マタ日記、38週

なんだかものすごく久しぶりに、産休入って以来くらいに活動力があるので
この機会に書き留めておきたい。
今回の妊娠のこと、どうして京都の助産院で産むことにしたか、現在の体調、これからどうしていきたいか。
長文、ほぼ自分用備忘録です。

スタートアップ支援プログラム参加中に妊娠判明

ふだんは会社勤めで、新規事業開発の支援をお仕事にしている。
でも個人的には、応援より、自分で立ち上げるほうが性に合ってる。
周囲のスポンサーも、私のことをそう見てくれて(それ以外適性がないのかもしれないけど笑)新規事業創出プログラムへ送り出してくれた。

参加にあたって、手軽なのに栄養豊富な食品事業を考案。一人目の妊娠・出産で自分自身がすごく不満を持っていた「すごい無理のある栄養摂取を完全自炊でまかなうことを要求される」妊娠生活に一石を投じたかった。本業を離れ、京都の共同生活空間に赴任し、顧客ヒアリングから事業計画策定まで、毎日妊婦の栄養事情を考え続ける4ヶ月を過ごした。

妊婦周辺のステークホルダーのうち、影響力ある専門家として「助産師」が浮かび上がってきたのは開始2週間くらいのこと。
私はそのとき「助産師」をあまりよくわかっていなかった。一人目の出産時、入院中にお世話になった気はする。でも正直看護師さんとの違いは謎。妊婦健診の終わりに体調について話すおばさんがそういえばいたなあ、と思うけど、尿検査の結果や体重の推移について指摘を受けるくらい?でこれといった印象はなく。
しかし、偶然プログラムOBのツテがあって、滞在拠点からとても近いところにお勤めの助産師さんがいると知り、ヒアリングの機会を得た。そしてその2時間強で、わたしのなかの「助産師」イメージは180度ひっくり返ることになる。あとから知ったが、このとき話を伺った”あいこさん”は界隈でも名のしれた活動家(おもに性教育分野で、だけれども)。
例えば、産婦人科と助産師では妊婦の異常状態に対する姿勢が正反対で、異常があっても医療でなんとかする性質の産婦人科に対して生活改善で正常化を図るのが助産師であること。無痛分娩が流行っているけれど、麻酔で陣痛を止めながら促進剤で産ませる不自然さに加え、副作用もあまり知られておらず病院側のビジネス色が強いこと、病院での検診は機械的で時間もかかるけど、助産院での妊婦健診はゆったりしていていいよ~ということ。どの話も初めて聞く内容ばかりで、目からウロコが2万枚くらい落ちた気分だった。
そんな暖かい妊婦健診が存在するのか、そういう検診を受けたかったなあ、という印象が強く残った。

自分がつぎにそんな妊婦健診をうける可能性はこのとき考えていなかった。子どもが生まれて、コロナ第1波真っ只中で復職して以来、2年近く夫とぎくしゃくしていたから。
少し時を遡り、プログラム参加を決めた頃。4ヶ月間私が完全に単身赴任するか、子どもを京都につれてくるかの2択があった。私は子どもと離れたくなくて、京都で保育園を探して預けることにした。とはいえ2歳になったばかりの息子、ワンオペで世話をすると一日の半分を使ってしまうし体力ももたない。私はプログラム参加しに来たのであって、子供の世話に時間と体力を奪われたくなかったので、子供の世話要員として夫も京都に滞在してもらえるよう各方面に調整した。もとより私のやりたいことを尊重してくれる夫、仕事や趣味をやりくりして京都へ来てくれることになった。
一方で、もう長いこと、夫婦の関係修復をめざしていろいろな記事や本を読んで共有と話し合いを試みては玉砕していた。でもこの頃出会った「つかれない家族」という本にそって話し合ったことで、自分はどうしたいのかを感情面でも言葉にすることができて、それまで凝り固まっていた関係が一歩近づいた頃でもあった。年末にはふたりの誕生日もあり、そこで久しぶりに二人の時間をとろう、という約束をした。

