鬱は治るのか?(あくまで個人の経験)

2度のうつ病による休職から復帰して5年経って何とか仕事を続けていけそうだ、やっていけそうだと感じています。
……と書き出しましたがいきなり結論です。

僕のうつ病はたぶん治らないと思います。

言ってることが支離滅裂じゃないか!と言われそうですが、症状は改善はしてますし、コントロールが可能になった事が大きいと思います。
ポイントを5つにわけて説明します。

①断薬


これは時間が掛かりましたが医師と相談の上で減薬→断薬に進んだのが良かったです。
薬を飲んでいるうちはどうしても薬に頼る気持ちが拭いきれなくて薬で何とかしようと考えてしまいます。
ストレスの原因を自力で改善しようと思わないのでずっとストレスを抱えたまま薬で何とか持ちこたえている状態でした。
だからと言って気分を安定させる効果は必ずあるし、最後まで手放せなかったのは眠剤でしたね。
復職する時に医師に早い段階で減薬→断薬に進みたいと意思表示してた事もあっていろいろ考えてくれたおかげで今は薬無しで生活しています。

②カウンセリング

これは大きかったです。
僕はリワークに通ってたんですがそのスタッフが臨床心理士で毎週面談するんですが時間制限などなく1時間でも2時間でも話したい事を全部聞いてくれました。
医師の診察は5分くらいなのですがこの臨床心理士さんと情報共有してくれてるおかげで的確に状況を把握してくれました。
ただ臨床心理士さんは優しいことだけ言ってくれるわけじゃないのでその辺のアメとムチの使い分けが上手かったのかこの人には何でも話そうと思えましたね。
カウセリング技術とかは僕にはわかりませんが😅
この人との会話で病気と向き合う処世術みたいなものを考えるようになりました。

③できないことはできないと言う

これは復職してからのことですが、どうしても以前こなしてた仕事ができるようにならないとダメだとか、やれてた時の感覚で受けてしまったり、やれないことを認めたくなかったり……しがちですが以前の自分と違う事を認める事をしました。
復職して3年経った頃、本部長に休職前の職場でグループリーダーをやらないかと言われた時に「僕にはもう無理です。みんなに迷惑を掛けてしまいますので辞退します。」と即答しました。
これくらいならできるかなと思ったことの7割くらいしかできないと常に思って仕事しています。

④忖度しない

まあ、開き直りでしょうか笑
会社って理不尽な事がたくさんあるんですが、その裏には偉い人が言ったから仕方ないとか、声の大きい人が言ってるからめんどくさいとか、しょうもない理由で理不尽を押し付けられたりします。
正しいことが出来ない、正しくない事をやらされるストレスはものすごいので、相手が誰でも納得出来ない事は議論にいきます。
例え社長でも……
ちなみに従業員1500人くらい、海外拠点も含めると4000人くらいの規模の会社なので本来ならそんなに気軽に社長に話せないのですが僕は行きます。
開き直ってますからね笑
所詮相手も人間ですから

⑤環境を変える

これも大きかったです。
管理職に昇進したんです。
何が変わるかと言うと……
・仕事の方針や進め方やスケジュールを自分で決められる(ゴールは決まってますが…)
・誰かに指図されることが無い
・どこで何をしていても結果さえ出していれば文句を言われる事は無い
などなど自分の裁量で自由が与えられました。
もちろん会議ばかりで自由に動けない日もありますし、結果を出すというプレッシャーは大きいですが自分の調子に合わせて日々の調整はできるようになりました。

こんな感じですが、今でも心の波はありますし酷く落ち込む事もあります。
ミスばかりしたり、何をやっても上手くいかない事もしょっちゅうあります。
そんな時は臨床心理士さんとの面談を思い出したり、無理にでもスケジュール調整してゆとりを持てる日を作ったりしてやり過ごしています。

2024年、新しい年を迎えてこれまでの自分は間違ってない、これからも大丈夫!と自分に言い聞かせる為に書きました。

最後に一言だけ
精神疾患は本当に症状も原因も環境も人それぞれなので病気を完治させることよりも、自分に合った病気との付き合い方を見つける事をゴールにした方がいいのかなと僕は思います。

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