きみがひっかくこの星
きみの親指が
星の経線を
傷つけ傷うけながらはしっていく
ながれる血と涙
かなしみとよろこび
33分の
叫び
悦びの そしてさみしさの
わたしたちの裸体は投げられる
心地よい肌のうえ
裂かれた肉体のなか
どこまでもひろがる
きみのたましい
わたしは凍った箱舟になり
浮いている
コーヒー味のアイスクリーム
血が溶けている
アジアの
水が
けがれていく音
靴音と
歓声と
悲鳴
わたしたちは
わたしたちの歓喜を
なにと交換しようか
ぶーん ばーん ぱらぱらぼーん
きみの指が
複雑