プログラム開始2ヶ月目の年末シーズン。滞在エリアは京都御所の近くで決して繁華街ではないが、徒歩圏内にけっこうBarがある(素晴らしい)。子どもが寝たあと、起きて泣いたりしないかとハラハラしながらも部屋を出て、3年以上振りに二人でお酒を飲んだ。
2年もぎくしゃくやっていたのだから、素面では到底いい雰囲気になんてなれっこない。酔いの力と場の雰囲気に任せて、2年間溜め込んだ思いと心のふれあいを取り戻した。Barってお酒じゃなくて、場の雰囲気を買いにくるところなんだね、とか言って、こういう時間は今後定期的につくろう、と決めた。休前日の夜がいいとなって、その翌金曜もまたBarに出かけた。
その晩に宿ったのがふたりめだった。上の子は1年待ったので、ほんとうに青天の霹靂だった。

京都で産むと決めるまで

まだプログラム期間が半分以上あるというタイミングで、判明後に不安がなかったといえば嘘になる。でも授かったものは素直に嬉しいし、いま自分が考えている事業案の対象顧客に自分自身がなったことで、リアルな目線でプランの検証ができる貴重な期間だ!と意識を切り替えて臨むことにした。つわりと戦いながらのプログラム参加はキツい場面もあったが、周囲の方々に暖かくサポートいただいて期間を全うすることができた。感謝!!

そして自分自身が妊婦になったので、これはぜひ助産院で妊婦健診を受けたいと思い、お話を聞いた助産師さんにもSNSで連絡した。大変喜んでくださったが、助産院では妊娠確定など初期の検診はできないとのことで、助産院に理解のある近隣病院の医師を紹介いただき、はるばる東山の総合病院へ出向いた。結局4ヶ月のプログラム期間中には助産院で妊婦健診ができる週数には至らず、続きは関東の自宅付近で検診を受けることに。ちょっと残念だったなあと思いながら、京都を発つ数日前に、お礼の挨拶をかねて助産院へお邪魔した。

その日が偶然、授乳服MOHOUSEの方が助産院で試着会をされているところだった。伺ったとき助産師さんは他の妊婦さんの対応をされていたので、その待ち時間で販売ママさんとお話し。
3人のお子さんがいて、はじめ助産院で、その後は自宅出産をされて、お産した直後からもっと産みたい!!と感じるほど気持ちいい体験だった、と熱弁されて。これまた目から5万枚ほどウロコが落ちた。なにそれ??!! そんな世界があるのか⁉ 私が知っている出産はとにかく「人生最大の痛みと呼吸の苦しさに耐えるもの」。快感とはつながりようがない‥だけど目の前のママさんの言葉が嘘だとも思えず、好奇心と驚きとで、ものすごく惹き込まれてしまった。
正直この日まで、上の子の世話もあるし、二人目出産は里帰りせず自宅近くのクリニックで‥と思っていた私。そんな考えが見事にふっとび、「そんな世界があるなら体験してみたい‥‼」と、その後合流した助産師さんも交えて大盛りあがり。半分冗談で「京都で産んじゃえば⁉」と言われたのが、半分は「マジであるかもしれない」という気にもなり。その日の午後には、「念のため見学」という位置づけで夫も連れて改めて助産院の見学をさせてもらいに行った。
午後は、助産院のオーナーである別の助産師さんが案内してくださった。実際のところ病院での経験しかなく、助産院での経過観察や出産がどういうものか具体的にはさっぱりわからない私たち。その方は、事務的な説明を並べるのではなく、子どもを遊ばせてくれながら、相談にのるような姿勢で話をしてくださった。柔らかくも芯のある声。このあと関東に戻るなら、その近辺で信頼できる助産師が見つかればそこでお世話になるのもいいし、そうでなければ京都に戻ってきてもいい。合う合わないがあるので、まずはいろんな人に会ってみては、と。
なので結局、その場で予約等はせず(まだ助産院で産むか里帰りするかの決心がついていなかったこともあり)京都をあとにした。
ちなみに自宅(やや都心)近辺の病院では「出産予定日が決まったら=妊娠7~8週とかには分娩予約しないと枠が埋まる」が常識、病院選びとか悠長に考える暇なく「うちで産むんですか?産まないんですか??」って詰め寄られる感じあるから、そういう商売っ気?の押し押しがないのは個人的にありがたい。

