ペリマンニ音楽の名手たち

 ペリマンニ音楽、ペリマンニ楽師たちについて、順番に説明していきたいのですが、twitterの方にアップしている情報もあるので、少し順番を逆転させます。

 カウスティネンKaustinenという村があります。フィンランドの首都ヘルシンキから北へ450km、行政区分上は中央オストロボスニアKeski Pohjanmaa地方に組み込まれた、総面積354,15 km2の小さな村です。それでも、湾岸都市コッコラKokkolaから、中央フィンランドの学研都市ユヴェスキュラJyväskyläへのハイウェイの途上にあり、綺麗に整備された町並みが広がっています。

 このカウスティネンでは、1968年から毎年7月の第二週に、大きなお祭りが開催されています。「カウスティネン民俗音楽祭kaustisen kansanmusiikkijuhlat」。民俗音楽のお祭りです。北欧最大とも言われ、毎年一つのテーマを設け、そのテーマに沿って国内外から音楽家やダンスグループを集め、盛大に行われます。残念ながら、パンデミックの影響で、2020年と2021年はオンラインでの開催となりました。(2021年は、規模を縮小して現地で開催されるイベントもあります。)
https://kaustinen.net/en/

 このカウスティネン民俗音楽祭設立の経緯などはまた別の機会に。

 さて、この民俗音楽祭では、1970年から毎年、伝統的な技術や豊富なレパートリー、その他の優れた業績によって、フォークミュージックの趣味を広めた人に、「メスタリペリマンニMestaripelimanni」の名誉称号が授与されています。

 メスタリペリマンニたちのレパートリーは、他のミュージシャンたちのレパートリーになることも多く、まずは彼らの人生と音楽から、ペリマンニ音楽とはどんなものか、ご紹介していきたいと思います。


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