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「もみ消し(Stifle)」について 第2回

獰猛、なかむぅです。

前回に続き、「もみ消し」についてお話ししていこうと思います。お話しする内容が多いため、今回も分割し、「もみ消し」で対象にする能力の一例を取り上げていきたいと思います。

「もみ消し」で対象にする能力


まずは、お話しする各項目を表示します。
その後、各項目に沿って個人の意見をお話ししたいと思います。

①各フェッチランドの起動型能力
②不毛の大地の起動型能力
③その他土地の起動型能力(カラカス、演劇の舞台、セジーリのステップ、イスの迷路、ボジューカ等)
④石鍛冶の神秘家
⑤その他クリーチャーの起動、誘発型能力(キリがないため今回割愛)
⑥ストームの誘発
注意:今回はここまでで(続きは次回)
⑦プレインズウォーカーの起動型能力
⑧サイクリングの起動
⑨安らかな眠りの誘発型能力
⑩仕組まれた爆薬(等の類似したもの)の起動型能力
⑪各装備品(装備コスト、起動型能力、最近トークン等)
⑫追記
では、進めたいと思います。

①各フェッチランドの起動型能力 

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各種フェッチランド

 各フェッチランドは自身ではマナを生み出すことができませんが、この土地の起動型能力は選んだ土地タイプを持つ土地を戦場へ持ってこれます。この起動型能力で各デュアルランドを持ってくることで、マナ基盤が安定し、ストレスない呪文のキャストを実現します。また、相手の不毛の大地を警戒するため、基本土地を戦場へ出すこともできます。この選択の幅がフェッチランドの魅力です。 ならば、このフェッチランドの起動を打ち消してしまえば、対戦相手はデュアルランドや基本土地の選択すらできず、スムーズに呪文をキャスト出来ず、対戦相手の勝ちが遠のきます。よく使われるもみ消しの使用例です。

②不毛の大地の起動型能力 

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不毛の大地

 基本土地ではない土地を破壊する不毛の大地に使います。不毛の大地は呪文ではなく土地のため、セットできてしまえば、いつでも基本でない土地を破壊する恐ろしさがあります。不毛の大地は相手のマナ基盤を崩す以外にも、多くの有用な効果を持つ土地の破壊にも役立ちます(例として、ウルザの物語、カラカス、イスの迷路、タバナクル、ポスト、暗黒の深部、各2マナ土地等)。 この万能土地破壊である不毛の大地の起動型能力を打ち消すと自身のマナ基盤を守るとともに、相手のセットランドを無駄にすることができます。

③その他土地の起動、誘発型型能力 

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 フェッチランドや不毛の大地以外にももみ消しが有効になることがあります。
 例えばカラカスです。伝説のクリーチャーでチャンプブロックして、カラカスで戻そうとするのを阻止できます。カラカスは伝説のクリーチャーの使い回しも可能になるので、もみ消しが地味に効くことがあります。他にも爆発域の起動型能力を打ち消してこちらの被害を減少させたり、演劇の舞台の起動型能力による暗黒の深部のコピーを打ち消して延命することもできます。その他は戦場に出た時に誘発する土地です。ボジューカの沼やセジーリのステップ、最近ですと神秘の聖域なども対象に取れます。局所的にはなりますが、イスの迷路によるクロックへの妨害を防いだり、ウルザの物語の誘発から起動型能力まで対象に取れます。

④石鍛冶の神秘家

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石鍛冶の神秘家

 次は石鍛冶の神秘家への対応についてです。対戦相手が石鍛冶をキャストすると、打ち消すか、戦場に出た石鍛冶を除去することが多いことと思います。呪文であるうちに打ち消せれば問題ないですが、戦場に出てしまうと、装備品をサーチする能力が誘発してしまいます。もみ消しを持っていればこの誘発型能力を打ち消すこともできます。私は基本、除去を持っている場合石鍛冶の誘発型能力は無視して、除去を行います。理由としては、確率的に低いのですが、対戦相手が装備品を事前に持っていることや、後の対戦相手のドローで装備品が確保されると対処が難しくなるからです。ですので、誘発型能力をもみ消すより除去を優先しています。
 そして、ここからは私の個人的な石鍛冶の対処法ですが、ある条件が揃っている時には次のプレイングをします。自分のクロックが確保されている時に対戦相手が石鍛冶をプレイしてきました。自分の手札にはもみ消しと除去があります。この際は石鍛冶は戦場に出し、誘発型能力も解決してもらいます。そして、多くの場合、クロックパーミッション相手に持ってくる装備品は殴打頭蓋やカルドラの完成体です。これらは戦場に出た際に細菌トークンを戦場に出す誘発型能力を持っています。対戦相手が石鍛冶の(2マナ使用)起動型能力でこれらの装備品を出した際に、細菌トークンが戦場へ出るのをもみ消しで打ち消します。通例であれば、この直後に石鍛冶へ除去を打つことで脅威を減らすと思うのですが、私はまだしません。特に殴打頭蓋の場合はこのタイミングでは石鍛冶を除去しません。次に除去を打つタイミングは、殴打頭蓋の「殴打頭蓋を手札に戻す」起動型能力(3マナ)を使用した時です。このタイミングにスタックで石鍛冶を除去することができれば、対戦相手は、石鍛冶の起動2マナと殴打頭蓋の起動3マナで計5マナの損失が生まれます。この損失を対戦相手に与えている間に確保されているクロックで殴りきってしまえば速やかにゲームに勝利できます。
しかし、このプレイングにはある条件下で明確な裏目があります。こちらについては後日話せたらと思います。

⑤その他クリーチャーの起動、誘発型能力

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 ここではさらにクリーチャーの起動、誘発型能力の中でも特に打ち消す機会が多かった例を記載します。
⚫︎瞬唱の魔道士
⚫︎永久のドラゴン
⚫︎秘密を掘り下げるもの
⚫︎エルフの開墾者
⚫︎吸血鬼の呪詛術士
⚫︎グリセルブランド
⚫︎ちらつき鬼火
⚫︎聖遺の騎士
etc
書いてるうちにキリが見えなくなったので割愛します。

⑥ストームの誘発

ストーム

 次は、ストームについてお話しします。
ストームとは、そのターンにキャストされた呪文の分だけストームをもつ呪文をコピーするものです。このストームの良いところは、誘発型能力なため、この能力自体を打ち消すことが困難なことにあります。コピーは呪文であるため呪文で打ち消すこともできますが、ストームを重ねた呪文たちを確実に打ち消すのは大変なことです。
 しかし、もみ消しはストームという誘発型能力自体を打ち消すため、呪文がコピーされることはありません。それも青1マナで完封できるのはほかに類を見ないでしょう。
 念のため、打ち消し対象の主な呪文を記載します。
⚫︎苦悶の触手
⚫︎巣穴からの総出
⚫︎思考停止

⑦以降はまた次回に持ち越そうと思います。
今回もお付き合いいただきありがとうございます。
なかむぅでした。


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