安定期にさしかかる頃、自宅に戻った。こちらで紹介いただいた助産師さんづてに、近隣の分娩取り扱い助産院や、自然分娩ができる産婦人科などを教えていただいた。調べてわかったのは、私の住む地域には分娩取り扱いの助産院がものすごく少ない‥ということ。地域の助産師会が名簿を一覧で公開してくれているのだが、そのほとんどが産後ケアのみ。
結局自分たちの行動圏内では見つけられず、電車で数駅離れた、分娩取り扱いのある助産院へ夫と見学に行った。駅から20分くらい歩く、という前情報はあったものの、これが実際に行ってみるとかなり登る高台。安定期とはいえ大きくなり始めたお腹を抱えて歩くにはしんどかった‥。そして助産師さんからひと通り説明を受ける。が、私的には「ちょっと違うなー」というのが正直な印象。なんとなく一方的な話し方だな、とか、私自身が妊婦の栄養についていろいろ調べていたので気になっただけかもしれないけど、最新の基準改定に伴って妊婦の体重増加目安が増えたことを認識してなさそうだった、のも違和感要素だったり。
しかも説明の最後になって「(私の予定日では)分娩予約枠がない」と仰る(笑)それ最初に確認すべきでしょう、説明の意味なかったのでは‥?
そんなわけで、数少ない助産院の候補が消え。そこで分娩しない人の検診もしないと言われたので、自宅にいる間の妊婦健診は、紹介されたもう一件の、隣駅の産婦人科(なんとか自転車で行ける距離:私はできるだけ電車は避けたい派)に行くことに。
こちらはまあ、内装が華やかなクリニックですね、といった感じ。受付さんたちの事務的()な対応とか、スタッフさんの”うちの決まりはこうなんで例外はありません”的説明とか。常に10人弱待っている妊婦さん、予約時間から診察まで1時間前後待たされる等も含め、医院ではごく普通のこと。一人目から個人クリニック・総合病院合わせて5-6箇所通院したけどどこも大差はない。エコーの動画撮影OKなのはびっくりしたけど。一方で気になったのは‥検診費用が相場より毎回数千円高かったことかな‥さらに診療報酬表に検査料とかの詳細がひとつもなかったので理由がわからない。不透明なのはイヤです。が、クリニックをコロコロ変えるのも面倒だし余計にお金かかるので、モヤモヤしながらも諦めて産休入りまで通った。

そんなわけで、自宅界隈で探しても京都よりよい候補が見つからなかった。それでも7-8ヶ月くらいまで、里帰りとは悩んでいた。実家付近も助産院はなさそうなので病院出産になってしまうけど、親のもとで生活できるのは楽だし、産後のサポートもあるし、なにより両親が孫の顔を見るのを喜んでくれる。
‥でも、最終的には自身の好奇心が勝った。
親戚の身寄りはないけど、妊娠が発覚した滞在中お世話になった人たちは近くにいるし、その人たちにも新生児をお披露目してお礼を言いたい。なにより、助産院で、あの助産師さんたちと一緒に、自分が知らない出産をしてみたい。
そうして、京都で産む!と晴れてハラを括り、助産院の近くで滞在先を探し、助産師さんに改めて分娩希望を連絡して出産手続きの詳細を聞いて準備をつめていった。最終的な京都入りは臨月の迫った8月中旬。6月末に一度京都に来て「順調そう」と診てもらいはしたが、こんなにギリギリでも快く受け入れてくれたことには感謝しかない。

京都入りからのうごき:助産院ライフ

助産院での検診は、コロナ感染対策で立ち会いや面会を禁じる医院が多い中、夫も子どもも一緒にいさせてもらえた。だけでなく、3歳になる息子には血圧計のボタンを押したり、NSTのベルトを巻いたりと検診に参加させてくれ、本人も張り切って「お手伝い」してくれて楽しそうだった。

助産院での出産は、万が一医療介入が必要になったときのため嘱託病院との連携が義務付けられている。というわけで少々遅ればせながら37週にもろもろの検査をしに提携先の総合病院へ。ここでB群溶血性連鎖球菌という常在菌が陽性になると抗菌剤点滴が必要になるため助産院出産ができなくなると聞き、さらに結果が出る前に産気づいてしまっても病院送りなので、1週間ハラハラしていた。ちょうど昨日「陰性」の連絡が届き、安堵。
なおこちらの総合病院ではたくさん検査したため支払い額も相当でしたが、報酬表に仔細があったので納得できました。かくあるべき‥。

