の銘文の最後には、こう記されています。

Lasciate ogne speranza, voi ch’intrate 
一切の望みを捨てよ 我を入る者

なんだかすごいこと言ってますが、だいたいの人はこれを読めば引き返したくなるんじゃないかと思います。

ですが、ダンテ(主人公)はこの門を潜り、先の見えない地獄を巡っては、私たちにそこがどんな様子かを伝えてくれるのです。


地獄界は、まず「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」と銘された地獄の門を抜けると、地獄の前庭とでも言うべきところに、罪も誉もなく人生を無為に生きた者が、地獄の中に入ることも許されず留め置かれている。その先にはアケローン川が流れており、冥府の渡し守カロンの舟で渡ることになっている。(Wikipediaより)

日本で言う三途の河は、死後の世界への境目だと信じられていますが、このアケローン川は渡ると地獄へ行ってしまうのですね…絶対渡りたくない…。

全然関係ないけど、マリオに出てくるガイコツの恐竜の名前って「カロン」だったような?

昔はゲームもよくしていたので懐かしいです(°▽°)




さらに余談

今回は日伊協会の記事も載せちゃいます。超初歩ラテン語既学習者としても、興味深かったので(^。^)


あと、私の持っているラインスタンプに、地獄の門の銘文が使われているのですが、まだ実際に使ったことはありません…!

イタリア人は日常で使うのかしら? イタリア語初心者には、まだ少しハードルが高いかもしれません笑

[ネコちゃんのイタリア語日常会話!]
https://line.me/S/sticker/1138890?lang=ja&ref=lsh_stickerDetail




今、自宅で過ごすことがほとんどとなり、日々を快適にすごせる部屋があることに、幸せを感じています。

あと数ヶ月でこの部屋とは別れなければならないので、少し寂しい気持ちにもなりました。

思い出たくさん。住まわせてくれてありがとう!


そして明日は仕事お休み!
うちで何して過ごそうかな?

それでは、またお会いしましょう*°


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