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In My Life

10年以上前、24-5歳の頃か
毎日のように酒を交わしていた親友がいる。


平日も休日も
クリスマスも、大晦日も
構わず飲んでたな。


「俺たちには今しかねえ」


そんなこと言って、明け暮れてた。



遅れて来た青春
ギラついた毎日


こんな日々がずっと続くと思ってた。




でも
ウェディングベルは鳴り響き
祝福の産声が俺たちを引き裂いた。





本当に、本当に
とても幸せなことだ。





あれから10年。


色々経たが、戻ってきた。


俺は、きっとあの頃と変わらない。




今でも連絡が来る。


「あの頃みたいに飲みたい」



嬉しいよ。
でも、なかなかそうもいかないな。



なんもさ、全然いいんだよ。
焦んなくていい。




てかね
きっと、あの頃だって

お前は心のどこかでこうなりたかったし

俺はこうなりたくなかったのさ。




どこにも行かず
待ってるよ。


変わらない。

「俺には今しかねえ」


それに、全然ひとりじゃないからさ。
さみしくないよ。



てか
なんやかんやお前も変わってねえんだろ?


だからさ
いつかまた
色々、落ち着いたらさ。



あの頃みたいに馬鹿やって飲もう。


お前はすげえし
俺もすごくならなくちゃ。



お互い、頑張ろうぜ!





うそ。
ほんとはちょっとさみしいんだよ。

たまには無理しようぜ!

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