助産院の検診に話を戻す。6月も含め、ここまでに3回検診に行って思うのは、初めに聞いた通り「助産院での妊婦健診はいいよ~」これに尽きる。SNSで「いつがいいですか?」「じゃあこのへんで」「すみません用事ができて変えてもいい?」とあたかもプライベートの約束のように予約をとり、当日は一軒家にお邪魔するかのように「こんにちは~」「どうぞどうぞ」出していただいたお茶を飲み、体調はどう?と話をしつつ、尿をとったり体重を測ったり。ベッドに寝てね~と言われ横になると、お腹に向かって「こんにちは~ちょっと触るね」と話しかけてから、触診。日頃のやりとりで安心感があるからなのか人柄か、際どいところまで触られるのに私自身はまったく嫌悪感がない(よくよく考えるとびっくり)。
ここは頭ね、いま背中がここにあって、ここに肩。と私の手をとって触らせながら解説してくれる。自分だと、足は(中から蹴られるから)認識してたけど、背中はわからなかった!赤ちゃんの体勢が少しリアルに想像できてなんだか嬉しい。「ここが恥骨で、間に骨と骨の隙間があるのわかる?今は押しても痛くない?赤ちゃんが下がってくると、この恥骨からすぐ上に頭がくるようになるから」と。なかなか自分では触り方を知る機会ないし、お腹が下がるって聞くけどどんな感じ?と感覚がつかめないので、触ってわかる目安を教えてくれたのは嬉しかったし、まだ下がってきてないなとか自分で確認できるのは助かる。「まだ頭が下がってなくて水にふわふわ浮いてる状態だね。生まれる準備としては背中がおへその真裏にくる状態がよくて、いま背中が右側にあるから、左を下にして寝るといいね」と具体的なアドバイス。
ちなみにこれを教えてもらったあと、寝てたり歩いてて恥骨らへんがメリメリ痛いことが何回かあったけど「おっこれが頭下がってきてるやつ?」と想像して落ち着いていられた。普段と違うことが起こって理由がわからないと不安になりやすいから、”今の状態”と”これから何が起こるか”を聞いておけるのは精神安定に大事だなーと実感。
こういうこと含め、病院での検診で感じる「待ちぼうけ感・患者として管理される感・相談しても寄り添ってもらえない感」とは正反対に、助産院での検診は「時間いっぱいゆっくり・じっくり話ができて、心配ごとの相談や生活のアドバイスを聞き、家族も助産師さんもみんなで妊娠出産をともにする感」が感じられて私はとても落ち着く、楽しみな時間だなあと思えた。

