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2023年7月のSmartHRとアクセシビリティ

これはSmartHRプログレッシブデザイングループのオープン月報です。SmartHRのアクセシビリティ向上の取り組みを紹介します。


最新のアクセシビリティ関連アップデート

7月はアクセシビリティ向上を含むリリースが3件ありました🎉

アツかったトピック🔥

7月のアクセシビリティ関連トピックを紹介します

ウェブサイト「SmartHR ACCESSIBILITY」を公開しました

SmartHR ACCESSIBILITY という、SmartHRのアクセシビリティ向上について紹介するウェブサイトが公開されました。

ウェブサイト SmartHR ACCESSIBILITY のトップページのスクリーンショット

わたしたち SmartHRは「やさしさ禁止」のアクセシビリティ向上に取り組んでいます。(参考: 「やさしさ」禁止!SmartHRのプログレッシブデザイン宣言)

トップページでは「仕組みで解決できることを、やさしさで解決しない」というメッセージを掲げ、アクセシビリティについての思いや取り組みを掲載しています。今後は、支援技術を利用するユーザー向けのサポートコンテンツ等も充実させていく予定です。

SmartHRサービスサイトにアクセシビリティのページができました

SmartHR ACCESSIBILITY の公開にあわせ、サービスの特徴の1つとして、アクセシビリティ向上の取り組みを紹介するページができました。
製品のアクセシビリティ向上をはじめとする全社の取り組みが、サービスサイトで紹介できる水準に到達するほど進んでいるということだと思います!これからも頑張ります。

辻さんとyoriさんがアクセシビリティについて話した記事を公開しました

「仕組みで解決できることを、やさしさで解決しない。」ってどういうこと? SmartHRが目指すアクセシビリティの理想 というインタビュー形式の記事が公開されています。

こちらも、SmartHR ACCESSIBILITY にあわせて公開されたコンテンツで、アクセシビリティスペシャリストの辻さんと、アクセシビリティテスターのyoriさんが「やさしさで解決しない。」ってどういうこと?について、話しています。

iCARE×SmartHR「出張!俺の健康診断」〜Carelyをアクセシビリティチェック〜を開催しました

7/26にiCAREさんのオフィスで「出張!俺の健康診断」を開催しました。SmartHRのアクセシビリティスペシャリストであり、スクリーンリーダーのユーザーの辻さんが、iCAREさんのサービス Carelyのアクセシビリティチェックをぶっつけ本番のガチンコで実施しました。

iCAREのみなさん、ありがとうございました。

今月のアクセシびと

このコーナーではSmartHRのアクセシビリティ向上に取り組むSmartHRのメンバーを紹介します。今回は、7月に公開されたウェブサイト SmartHR ACCESSIBILITYの企画を担当されていた、マーケティンググループ ブランドマーケティングユニットのnakamariさんにお話を聞きました!


nakamariさんのアイコン。ショートカットの人物の横顔とお花が左右に並んでいるイラスト。
マーケティンググループ ブランドマーケティングユニット nakamariさん

maiha: nakamariさん、こんにちは。ついに、SmartHR ACCESSIBILITY サイトが無事公開されましたね!とっても嬉しいです。
アクセシビリティ向上って、私の周りではまだまだ、エンジニアやデザイナーが中心の話題だと感じています。今回公開したウェブサイトは、ブランドマーケティングユニットが企画したものですが、どうしてアクセシビリティに関する発信を始めることにしたのでしょうか?きっかけなどあれば、教えてほしいです。

nakamari: アクセシビリティの取り組みは、昨年制定したSmartHRの新たなコーポレートミッション「well-working」(※1)を体現する象徴的な取り組みだと感じたことがきっかけです。プロダクトサイドのメンバーを中心に熱量を持って取り組んでいる様子を以前から見てきたこともあって、その取組や背景にある考え方をぜひ社外に広く伝えていきたいなと考えました。
(※1「well-working 労働にまつわる社会課題をなくし、誰もがその人らしく働ける社会をつくる。」https://smarthr.co.jp/ )

maiha: なるほど。たしかに、SmartHRの掲げる「well-working」と、アクセシビリティって切り離せないテーマだと思います。とはいえ、今回のウェブサイトのような大胆な、尖ったメッセージを発信している企業はまだ周りでは見ないような気がして、自社の施策なのですが、カッコイイな〜って思いました!

nakamari: ありがとうございます〜!そう言ってもらえてうれしいです。今回のウェブサイトのメインメッセージ「仕組みで解決できることを、やさしさで解決しない。」はプログレのメンバーでもある辻さんの言葉「やさしさ禁止」が元になっているんですよね。
私はSmartHRに入社して初めてアクセシビリティというテーマについて考えるようになったのですが、「やさしさ禁止」という言葉やその背景の考え方を聞いた時のインパクトがとっても大きかったんです。アクセシビリティに取り組むことの意味や意義が一気に腑に落ちたというか。だからこそ今回のウェブサイトでも、このメッセージの持つ強さや意味を届けることを大切にしたいと考えました。

maiha: ウェブサイトには、アクセシビリティスペシャリストと、障害当事者でもあるアクセシビリティテスターのメンバー、それぞれの意見や思いを反映してもらいました!ありがとうございます。
メンバー間で「どんな表現がいいか」「どんな言葉を使うか」「何を伝えるか」など、議論を重ねましたが、こんなふうに議論する機会って普段はないので、改めてみんなの思いを知る、良い機会になりました。

nakamari:プログレのみなさんにフィードバックをもらいながらコンテンツを仕上げたのは、私個人としても学びの多い経験でした。フィードバックをもらう中で「アクセシビリティとは何か」についての解像度が高まったことももちろんですが、何より文章を書く上での些細な言葉選びだったり言い回しだったりという部分に偏った見方が滲んでしまうことを痛感したんですよね。何気なく使う言葉の中にある偏見についてはこれからも考え続けていきたいなと思いました。今回、ウェブサイトの完成まで丁寧に向き合ってくれたプログレのみなさんに感謝しています!

maiha: アクセシビリティとは何か、まだまだ世間には知られていないと思います。SmartHRの取り組みを通して、アクセシビリティについて知る人が増えてほしいですし、企業がアクセシビリティに取り組む価値も感じてもらえたら嬉しいですね!今後とも、よろしくお願いします!

終わりに

8月8日(火)に 【初心者歓迎】アクセシビリティやるぞ!LT祭り #2 - connpass を開催しました。簡単なイベントレポートと当日の様子を撮影したビデオを、近日中に公開する予定です。
参加してくださったみなさん、ありがとうございます。次回は10月の開催を予定しています。

それと、最近、SmartHRのサービスで「やさしい日本語」を提供できないかの検討を始めました。マルチリンガルチームとUXWチームと、アクセシビリティチームで一緒に話し合っています。
「やさしい日本語」は、さまざまな業界で実践されている取り組みですが、ITサービス業界においては、取り組んでいる会社が、まだ多くない気がします。「そんなことないよ!ウチがやってるよ!」という企業・団体のご担当者さんがいらっしゃいましたら、ぜひご連絡いただき、情報交換などできると嬉しいです!お待ちしています。

それでは、また来月。

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