見出し画像

NISEKO EXPEDITION 2023~蛇走の軌跡:第3章 沢神降臨


初クライムオン!

7月1日(土)am9:12
TA3に到着。

次のセクションは・・・。

Leg4 沢登り、トレッキング
距離:約30km 累積標高:2400m(+) 1600m(-)

CP10:滝の上部
CP11:滝
CP12:温泉
CP13:分岐
CP14:道路のカーブ

CP15Pro:尾根、枯損木
CP16Pro:沢の分岐
CP17Pro:左岸の白樺の木、沢の間際
CP18Pro:2個目の洞窟の中
CP19/TA4:新見温泉跡地

前半の沢登セクション
後半のトレッキングセクション

見るからに、山場である。

TA3でハーネスなどクライミングギアを装着。
慣れない私は、双樹さんから手取り足取り教わる。ギアの名前を言われてもよくわかっていない(笑)

本当に「ド」が3つくらい付く素人なんです。

さて、TA3を出て海岸線へ行くと、岸壁にロープが設置されており、ここにハーネスをつけて横移動。すこし緊張もしたが、何とかクリア。

次に、この壁。

チームに一人くらい苦戦する人がいるようで、我々が到着したときには、香港チームの女性がチャレンジしており、かなり苦戦していた。

1チーム15分~20分くらいかかるのか?
前にはMitchysがいるし、30分~40分の停滞が頭をよぎる。

後ろからchateaubriandが到着。ここに4チームが停滞することとなった。

この場所は、岸壁でもあり、海風があたり寒い。カラダも冷える。疲労感も増してくる。前のチームの苦戦ぶりを見ていると、少しづつ自信がなくなってきた。

さて、1時間程待った気がする。ようやく我々JASOの番。
1番手は泉さん。彼女は難なくクリア。さすがクライマー!

2番手は私。中盤までは何とかこれたが、そこから皆が苦戦しているところで。。。ん?どこに指をかければ良い?足を置けば良い?

まったくわからなくなった。

思い切って登ろうとしても滑り落ち、力いっぱい登ろうとしても滑り落ち、3~4回チャレンジしたと思う。もはや腕には力が残っていない。下から双樹さんがアドバイスをくれるが、、、全然聞こえない。

もうダメだ。みんなすまん。

そんな気持ちで下にギブアップの合図をした。

時が止まる。

私の悲しそうな目を双樹さんはどんな気持ちで見ていたのだろう?
運営サポートの方が無線でリフトするよう指示を送っている。

が、、、一向に引き上げてくれない。

何度、下を見ても何の反応もない。

状況を理解できない私。これは登れということか???

待ち時間ももったいないから、少しもがいてみるか?

再度、チャレンジ。やっぱりダメ!
下を向く。でもリフトされない。

また、チャレンジ。ちょっと上がったが、やっぱりダメ。
下を見る。でもまだ上がらない。

そして、もう一度チャレンジ!
今度はロープをフルに使って、、、
おっ!難関突破!

すると、上からリフトする人が見えた!
が、何とか自力で私が登っていたので、傍観してくれた。

結果、自力で登りきることができたが、、、まったく記憶に残っていない。もう一度登れといわれても、登れる気がしない(笑)

その後、オーリーさんも双樹さんも難なく登り切った。待ち時間と合わせると通過まで約1時間半。かなりの時間を費やしてしまった。

一つ目の苦難を乗り切った私。登り切ったところで、泉さんから、「上のガイドの人は、香港チームの対応をしていたおかげで、私を上げる指令が届いていなかった」

不幸中の幸いである(笑)

これがリアル沢登

NISEKO EXPEDITION 2022ではパックラフトを背負わせて沢登をさせられた。その時は川をひたすら歩く。滝などはなく。ひたすら歩いて登る。そんなセクションだった。

が、今回の沢登りは、急峻な岩場というか滝の横の岩壁をよじ登る。クライミング要素が含まれている。こうなると一度登ると戻る方が大変。というか戻れない(笑)。

進も地獄。戻るも地獄。
後悔しかなかった(笑)

泉さんからは、あと8つ程クライミング要素のある登りがあるとのこと。

このまま行けるのだろうか?

やっぱり不安しかなかった。

ただ、泉さんは常に前で引っ張ってくれて、声をかけてくれた。彼女の行く道を記憶して、トレースして進む。

彼女の動きを見ているととても簡単そうに沢を登っていく。
こんなところ!というところでも、少し探りながら、いとも簡単に、岩場を、壁を登っていく・・・まさに神。いや女神でした。

滝つぼのようなところに胸まで浸かって、そこから登ったり

両手、両足をつっかえ棒のようにして、登ったり・・・

良いお手本がいたから、少しずつ慣れてもきた。

これが本当の沢登りなんだなぁと・・・

ただ、違うことは、沢靴やウェットスーツなど着用せず、トレランシューズやアドベンチャーレースの装備で臨んでいるということである。そして、初心者が・・・

決して良い子は真似してはいけないヤツ!(笑)

チームになった瞬間

沢登りのCP11の手前。
絶対に一人では登れない箇所。

膝上まで浸かる所で、誰かがリフトしないと登れない。

JASOは、双樹さんがリフト役となり、まず泉さんを上げる。

次は、双樹さんは引き続きリフト役であり、泉さんが上からロープで引っ張る役目。

オーリーさんを引き上げる。

最後、双樹さんをロープを使いみんなで引っ張り上げる。

この時はみんなで力を合わせて、もう必死で、チームが一つになっていた。

その後も沢登りは続くものの、泉さんが引っ張ってくれて、teamKOKAJI Legendを交わすことができた。そして、沢登り開始から約3時間半

7月1日(土)pm2:34。CP12の朝日温泉に8番手で到着。

みんなで温泉に浸かった。

そして、ここでまたしても休憩をすることとした。

お湯を沸かし、皆で湯たんぽを作ったり、アルファ米を食べたり、30分ほど休憩をし、その間に、teamKOKAJI Legendに追い抜かれる。

我々は、相変わらず休憩時間の長いチームである(笑)。

超ウルトラにおいては、休憩はゼロスピードなので、休憩時間をいかに減らし、遅くても良いから進むことが肝要なのであるが・・・。

それをわかっているのであるが、まったく経験が活かされていない(笑)

アドベンチャーレースにおいては、休憩時の迅速な行動もとても重要ということをこの場を借りて強調しておきたい!

ということで今回はここまで。

次章、雷電の悪魔。

最後までお読みいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?