もうひとつ助産院で病院出産と決定的に違うなあと思うところは、伝わりにくい表現だなあと思うけど「主体的なお産」というやつ。
病院出産の時は考えもしなかったことだけど。振り返れば、たしかに病院でのお産は「おおよその流れが決まっているお産」(妊婦さんがめちゃめちゃ頑張るのは間違いないので「受動的なお産」とまでは言えないけど)。基本的には病院のいうことに従うなり、選択肢をわたされて決めるなりすれば、あとは周囲の働きに身を任せていれば赤ちゃんが生まれてくる。入院時の提出書類にバースプランを書くところがあるので「無痛がいい」「会陰を切りたくない」「好きな音楽をかけたい」とか要望を出しはするが、これらって「してほしいこと・してほしくないこと」であって「自分がこうしたいこと」とは実は、厳密には違う。(んだと、主体的なお産を知って改めて思う)
今回助産院で渡された書類にもバースプランを記入する欄があって、「でも、実際何を書けばいいかよくわからない」と正直に聞いてみた。そこで教えてもらったのは「オーガズミックバース」という映画。初めて聞く名前。Amazon primeとかで観れるものではなくて、上映権を購入して観るタイプだそうで若干ハードルが高いが、予告編だけならWebで観れた。そして衝撃。授乳服販売ママに聞いた「気持ちいいお産」の世界がそこにあった。
なんかこう、他者のお産を見る機会ってそりゃあないんだけど、ましてや「お産=病院=分娩台で仰向けにひっひっふー=人生最大の痛み」みたいなイメージが強いなか、薄暗がりの部屋で水に浸かって夫に抱きつきながら恍惚の表情を浮かべる妊婦さんの嬌声なんてもう、R指定を通り越して美。ほんとうにこんなお産があるのか‥、、と、聞いただけではやっぱりイメージしきれてなかった世界が、映像として観るとやはりすごくリアルに感じられて。そのまま「オーガズミックバース」で検索すると、多くはないが鑑賞後の感想とか、実際に挑戦した経験談もいくつか出てきて、これらをみていてやっと「こうするのが気持ちよさそう、こうしたい」というイメージがやっと持てるようになってきた。しかも嬉しかったのは、この予告編のことを夫に伝えたら後日見てくれて(さすがに一緒に観るのは気恥ずかしかった)、「妊婦さんが夫にしがみつく体勢をやってみたい」と夫から言ってくれたこと、、私もいいなあと思っていたけど言い出すの照れくさかったので‥(*´ω`*)
助産院からも「ここで出産した方のビデオならいくつか見せられる」と言われ、ぜひ!ということで夫と子どもがいるタイミングで見せてもらった。よくよく考えると私も自分の出産を「見れて」はいないので、お産を見るのは人生初(笑)率直な感想としては「もっとグロいかと思ってたけど意外とそうでもない(←※たぶん出血が少ないタイプだった)」「胎児の頭サイズまで伸びるともはや膣には見えんな⁉」「うわ~股に胎児の頭挟まってるってこういうことか~不思議な光景~~」と、けっこう客観的。局部なのに、見ちゃいけないもの見てる感はゼロ。というのは、どれも日常に溶け込んでいるというか、どの妊婦さんも家族や子どもたちに囲まれて産んでいたからかもと思う。ビデオのおかげで、出産の進み方(見たのは終盤だけだけど)が自分ごととしてもイメージしやすくなったし、夫の立ち位置もこれがいい!って確認できたのでよかった。イメージがしっかりある、って不安を減らすと思う。ちなみに夫の位置は、正面向かい合って私がしがみついてる状態で支えになってもらって、産まれたらそのまま下から私と夫の二人で受け取る形がいいねとなった(まさにそのままのシーンがあったので採用!)。
上の子のときがそうだったけど、分娩台乗ってると立ち会いの人ってほとんど何もできない。実際覚えてるのは、手を握っててもらうとか、お茶をお願いするとか、写真とってもらうとか‥残念ながら出産自体にはとくに役に立たない。ついでに、夫は上半身側にいてもらえ‥なんてよく言うけど、妻側も産まれる瞬間の下半身は見られたくないとか、夫が見るとレスの原因になるとか(※統計調査では実際そうでもないらしいけど)気にする人は多い。そこで今回希望してる体勢っていろいろ理にかなってるんじゃないだろうか。手握ってるなんてもんじゃない、羽交い締め状態で妊婦の力みを全身に直に受けとめることで夫も共に出産した感がすごくあると思うし、直接局部を見ることがないからショックが少ない気がするし、二人で産まれたばかりの赤ちゃんを受け取るなんて父性の目覚めとしてはたいへんロマンティックなんじゃなかろうか~。ただし夫もすごく疲れるらしいけど(笑)
その後、助産院で産んだ人たちの感謝の手紙・お産の振り返りが綴られているバインダーを貸してもらえた。これもまた、妊婦さんや夫の目線で陣痛から出産までをつらつらと語られていて、赤ちゃんが出てくるのをイメージするとがんばれた、とか、やっぱり痛いには痛い、とか、もう一歩リアルな状況を知ることができて参考になった。というかそれ以前にこんな手紙がどっさり集まること自体が、助産師と妊婦家族との信頼関係を表しているなあと感動‥。99.6%が病院出産する昨今で、0.4%の人の手紙がここにこれだけあるってすごいよね、と夫も言っていた。
そんなこんなでいろいろなリアルを見せてもらい、私達の希望する出産のあり方、も少しずつイメージできるようになった。出産を人任せにしない、何がどういう順番で起きるかを妊婦自身もちゃんと知って(正直文字情報だけだとピンとこなくない?出産ビデオとかイメージのアニメーションとかのほうが私はリアルに感覚を想像できた)、その上で自分ならどう産むのが心地よさそうか、ラクそうか(笑)を想像して、伝えて、実現できるようにイメトレしておく。それが「主体的なお産」なのかなと思う。会陰を切らないでほしい、というのも、実際伸びないうちにいきんでしまえばそりゃ切れやすいのであって、切れないようにするにはできるかぎりゆっくりリラックスして伸びるのを待つのが大切で、それってお願いするだけじゃなくて妊婦自身の努力や意識も重要なのですよ。と思えるのも助産院でそれを教えてもらえたからなんだけどね。

