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プリキュア寸評 ヒーリングっどプリキュア

プリキュア寸評、前回のトロプリにつづいてヒーリングっどプリキュア(ヒープリ)。2020年。「コロナが始まった年の」と呼ばれてしまうのはしかたないですね。創り手の方々はさぞ苦労されたことでしょう。お疲れ様でした。

ぱっと見、とても素直なキャラクターデザインですよね。妖精さんたちもかわいらしいし。より基本に立ち返ったお子様向け作品かと思いきや、実はここまで見た中で一番生々しいかも。テーマが医療と環境問題なんです。地球に巣食った病原菌を浄化するのがプリキュアの役目。露骨に生と死を話題にしたりしていて、見ててきついところも多々ありました。病を扱う以上は避けられないでしょう。しかしおかげで主人公・のどか(キュアグレース)の苦悩と優しさにぐっとくる場面も数多くある。白衣をふぁさーってやる変身バンク好き。コスチュームの襟元、たぶん白衣のそれですね。アイテムも医療器具をモチーフにしていて、なんかちょっとドキッとさせられる。

プリキュアって、攻めと守りの緩急を意識しているのか、マンネリを避けるためにめちゃくちゃ突飛なことをやりつつ、大事なものを守るのがヒーローだってメッセージはとうとうと受け継がれているように感じる。

のどか役は悠木碧さん。やっぱりうまい。彼女の熱演にも注目。


一発勝負のアナログイラストはスリリング。ペンを入れたら修正は容易ではない。塗りも手持ちの色で頑張るしかないし。でも自然なムラや、予想外の色合いができたときはとても楽しい。

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