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NISEKO EXPEDITION 2023~蛇走の軌跡:第2章 鬼漕


”鬼漕”と書いて”パックラフト”と読む

7月1日(土)am1:25
経過時間は1時間25分。teamKOKAJI JASOは、TA1に8番目に到着した。

ここでパックラフトを膨らませ、PFDを装着するため、多くのチームでごった返していた。

次のセクションは、パックラフト。コーススペックは以下の通り。

Leg2 パックラフト
距離:約24km 累積標高:0m(+) 40m(-)

CP4 支流
CP5支流の水門
CP6/TA2 海岸

TA1に到着し、teamKOKAJI JASOここまで1時間25分。想定より25分遅い。そして、トランジションエリアの通過も遅かった。

8番目に到着したのに、11番目に入水した(3チームに追い抜かれている)。

第3回大会から導入されたパックラフト。昨年は倶知安あたりの流れのあるエリアを進んだ。最初は怖かったが、徐々に慣れ、最後は流れに乗るのが楽しくて、好きになった。

はずだった・・・。
しかし、今回は・・・。完全に裏切られた(笑)

鬼の考えることは良く分からん。

今回は蘭越のあたりから日本海河口付近までの24km。最初は流れが緩やかなことに、夜間行動だし、これなら安全に進めると安堵の気持であった。

がしかし、、、それは見せかけの優しさ。

すぐに絶望へと変わる。

川の流れが緩やかで、漕げど漕げど進まない。気づけば向かい風。そして、河口付近になると海からの波なども加わり、余計に進まない。

セクション距離は約24kmであり。所要時間は約5時間と見込んだ。

どれだけパドルを漕いだことか?
背中、わきの下、など上半身が筋肉痛になった。これが後にクライミングにも影響することになる。

CP4はロスト

さて、肝心のアドベンチャーレースに話を戻すと、CP4近辺に着いたときにオーリーさんと話しながら、「この辺だろう」と当りを付けていたのであるが、結局見落とし、いつの間にか通り過ぎてしまった。

その後、Bend Racingも取り損なっていたようで、我々に「CP4をとったか?」と聞いてきた。そんなこと答える義理はないが、我々は正直に「取ってない」と伝えた。

優勝したBend Racingがここにいたということは、序盤でかなりロスをしていたことになる。

CP4を過ぎたことに気づいた私。戻って探すか?否か?という話をしたが、TA1の到着が20分ほど遅れていたことを伝え、戻って探すことはロスが大きいという判断をして、このまま進もうと決断した。

10年分漕いだパックラフト

CP4を取りそこなったJASO
皆はこの時は色々思う所があったかもしれないが、結果的にこの判断は間違っていなかったと思う。序盤の遅れは終盤のショートカットに繋がる。そして、体力のある序盤はどうしても取りたくなるが、それが無駄に時間を費やしてしまう。

さて、CP4からCP5は、ただひたすら漕いで、休むことは許されない。タンデムの海外チームにあっさり追い抜かれるのが若干腹立たしい。

そして、CP5は近くまで行くと、空も明るくなり、他のチームが集まっていることもあり、難なく発見。

CP5を取ったあとから、河口に近づくとさらに進まなくなる。兎に角、漕がなければたどり着けない。上半身が辛くなってきた。腰もすこし痛くなってきた。それでも漕がなければならない。ちくしょー。

結局、入水からパックラフト降りるまで約4時間50分。漕ぎ続けた。

誰だこんなコース作ったヤツ!!!!
鬼だな鬼。正に人ではない鬼。

道の駅での休息

今回、厳しいコンディションだった要因の一つに、やはり天候の悪さがあったと思う。

終始小雨など降り、カラダの冷えは拭えなかった。

パックラフトを終えて、TA2に水が用意されていない可能性があると思い、道の駅へ行くことにした。ここで小休憩。お湯を沸かし、アルファ米で腹ごしらえをすることに。。。その結果、20分ほど休息し、またしても様々なチームに追い抜かれていた。

7月1日(土)am7:28
TA2
に到着。10番手であった。クライミングギアを受取る。

Leg3 トレッキング
距離:約7km 累積標高:600(+) 600m(-)

CP7:植生界
CP8:沢
CP9/TA3:駐車場(公衆トイレ)

前半のCP7までは、国道を通ってはダメなので、TA3までは、林道や砂浜を行く。

そして、地図通りにCPをゲットし、

最後トンネルを走り、それほど迷うことなく
7月1日(土)am9:12 TA3へ到着。

ここでクライミングギアを装着し、沢登クライミングセクション向かう。

この沢登セクションが、今年の山場といえるセクション。

果たして、どうなることやら・・・。それはまた次の話。

次章、沢神降臨。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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