そして助産院をあとにして、すごいな、と思ったのが、遊んでいてビデオを見ていたのか見ていないのか‥だった上の子3歳、ふと「あかちゃんはおしりからでてくるの?」としっかり内容を理解していた!!それまでずっと「あかちゃんはどうやってでてくるの?おなかがぱかーってあくんじゃない?」と言ってたので‥これが性教育か‥!と驚いた。「ままもおしりからあかちゃんでてくるの?」と聞かれたけど、恥ずかしいので「どうかな~?」と濁してしまった(笑)うわでもこれ保育園で後日「あかちゃんおしりからでてくるんだよ!」って拡散するやつやな~てれるな~

38週現在の体調

ここまで書くのに時間かかりすぎて、もう明日9/11には39週なんだけど‥
上の子のときと比較しながら。

・眠い、ひたすらに眠い
 朝いちおう6~7時台に起きるものの、朝ごはんを食べて8時頃には眠くなってくる‥午前も午後もお構いなし、2-3時間は余裕で寝ている。37週はけっこう毎日のように一日15000歩~歩いて出かけてたんだけど(それでも午前に寝て、夕方出ていた。外暑いんだもん)、38週は日中寝すぎて夜2000~3000歩くらいしか歩いてない。昨日は8時すぎに寝て、起きたら13時すぎててまじでびっくりした。

・やる気でねー
 上の子のとき、産休入って2日で社会と分断された感ですごく鬱だったのを覚えてる。なので今回はいろいろと仕組んで、おやつテーマなり有志活動なり、dutyやつながりを残しておいた。結果「やりたいこと・やるべきこと」があるので社会からの取り残され感はないんだけど、逆に思った以上にやる気がでない・体が動かない焦りが出てきちゃってこれはこれでどうかと(笑)週1でmtgも続けてて、それを強制力や刺激にできるのはありがたい一方で産休前とあんまり状況が変わらないので「一刻もはやく社会復帰したい!」という火は着かなさそう。産んで少し落ち着いたらもう少しやる気出るかな、どうかな‥

・耳ツンはほぼなくなった!歓喜
 妊娠後期くらいから断続的に悩まされてきた耳ツン、36週は外出するたび毎日なっててかなり不快だった。耳抜きじゃ治らないし、周りの音は聞こえにくいし自分の呼吸音をふごーふごーって聞き続けるのもしんどいし会話するたびになんか耳痛いからストレスすごかった‥。んだけど、37週すぎる頃からぱたっとなくなった。ありがたや。

・むくみがあんまり出てない
 ありがたいことに、上の子のとき9ヶ月~臨月に恐ろしくむくんでた記憶があるんだけど、今回はほぼない。夫子どもが来て外食した翌朝とかは指丸くなって曲げにくかったけど‥。上の子のときは指がむくんでしびれが出て、朝は手が握れないし、見た目マシになってもペンを持つと手がしびれて文字がかけなくなってたし、足もなんだこれってくらい象足だった。今回生活習慣で違うのは‥タンパク質摂取を一応意識してはいる・トマト1日1個食べてる・GUのふくらはぎサポーター常時つけてる(サボった日はさすがにけっこう足むくんでた)・そもそも夜あんま食べてない・週1~2でヨガ とかかな‥寝すぎてるのはたぶん前も一緒

・食欲がない
 上の子の妊娠後期はもうちょっと食べてたし体重増を気にしてた気がするんだけど、今回はむしろ胃の圧迫のせいかすぐお腹いっぱいになってしまって食がすすまない。ゼロではないが、妊娠後期入ってから体重増加曲線が明らかにゆるやか。体重が動かない週もあり、1ヶ月で0.5-1kg増くらい?夫子どもと一緒に外食すると体重増えるので、一人でいるから他人につられない・自宅じゃないので食べ物の買い置きが少ない効果もあるかもしれない。お弁当ひとつ、昼半分食べると「もういいや」ってなって夜に残りを食べる、みたいな量。それと別に日中間食はしてるんだけど。37週はとくに夕方散歩に出て、その間お腹空いてあればおにぎりとか食べるんだけど、帰ってくるともうトマト一個食べてそれでいいやみたいになってた。38週はゴロゴロしてたからか(?)夜ももう少し食べれてた。夜はタンパク質を意識+米は許す、がパン等の炭水化物はできるかぎり日中まで。グラノーラの買い置きが朝食にも間食にも役立った(笑)
でも本当は美味しいごはん屋さんが近くにたくさんあるし食べに出たかった‥(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) 産まれたら長期間それどころじゃないしな‥

