見出し画像

キャントリップとは 第4回(プレイングについて)

獰猛、なかむぅです。
 今回もキャントリップについてお話しできればと思います。前回まではファストトリップ、スロートリップについてはメリットやデメリット等の特性をお話ししてきました。
 今回は前回までに紹介したカードのプレイング例を記載し、キャントリップについては最後にしたいと思います。

◎レガシーを代表するキャントリップのプレイング例


〈渦まく知識〉

なんだかんだでこれが一番


⚫︎手札のカードがゲームプランに沿っていて有効的である場合はキャストしない。ハンドの状態が芳しくない際や対戦相手のプレイングに対応する時まで温存するのが望ましい。
⚫︎勝つために必要であればソーサリータイミングでキャストする。これによりハンドに加えたカードは全てキャスト可能(マナが許す限り)になる。
⚫︎「意志の力」を代替コストでキャストする際、青いカードが渦まく知識しかない場合、ライブラリーの上3枚に青いカードがある確証がなければ、渦まく知識はキャストせずコストにあてる。
⚫︎フェッチランドをコントロールしていない場合、渦まく知識をキャストする際は、ハンドの質、ライブラリーの質が共に悪化するプランも想定しておく。その際の最低限のゲームプランも組み立ててから渦まく知識をキャストする。
⚫︎対戦相手がハンデス呪文を使用した際、渦まく知識で有効度の高いカードをライブラリーの上へ逃す。
⚫︎対戦相手がコンボデッキである時にハンデス呪文をキャストした際、渦まく知識と有効度の高いカードが揃っていた場合、無理に渦まく知識で有効度の高いカードをライブラリーの上に置かない。ライブラリーの上に有効度の高いカードを置いてしまった結果、対戦相手は安全確認をしそのターンにコンボを成立させてしまう可能性が高い。この場合は渦まく知識をキャストせず、有効度の高いカードをハンデスさせて、対戦相手のプレイングに合わせて渦まく知識をキャストし、有効度の高いカードを探しにいくのが望ましい。
⚫︎対戦相手がこちらのライブラリーシャッフルを強制するカード(外科的摘出等)を持っている可能性がある場合、渦まく知識で有効度の高いカードをライブラリーの上に置かない。ライブラリーシャッフルにより有効度の高いカードがライブラリーの上からなくなってしまう。
⚫︎ハンドに土地がなく、土地をライブラリーから探したい場合、対戦相手のターンエンド時に渦まく知識をキャストしない。自身のターンが帰ってきて、通常ドロー後にキャストする事で、1枚分ライブラリーを多く上から見ることができる。これにより土地を見つけやすくできる。
⚫︎対戦相手の呪文に対し、その呪文を打ち消したい場合に、ハンドに打ち消し呪文と渦まく知識がある場合、(マナが許せば)渦まく知識を先にキャストする。対戦相手は渦まく知識で打ち消し呪文を探しにいくと想定し、渦まく知識に打ち消し呪文を使ってくる可能性がある。その際は渦まく知識を打ち消してもらい、ハンドにある打ち消し呪文で対戦相手の呪文を確実に打ち消していく。
⚫︎渦まく知識によりライブラリーの上を操作してアドバンテージをつくる(秘密を掘り下げる者、相殺、奇跡、続唱、集合する中退等)。

〈思案〉

安定の思案

⚫︎ハンドに有効度の高いカードと思案がある場合、有効度の高いカードをキャストする、またはキャストできるマナを確保しておく。
⚫︎コントロールしている土地が1枚で基本ではない際に、ハンドに土地がない場合、有効度の高いカードがハンドにあったとしても思案を優先して土地を探しにいく。思案以外のをキャストした事で、対戦相手のターンに土地を破壊されるとゲームプランが著しく崩れてしまう。
⚫︎渦まく知識と思案がハンドにある際に、フェッチランドがない場合、渦まく知識を使用してから思案をキャストする。逆に使用した場合、最後に渦まく知識をキャストすることになり、その際に有効度の低いカードをライブラリーの上においてしまうと、ドローの質がさがってしまう。

〈定業〉

コンボデッキの支え

⚫︎ライブラリーシャッフル手段がない際に、渦まく知識、もしくは思案と定業がハンドにある場合、定業を最後にキャストする。ライブラリーに有効度の低いカードがある場合、定業により有効度の低いカードのみをライブラリーの下に送り、ドローの質を上げることができる。

〈思考掃き〉

キャントリップのトリックスター

⚫︎墓地を増やすために積極的に使用する。しかし、墓地を増やす以外に有効度の高いカードがある場合はそちらを優先する。
⚫︎渦まく知識や思案と組み合わせる事で、有効度の低いカードをドローする前に墓地にそれらを落とし、ドローの質を上げることができる。
⚫︎対戦相手がライブラリーの上に有効度の高いカードを置いた際に、対戦相手を対象に思考掃きをキャストすることで、対戦相手のゲームプランをくずすことができる。
⚫︎対戦相手の墓地を増やすことで対戦相手にデメリットが生じる場合、対戦相手を対象に思考掃きをキャストする。
⚫︎思考掃きにより対戦相手の墓地を増やし、対戦相手のキーカードを外科的摘出や根絶によりハンド、墓地、ライブラリーから追放する。

〈ミシュラのガラクタ〉

シナジーの高い可能性

※下記のプレイングは前回の記事と同じ内容を記載しています。
⚫︎アーティファクトであり、0マナでキャスト、能力の起動もすぐできることから、墓地をを参照するカード(タルモゴイフ、探査、昂揚等)を有効的に使える。
⚫︎キャントリップによるドローが、能力起動をしてからなので、対戦相手のハンデスや手札入れ替え等の効果を受けにくい。
⚫︎自身のライブラリーの上のカードを確認できるため、有効度の低いカードであった場合、ライブラリーシャッフルを使用することで、ドローの質を高めることができる。
⚫︎エンチャントの「相殺」と組み合わせると、予めライブラリーの上のカードを確認でき、相殺の効果を高めることもできる。
⚫︎秘密を掘り下げる者の誘発型能力とミシュラのガラクタの誘発型能力のスタック順を任意で乗せることで、秘密を掘り下げる者の変身の確率を上げることができる。
⚫︎呪文を唱えることでメリットのあるカード(ストーム、果敢、僧院の導師、ドラゴンの怒りの媒介者、帳簿裂き等)と組み合わせるとより効果が高まる。
⚫︎対戦相手のライブラリーの上を見ることで、対戦相手の次のドローを確認でき、ゲームプランをスムーズにできる。
⚫︎奇跡を対戦相手のターンに誘発させることができる。

◎最後に


 キャントリップについては今回で終わりにしたいと思います。レガシー環境にこれからキャントリップが増えていくようでしたら、また考察していきたいと思います。
 各キャントリップを採用しているデッキやデッキでの使用例などもあると面白いと思うのですが、私自身が現在それほどカードをさわれていないため断念いたしました。
 今回のテーマのキャントリップについても最後までお付き合いいただきありがとうございました。
 またお話しできるテーマがありましたら、個人の考察にはなりますがお付き合いいただければと思います。
それではまた、なかむぅでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?