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みなさん、こんばんは!

本日は、私の母校である、安中総合学園高等学校の全日制・定時制の卒業式に同窓会長として出席しました。

午前中が全日制課程で、夕方が定時制課程というスケジュール。

いずれも卒業生代表の答辞など、想いのこもった力強いメッセージで感動的な時間でした。

恐れ多くも、岩井安中市長の後に祝辞を述べる機会をいただき、それぞれ後輩である卒業生へ想いを伝えさせていただきました!

しっかり視線を向けてくれる生徒もいて、少しでも思いが届いてくれていたら嬉しいですね。

毎年恒例ではありますが、全日制課程の卒業式で伝えた祝辞を備忘として掲載します。

今年、卒業されるみなさん、卒業おめでとう!!


祝辞

卒業生の皆さん。
本日はご卒業おめでとうございます。

また、ご臨席の保護者の皆様におかれましても、今日という日を
迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。

卒業生の皆さんは、今日までご家族の愛情に包まれ、また、多くの人々から支えられ成長してこられました。

この三年間でも、たくさんの人と出会い、同じ時を過ごす中で、誰かに支えられ、また、誰かを支え、理解しあうことの大切さに気づいたことと思います。

そして、これから皆さんは、この場所を巣立ち、新たな世界へと羽ばたいてゆかれます。
その世界は、今までとは比べ物にならないほど広く、そこには、また多くの出会いが皆さんを待ち受けています。

ぜひそれらの出会い一つ一つと向き合い、つながりを深めていってください。

そこで、これからのたくさんの出会いが訪れる皆さんに、一つだけ心にとめておいてほしいことがあります。

それは、「どんなときも心に火を灯そう」ということです。

これは、常に頑張り続けよう、がむしゃらに走り続けよう、ということではありません。

火にも小さなものからごうごうと燃え上がる大きなものまで、さまざまです。

私たちの人生や感情には必ず波があります。
何かに熱中しているときなどはもちろんですが、辛く、悲しいときでも、小さな小さな火で構わないので、絶やすことなく、心の中に灯し続けてほしいということです。

この思いは、現在関わっているNPO法人の、多様な大人100人が100日でミュージカルを作り上げるという市民活動に参加する中で強く感じたものです。

先月に東京で公演があったのですが、昨年の十月から練習をスタートさせました。今回のメンバーには、住まいや年齢、職業が異なるほか、視覚障害がある人や車いすユーザーなど多様な100人が集まりました。

そもそもの個性が異なる集団です。練習中にはたくさんぶつかることがありました。だからこそ、とことん話し、相手を尊重し、向き合い続けることで、バラバラな個性を響き合わせることができました。

おそらく、心の火が消えかかった人も中にはいたと思います。

しかし、そんな日々を乗り越えての本番公演では、3,600人の満席の中、全力でパフォーマンスしており、100人それぞれが、100日間、心の灯を消すことなく、燃やし続けたからこそだと感じたのです。

また、心の火は周りの人にも波及すると私は考えています。公演後のアンケートでは、たくさんのお客様が「エネルギーをもらった」などと書いてくださっていました。心の火は、燃やし方次第で、人を傷つけることもあるかもしれませんが、一方で、大きな力や勇気を与えることもできるのです。

これからの皆さんの人生の中では、当然、100人では収まらないくらいの
出会いが待ち受けています。だからこそ「どんな時も心に灯をともす」ことを意識してもらえたら嬉しいです。そうすることで、人生より良いものになりますし、心の火がたくさんの人に波及していって、社会もよりよくなると信じています。

結びになりますが、卒業生ならびにご臨席の皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。

本日は誠におめでとうございます。

令和6年3月1日
安中総合学園高等学校同窓会長

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