・赤ちゃん
 37週歩きまくってたので一回骨盤に頭入ってた感があったんだけど(検診でもお腹下がってるって言われたし)38週寝てばっかりすぎて?昨日触ったら頭外れていた(-.-;)でも今朝ははまってる感じする。出たり入ったりしてる? あと臨月入ってからしゃっくりが増えた。肺呼吸の練習してるんだね~。そして両足つっぱりでお腹が四角になるの、上の子もやってた(笑)
上の通り後期に入ってから食欲なくて体重の増えが少ないので、赤ちゃんの体重もなんと平均やや下‥37週の検診で推定2500gは超えたのでギリ大丈夫とは思うけど、やはり食欲がないときにタンパク質不足は気になる‥。だがガッツリは食べられない‥。プロテインあるけど気が進まない、やっぱおやつの形がいいなあ。
ちなみに頭囲だけは平均以上。もうこれは遺伝w

・(ちょっと話がそれるけど)宿泊先トラブルがストレスww
ここにあまり詳しくは書かない。ただ、対人ストレスと睡眠や生活の質低下でもって交感神経優位なんじゃないかということだけ残しておく。痒い。
16日には移動できる段取りになったので環境的には一安心、あとは言葉が悪いけど、どれだけ報復できるか‥。
あんまり臨月の過ごし方としては望ましくない。

これからどうしたいか

これをちゃんと明文化するために、ここまでの文を吐き出してきたとも言える。私、たぶんこういうの「言葉にする・具現化する」ことで整理しないと頭の中でごちゃごちゃしたままだと動けないタチ。
しかもすぐ忘れるのでほんとは定期的に書かないといけないんだろうなあ‥

いま、しかかっていること
・おやつの試作
 タンパク質豊富なチーズケーキが作りたくて。材料用意してるし元滞在先にオーブン貸してもらう約束もしてるんだけどなかなか腰が重くて行けない‥でもチーズケーキたべたい‥
自宅に戻ったら、地域カフェに持ち込んで試食してもらったり、近所にできたシェアスペースでトライアル販売してみたりしたい。実家の母と組んで試作のレベルアップとかもしたい。

・出産インタビュー
 バースプラン考えるにあたって見つけた100人のお産プロジェクト。病院・助産院・自宅、様々なお産の形を追っていて、これもっといろんな人に届くといいな~、と共に私のお産もこうやって振り返りたい!と思って、主催者さんにインタビューの申込み済み。産後できるだけ記憶が新しいうちにお話したい。

・更年期スペシャリストの特待生申込み
 臨月妊婦ががっつり遠出して行ってきたFemtech展示会@大阪で出会った、女性のフィジカル・メンタルの知識をつけて講師を目指すプログラム。自分のオリジナルコンテンツを組み合わせられるということもあり、ぜひこの育休中に身に着けて、復職までに実働の実績をつくりたい。なんといっても早ければ35歳からプレ更年期というのは、もう数年内に自分ごとなんだということに私自身驚いたので、これを学ぶのは自分のためでもあるし、私の同世代の友人にもいまからできるケアを伝えたいと思う。助産院での主体的なお産のこと、産前産後に必要な栄養のこと、友達同士では話題にしにくい性のこと‥など、私の経験や知見を生かしたオリジナルな内容を組み合わせつつ、日本の女性が心身をいたわって・自分を大切に・楽しくハッピーに生きられるお手伝いができたら、そういう方法を伝えられたら、相談パートナーになれたらこんなに嬉しいことはない。
というのをメールせねば。

まああとはいろいろやりながら考える(いつものパターン)。
増えたら追記するかもしれない。


というわけで、38週備忘録でした。
満月だからか(?)胎動と骨盤ぐりぐりがすごいよ。動画撮っちゃったよ。
気になって調べたら、論文報告ではヒトの出産は満月とは統計上関係ないと結論されているが、ウシの出産は満月前後に有意に多いんだそうな。へ~

ひさしぶりに河原町にお出かけしてきます。今日はコッペパンの日!

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